目的別貯金のやり方。口座と封筒を使い分け!項目と内訳の例は?
毎月しっかり貯金をしているはずなのに、「貯まったと思ったら使ってしまい、何年たっても貯まらない」という人はいませんか。
毎月貯金をしていれば、本来、貯金はたまり続けるはずです。しかし、貯金をしているのに貯金が増えないのであれば、「目的別に貯金を分けていない」せいかもしれません。
ここでは、「貯金をしているのに貯まらない」という人のために、目的別に貯金を分けて管理する方法を紹介します。
目的別貯金を始めたいという人は、よろしければ参考になさってみてください。
目的別貯金とは、貯金を目的別に分けて管理する方法です。
例えば、今ある手持ちのお金をひとくくりに「貯金」としてしまうと、「お金が貯まったから旅行に行こう」「お金が貯まったからエアコンを買い替えよう」などと、「ちょっとした理由」で「貯金を崩す」ということをしてしまいがちです。
このような方は「一度は貯金にするもののすぐに崩してしまい何年たっても大したお金が残らない」という現象に悩まされることが多くなります。
しかもやっかいなことに、一度は貯金をしたという気持ちになるので、そのあと崩していても崩した金額には目が行かず、「うちは結構貯金ができている」と勘違いしてしまうことさえあるのです。
そのような「貯金」を簡単に崩してしまう仕組みをストップさせる目的で導入したいのが「目的別貯金」です。

目的別貯金を始めるなら、まずは何の目的で貯めるのかという貯金の目的を決めましょう。
・車
・マイホーム
・教育(主に大学の費用)
・老後
・もしもの時の緊急予備費
人生の大きな節目となるようなお金は「多少大きく残しておきたい貯金」です。
特に、子どもの教育、住宅、老後は人生の三大資金とも言われます。
このような貯金を目的別に貯めた方がいいのかというご質問もよくいただきますが、このような「多少大きく残しておきたい貯金」は特に目的別に分けなくてよいと私は考えています。
なぜなら、「車にいくら」「マイホームにいくら」と決めて貯めても、実際はそれぞれが安く済んだり高くついたりと金額がはっきりしないことがあり、目的別に分けていても足りなければ補てんしたりと最終的には流動的に運用することになる可能性が高いからです。
このような目的のための資金は合算して管理してもいいでしょう。
しかし、自分の頭の中でだいたいの割り振りを決めておくと目安になります。
例えば、貯金総額が500万円あったら、頭の中で車の貯金は200万円、残り300万円は学費分、老後の資金はこれから貯めようなどとだいたいの割り振りを考えておくだけでも充分です。
緊急のお金やこれから使う予定のある教育資金などは、目減りさせたくない貯金なので、元本が保証されない投資資金として流用するよりは安全性を第一に考えておきたい貯金です。今後投資などをするとしても、この貯金には手をつけないなどの線引きをしっかりしておくとより安心です。
一方、老後の資金などは、まだまだ先のことになるのであれば、老後の資金として貯めた貯金を投資に回すなど多少リスクがあっても運用に回すことを検討してもよいでしょう。
その他、目的別貯金としてお勧めなのは、以下のような支出です。
・家具や家電の買い替え
・冠婚葬祭など急な出費への備え
・旅行などのお楽しみ
このような支出に対して、毎月いくらずつ、またはボーナスや手当のたびにいくらずつと決めて積み立てを行うと、家計の急な出費に備えることができるようになります。
これらの支出に対する積立は、厳密には貯金と言うよりは「特別費という支出」という意味になります。家計では「使ってもいい貯金」と考えてもいいでしょう。
貯める時は、毎月の場合は封筒に。毎月定額を積み立てていくとしだいにまとまった金額になりますので、お家に置いておくには心配な金額になったら口座に移しましょう。
ボーナスなどで一度に取り分け高額になる場合は、封筒に積み立てずに直接口座に入金するのもいいでしょう。
家計簿をつけているなら、このような積立は支出として記入し、使う時は家計簿には何もつけずに使うという方法で管理すると分かりやすいです。
こちらの積立についても目的別に口座を分けた方がいいのかというご質問もよくいただきますが、私のお勧めは「口座は分けずに管理する」方法です。
なぜなら口座をたくさん作ってしまうと、管理が大変だからです。入出金の手間もかかりますし、通帳記入もたくさんしなくてはならず面倒です。万が一数年後に必要なくなってしまうと、休眠口座が増えてしまい、整理がつかなくなります。最近では休眠口座に手数料がかかることも多くなってきていますので、貯金をしているのに手数料を取られるようになっては本末転倒です。
なお、わが家でもこのような目的別の積立を保管しておく口座はひとつしか持っていません。
その代わり、何の目的のお金をいくら入金したのかを明確にしておくため、以下のように通帳の明細にメモを残しています。
このようにすると、通帳を無駄に増やすことなく目的別貯金ができるのでオススメです。
車、マイホーム、教育、老後、もしもの時の緊急予備費から、家具や家電、旅行などのお楽しみまで貯金の目的は幅広いものです。
その幅広い目的すべてに専用口座を持とうとすると、膨大な数の口座が必要になってしまいます。
たくさんの口座を持つと、管理がかえって手間になる可能性が高いので、これまでのご相談の経験から判断すると、目的別の通帳の数も少ない方がより管理しやすいのではないかと感じます。
わが家では
・貯金(住宅、教育、老後、車、緊急予備費など当面手をつけない安全資金)
・特別費用口座(固定資産税や車検など大型支出をいったん保管しておく口座)
・目的別貯金用口座(旅行などのお楽しみ費などがお家に置いておくには高額になってきた時に入金する口座。家計簿の家計管理外の通帳)
の3つで管理しています。ちなみに厳密にいうと、特別費用口座と目的別貯金用口座は「使う貯金」なので、現在わが家にある資金としては認識しますが、「貯金」としてはみなさないようにしています。
※こちらで紹介している口座はあくまで「貯金用口座」についてです。その他生活費用の口座などが別途あります。
・目的別貯金は、封筒や口座を使って行うのがオススメです。
・目的別貯金の口座はたくさん増えすぎると収拾がつかなくなる可能性があります。
家計簿・家計管理アドバイザーのあき。1000件以上の家計相談に回答。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。
合わせてご覧いただくと、理解が深まります。
■正しい家計管理で家計を立て直しましょう。
正しい家計管理の仕方(まとめ)
毎月貯金をしていれば、本来、貯金はたまり続けるはずです。しかし、貯金をしているのに貯金が増えないのであれば、「目的別に貯金を分けていない」せいかもしれません。
ここでは、「貯金をしているのに貯まらない」という人のために、目的別に貯金を分けて管理する方法を紹介します。
目的別貯金を始めたいという人は、よろしければ参考になさってみてください。
目的別貯金とは?
目的別貯金とは、貯金を目的別に分けて管理する方法です。
例えば、今ある手持ちのお金をひとくくりに「貯金」としてしまうと、「お金が貯まったから旅行に行こう」「お金が貯まったからエアコンを買い替えよう」などと、「ちょっとした理由」で「貯金を崩す」ということをしてしまいがちです。
このような方は「一度は貯金にするもののすぐに崩してしまい何年たっても大したお金が残らない」という現象に悩まされることが多くなります。
しかもやっかいなことに、一度は貯金をしたという気持ちになるので、そのあと崩していても崩した金額には目が行かず、「うちは結構貯金ができている」と勘違いしてしまうことさえあるのです。
そのような「貯金」を簡単に崩してしまう仕組みをストップさせる目的で導入したいのが「目的別貯金」です。
目的別貯金の始め方

目的別貯金を始めるなら、まずは何の目的で貯めるのかという貯金の目的を決めましょう。
・車
・マイホーム
・教育(主に大学の費用)
・老後
・もしもの時の緊急予備費
人生の大きな節目となるようなお金は「多少大きく残しておきたい貯金」です。
特に、子どもの教育、住宅、老後は人生の三大資金とも言われます。
このような貯金を目的別に貯めた方がいいのかというご質問もよくいただきますが、このような「多少大きく残しておきたい貯金」は特に目的別に分けなくてよいと私は考えています。
なぜなら、「車にいくら」「マイホームにいくら」と決めて貯めても、実際はそれぞれが安く済んだり高くついたりと金額がはっきりしないことがあり、目的別に分けていても足りなければ補てんしたりと最終的には流動的に運用することになる可能性が高いからです。
このような目的のための資金は合算して管理してもいいでしょう。
しかし、自分の頭の中でだいたいの割り振りを決めておくと目安になります。
例えば、貯金総額が500万円あったら、頭の中で車の貯金は200万円、残り300万円は学費分、老後の資金はこれから貯めようなどとだいたいの割り振りを考えておくだけでも充分です。
緊急のお金やこれから使う予定のある教育資金などは、目減りさせたくない貯金なので、元本が保証されない投資資金として流用するよりは安全性を第一に考えておきたい貯金です。今後投資などをするとしても、この貯金には手をつけないなどの線引きをしっかりしておくとより安心です。
一方、老後の資金などは、まだまだ先のことになるのであれば、老後の資金として貯めた貯金を投資に回すなど多少リスクがあっても運用に回すことを検討してもよいでしょう。
目的別貯金としておすすめの支出
その他、目的別貯金としてお勧めなのは、以下のような支出です。
・家具や家電の買い替え
・冠婚葬祭など急な出費への備え
・旅行などのお楽しみ
このような支出に対して、毎月いくらずつ、またはボーナスや手当のたびにいくらずつと決めて積み立てを行うと、家計の急な出費に備えることができるようになります。
これらの支出に対する積立は、厳密には貯金と言うよりは「特別費という支出」という意味になります。家計では「使ってもいい貯金」と考えてもいいでしょう。
貯める時は、毎月の場合は封筒に。毎月定額を積み立てていくとしだいにまとまった金額になりますので、お家に置いておくには心配な金額になったら口座に移しましょう。
ボーナスなどで一度に取り分け高額になる場合は、封筒に積み立てずに直接口座に入金するのもいいでしょう。
家計簿をつけているなら、このような積立は支出として記入し、使う時は家計簿には何もつけずに使うという方法で管理すると分かりやすいです。
こちらの積立についても目的別に口座を分けた方がいいのかというご質問もよくいただきますが、私のお勧めは「口座は分けずに管理する」方法です。
なぜなら口座をたくさん作ってしまうと、管理が大変だからです。入出金の手間もかかりますし、通帳記入もたくさんしなくてはならず面倒です。万が一数年後に必要なくなってしまうと、休眠口座が増えてしまい、整理がつかなくなります。最近では休眠口座に手数料がかかることも多くなってきていますので、貯金をしているのに手数料を取られるようになっては本末転倒です。
なお、わが家でもこのような目的別の積立を保管しておく口座はひとつしか持っていません。
その代わり、何の目的のお金をいくら入金したのかを明確にしておくため、以下のように通帳の明細にメモを残しています。
このようにすると、通帳を無駄に増やすことなく目的別貯金ができるのでオススメです。
目的別貯金に口座はたくさん必要?
車、マイホーム、教育、老後、もしもの時の緊急予備費から、家具や家電、旅行などのお楽しみまで貯金の目的は幅広いものです。
その幅広い目的すべてに専用口座を持とうとすると、膨大な数の口座が必要になってしまいます。
たくさんの口座を持つと、管理がかえって手間になる可能性が高いので、これまでのご相談の経験から判断すると、目的別の通帳の数も少ない方がより管理しやすいのではないかと感じます。
わが家では
・貯金(住宅、教育、老後、車、緊急予備費など当面手をつけない安全資金)
・特別費用口座(固定資産税や車検など大型支出をいったん保管しておく口座)
・目的別貯金用口座(旅行などのお楽しみ費などがお家に置いておくには高額になってきた時に入金する口座。家計簿の家計管理外の通帳)
の3つで管理しています。ちなみに厳密にいうと、特別費用口座と目的別貯金用口座は「使う貯金」なので、現在わが家にある資金としては認識しますが、「貯金」としてはみなさないようにしています。
※こちらで紹介している口座はあくまで「貯金用口座」についてです。その他生活費用の口座などが別途あります。
目的別貯金のやり方(まとめ)
・目的別貯金は、封筒や口座を使って行うのがオススメです。
・目的別貯金の口座はたくさん増えすぎると収拾がつかなくなる可能性があります。
この記事を書いた人
家計簿・家計管理アドバイザーのあき。1000件以上の家計相談に回答。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。
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■正しい家計管理で家計を立て直しましょう。
正しい家計管理の仕方(まとめ)
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