貯金は支出?家計簿のつけ方が分からないのですが…
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こちらは、家計簿・家計管理アドバイザーが「日頃の家計管理に関する疑問や質問にお答えするコーナー」です。
※その他免責事項をお読みください。
貯金のの家計簿の付け方がイマイチ分かりません。
我が家はボーナスを…
1、半分を貯金へ
2、30,000円程を次の引っ越し又はアパート更新料の為の貯蓄へ
3、残りは毎月の生活費、引き落しの口座へ(ボーナスが入る口座です)
3つにわけているのですが、1、2の貯金は年間の家計簿のどこかに支出として記入した方が良いでしょうか?
どこにも記入しないで年間の家計簿の貯金の欄が増えると、現金支出の合計がよく分からないことになります。去年1年やってみて年間の収支がよく分からないことに…
年間50万円貯金しましたが、収支は約30万。この収支はどういうことですか?
プラスの収支分はそれだけ貯金出来たということになるのですか?
年間の家計簿の特別費などの欄に「貯金へ30万」などと記入しないと、最終的な合計収支が合わない様な気がして気持ちが悪いです。
でも、貯金した分を全て支出として記入すると、合計収支は0にならないとおかしいですよね?
とりあえず計算違いや、誤差はあっても貯金は出来ていれば大丈夫ってことで良いでしょうか?
分かりにくい質問で申し訳ありませんm(_ _)m
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「貯金をした時の家計簿のつけ方」についてですね。
貯金は家計簿では支出としてつけるべきなのか分からないということがありますよね。
結論からお伝えすると、貯蓄や積立は支出としてつけるけれど、貯金は支出としてつける必要はないということです。
また、単純にお金を口座に移しただけの時も支出としてつける必要はありません。
もちろんこれは、私の考えですので、どうしても貯金も支出としてつけなくては気持ちが悪いということでしたら支出としてつけてもかまいません。
基本的に家計簿は自分しか見ないものですので、自分が混乱しない方法でつけられていればどんな方法であっても正解と言えます。
したがって、どのようにアレンジしていただいてもかまいませんが、ここでは私が推奨する「貯金の家計簿のつけ方の基本的な考え方」について紹介します。
例えば、学資保険や貯蓄性の生命保険、IDECO、NISAなどの投資に毎月または年に数回定額を支払っている場合。
学資保険や貯蓄性の生命保険やIDECOやNISAなどはのちのち戻ってくるお金です。
これらのお金は、貯金とは言いませんが、貯蓄と言えます。
しかし、家計簿上はいったんは支出とみなした方が分かりやすい商品です。
なぜなら、いくらのちのち戻ってくるとはいえ、当面は手元には戻ってこないからです。
具体的な家計簿のつけ方としては、毎月払いの時は年間の家計簿に「学資保険」「生命保険」「IDECO」「NISA」などという費目を作り、口座から引き落とされる金額を毎月記入します。
※クリックで拡大できます。
年払いの時は、特別費という欄を作成し、年払いの金額を書いていくといいでしょう。
下段の銀行口座の残高を書く欄には貯蓄されいる額は含めず、年に1度くらい今ある銀行口座の残高と合算して確認するくらいで充分です。
特に投資の商品は、毎月貯蓄額が変動しますので、そちらを貯蓄額に含めると貯蓄が増えているのか減っているのかよく分からなくなる可能性があり混乱します。したがって別枠で計算したほうが良いということになります。
■参考:IDECO,NISAなどの家計簿のつけ方
質問者さまの場合は「アパートの更新料」など、目的別に積み立て貯金をしているのですね。
アパートの更新料だけでなく、車検、固定資産税、ピアノ貯金や歯科矯正貯金をしている方もいます。
これらの目的別の積み立て貯金は、口座間でお金を移動させただけの場合は支出として家計簿に記入する必要はないと私は考えます。
例えば、毎月3万円をアパートの更新料として専用口座に積み立てている。
このような時は給料口座から専用口座にお金を移しただけなので、家計簿に支出として記入する必要はありません。
毎月口座残高をかいている欄の金額が増えていくだけです。
しかし、毎月封筒などにお金を入れて積み立てている。
このような場合は封筒にお金を入れた時に支出として家計簿につけましょう。
なぜなら口座に入金しているわけでもなく、封筒にお金をいれているので、支出として記入しないとカウント漏れになりかねないからです。
また、毎月たくさんの封筒に積立をしているような方は、その封筒ごとにすべての積立額を把握しなくてはならず、手間がかかります。
質問者様のように、ボーナスのうち30万円を貯金専用口座に移した場合。
このような場合も給料口座から貯金口座にお金を移しただけなので、家計簿には支出として書く必要はありません。
口座残高を記入している欄の口座残高の金額が増えるだけということになります。
質問者様は、ご自分では年間50万円貯金をしたつもりだが、家計簿の収支を計算したら30万円になってしまったということかと推測されます。
家計簿をつけている「残高を書き出したタイミング」「引き落としがかかったタイミング」などちょっとしたことでどうしても収支のズレが出てきてしまうものです。
おうちに残金が20万円あるのに記入し忘れてたりと記入漏れの可能性もあります。
基本的には正確な貯金額として優先するのは収支で出た30万円の方でかまいません。
記入漏れやはっきりした誤差の理由も分からない。
そんな時は、あまり正確であることにこだわりすぎない方がいいでしょう。
質問者様が考えている方法でつければ収支が合うということならその方法にアレンジしていただいてもかまいません。
ちなみに私の場合は、毎月計算が合わない時はむりやり精算してしまいます。
例えば今月の通帳口座残高と収支が8000円合わない。8000円お金が足りない。
そんな時は年間の家計簿の空いているところに8000円残高調整などと記入して支出として計上してしまい、その月の収支を「口座残高」の方に合わせてしまいます。
反対に8000円多いという時は、収入のその他の欄に「残高調整8000円」として収入としてみなして、金額を合わせます。
こうすることで、完全に正確な家計簿ではなくなりますし、経理でやったら違反ですが、個人的な家計簿のこれくらいの調整くらいは全く問題ないと考えています。
私も完全に正確であることより、だいたいあっていればいいというくらいで調整しています。
質問者様の場合は一言で「貯金」といっても「通常の貯金」「積立」「口座間でお金を移動しただけ(貯金ではない)」と3通りの対応をされているようです。
そのため、すべてがごちゃごちゃになり混乱が生じているものと考えられます。
それぞれのやり方について整理をすると、混乱なく家計簿が続けていけるものと推測されます。
「その変更をした時に貯まる効果に差が出るか」という観点でみると、今回の内容は貯まる効果に差が出る内容ではありません。
したがって、上記の方法が基本にはなりますが、家計簿のつけ方というのは人それぞれですから、自分の分かりやすい方法にアレンジしても大丈夫です。
合わせてご覧いただくと、理解が深まります。
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家計簿のつけ方の質問(まとめ)
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今回のご相談内容
貯金のの家計簿の付け方がイマイチ分かりません。
我が家はボーナスを…
1、半分を貯金へ
2、30,000円程を次の引っ越し又はアパート更新料の為の貯蓄へ
3、残りは毎月の生活費、引き落しの口座へ(ボーナスが入る口座です)
3つにわけているのですが、1、2の貯金は年間の家計簿のどこかに支出として記入した方が良いでしょうか?
どこにも記入しないで年間の家計簿の貯金の欄が増えると、現金支出の合計がよく分からないことになります。去年1年やってみて年間の収支がよく分からないことに…
年間50万円貯金しましたが、収支は約30万。この収支はどういうことですか?
プラスの収支分はそれだけ貯金出来たということになるのですか?
年間の家計簿の特別費などの欄に「貯金へ30万」などと記入しないと、最終的な合計収支が合わない様な気がして気持ちが悪いです。
でも、貯金した分を全て支出として記入すると、合計収支は0にならないとおかしいですよね?
とりあえず計算違いや、誤差はあっても貯金は出来ていれば大丈夫ってことで良いでしょうか?
分かりにくい質問で申し訳ありませんm(_ _)m
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「貯金をした時の家計簿のつけ方」についてですね。
貯金をした時
貯金は家計簿では支出としてつけるべきなのか分からないということがありますよね。
結論からお伝えすると、貯蓄や積立は支出としてつけるけれど、貯金は支出としてつける必要はないということです。
また、単純にお金を口座に移しただけの時も支出としてつける必要はありません。
もちろんこれは、私の考えですので、どうしても貯金も支出としてつけなくては気持ちが悪いということでしたら支出としてつけてもかまいません。
基本的に家計簿は自分しか見ないものですので、自分が混乱しない方法でつけられていればどんな方法であっても正解と言えます。
したがって、どのようにアレンジしていただいてもかまいませんが、ここでは私が推奨する「貯金の家計簿のつけ方の基本的な考え方」について紹介します。
貯蓄の家計簿のつけ方
例えば、学資保険や貯蓄性の生命保険、IDECO、NISAなどの投資に毎月または年に数回定額を支払っている場合。
学資保険や貯蓄性の生命保険やIDECOやNISAなどはのちのち戻ってくるお金です。
これらのお金は、貯金とは言いませんが、貯蓄と言えます。
しかし、家計簿上はいったんは支出とみなした方が分かりやすい商品です。
なぜなら、いくらのちのち戻ってくるとはいえ、当面は手元には戻ってこないからです。
具体的な家計簿のつけ方としては、毎月払いの時は年間の家計簿に「学資保険」「生命保険」「IDECO」「NISA」などという費目を作り、口座から引き落とされる金額を毎月記入します。
※クリックで拡大できます。
年払いの時は、特別費という欄を作成し、年払いの金額を書いていくといいでしょう。
下段の銀行口座の残高を書く欄には貯蓄されいる額は含めず、年に1度くらい今ある銀行口座の残高と合算して確認するくらいで充分です。
特に投資の商品は、毎月貯蓄額が変動しますので、そちらを貯蓄額に含めると貯蓄が増えているのか減っているのかよく分からなくなる可能性があり混乱します。したがって別枠で計算したほうが良いということになります。
■参考:IDECO,NISAなどの家計簿のつけ方
目的別の積立貯金の家計簿のつけ方
質問者さまの場合は「アパートの更新料」など、目的別に積み立て貯金をしているのですね。
アパートの更新料だけでなく、車検、固定資産税、ピアノ貯金や歯科矯正貯金をしている方もいます。
これらの目的別の積み立て貯金は、口座間でお金を移動させただけの場合は支出として家計簿に記入する必要はないと私は考えます。
例えば、毎月3万円をアパートの更新料として専用口座に積み立てている。
このような時は給料口座から専用口座にお金を移しただけなので、家計簿に支出として記入する必要はありません。
毎月口座残高をかいている欄の金額が増えていくだけです。
しかし、毎月封筒などにお金を入れて積み立てている。
このような場合は封筒にお金を入れた時に支出として家計簿につけましょう。
なぜなら口座に入金しているわけでもなく、封筒にお金をいれているので、支出として記入しないとカウント漏れになりかねないからです。
また、毎月たくさんの封筒に積立をしているような方は、その封筒ごとにすべての積立額を把握しなくてはならず、手間がかかります。
貯金専用口座に貯金を移した時の家計簿のつけ方
質問者様のように、ボーナスのうち30万円を貯金専用口座に移した場合。
このような場合も給料口座から貯金口座にお金を移しただけなので、家計簿には支出として書く必要はありません。
口座残高を記入している欄の口座残高の金額が増えるだけということになります。
収支が合わない
年間50万円貯金しましたが、収支は約30万。この収支はどういうことですか?
質問者様は、ご自分では年間50万円貯金をしたつもりだが、家計簿の収支を計算したら30万円になってしまったということかと推測されます。
家計簿をつけている「残高を書き出したタイミング」「引き落としがかかったタイミング」などちょっとしたことでどうしても収支のズレが出てきてしまうものです。
おうちに残金が20万円あるのに記入し忘れてたりと記入漏れの可能性もあります。
基本的には正確な貯金額として優先するのは収支で出た30万円の方でかまいません。
記入漏れやはっきりした誤差の理由も分からない。
そんな時は、あまり正確であることにこだわりすぎない方がいいでしょう。
質問者様が考えている方法でつければ収支が合うということならその方法にアレンジしていただいてもかまいません。
わが家の家計簿のつけ方
ちなみに私の場合は、毎月計算が合わない時はむりやり精算してしまいます。
例えば今月の通帳口座残高と収支が8000円合わない。8000円お金が足りない。
そんな時は年間の家計簿の空いているところに8000円残高調整などと記入して支出として計上してしまい、その月の収支を「口座残高」の方に合わせてしまいます。
反対に8000円多いという時は、収入のその他の欄に「残高調整8000円」として収入としてみなして、金額を合わせます。
こうすることで、完全に正確な家計簿ではなくなりますし、経理でやったら違反ですが、個人的な家計簿のこれくらいの調整くらいは全く問題ないと考えています。
私も完全に正確であることより、だいたいあっていればいいというくらいで調整しています。
まとめ
質問者様の場合は一言で「貯金」といっても「通常の貯金」「積立」「口座間でお金を移動しただけ(貯金ではない)」と3通りの対応をされているようです。
そのため、すべてがごちゃごちゃになり混乱が生じているものと考えられます。
それぞれのやり方について整理をすると、混乱なく家計簿が続けていけるものと推測されます。
「その変更をした時に貯まる効果に差が出るか」という観点でみると、今回の内容は貯まる効果に差が出る内容ではありません。
したがって、上記の方法が基本にはなりますが、家計簿のつけ方というのは人それぞれですから、自分の分かりやすい方法にアレンジしても大丈夫です。
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合わせてご覧いただくと、理解が深まります。
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