家計簿の「前月からの繰り越し残高」の翌月への繰り越し方法
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当ブログに寄せられた日頃の「家計に関する」ちょっとした疑問や質問にお答えします!
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あきさん、はじめまして。
「家計簿は意味がない」と思っていましたが、あきさんの家計簿で「見える化」され、落ち着いて出費・貯蓄に対応できるようになりました。
さて、質問があります。
クレジット払いはほとんど無くしたのですが、光熱費引き落としやたまにネットショップで買った物のために、毎月必要金額を口座に残して、次月支払いに備えています。
そうすると、実際の当月給与に対しての合計支出や貯金額が合わなくなります。
色々考え、締日時点での口座に残した金額+給与を、収入欄に記入しているのですが、これだと、正しい給与が後々分からないのでは?と思い、悩んでいます。
どのように記入管理すべきでしょうか?
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「残高(残金)を合わせる方法」についてですね。
「残高欄」のある家計簿の場合、「収支と残高の計算が合わない」「今月やりくりした結果残った残高をどう扱えばいいか分からない」という悩みが発生する場合があります。
基本的にこの悩みに対する回答としては、「あまり正確であることにこだわりすぎなくていい」ということになります。
ただ、市販の家計簿の中でも「これはやるとかえって混乱するのでは?」というあまり良くないと考えられる残高扱い方のパターンがいくつかありますので、そちらと合わせて回答いたします。
市販の家計簿でよくあるのは、「前月の残高」を「翌月の収入欄に記入する」というパターンのもの。
例えば…
4月24日締めで4月のやりくりを終えた。
↓
4月のやりくりを終えた時点で5000円の残高があった。
↓
4月25日の給料25万円を5月の収入として記入した。
4月の残高の5000円も5月の収入として記入した。
↓
5月のやりくりは前月からの残高5000円+給料の25万円をあわせた25万5000円を収入と考えてやりくりをスタートさせる
このようなやり方を推奨している市販の家計簿もあります。
しかし、私からみるとこのやり方はNGです。
なぜなら、前月からの繰越金は純粋な収入ではないからです。
ただ単に、前月のやりくりのお金が余っただけなのに、そのお金を収入欄に記載すると「正確な収入が分からなくなる」という事態を招きます。
正確な収入についても年間で数千円~せいぜい数万円ちょっとくらいのレベルの多少のズレならば構わないのですが、前月からの繰越金については人によっては多く余ることもあり、大きく計算を狂わせることになりかねません。
もちろん、この方法を用いても1ヵ月単位だけでみれば収支は成立するので、方法として完全に間違っているということではありません。この方法でやっている方を否定するつもりもありません。その方が分かりやすいならそれでいいのです。
ただ、収入が実際よりも多く見えてしまうことで一般的には本来の家計を見失いやすい方法だと私は考えます。
したがって、残高を繰り越す時は、単純にそのまま前月のスタート残高に加えるだけにした方がよいと考えます。
4月24日締めで4月のやりくりを終えた。
↓
4月のやりくりを終えた時点で5000円の残高があった。
↓
4月25日の給料25万円を5月の収入として記入する。
↓
5月のやりくりは前月からの残高+給料の25万円をあわせた25万5000円を残高と考えてやりくりをスタートさせる
収入としては書かない。しかし、手元の残高としてはカウントする。
この方法にすると、残高は収入とはみなされず、正確な収入をカウントしながら今残っている残高もきちんと家計簿に反映されていきます。
質問者様の場合は、上記の内容とはご質問内容は異なりますが、口座に残っている金額を「収入」に記載していることで、上記と同様に「正確な収入が見えなくなる方法」になっていると言えます。
したがって、口座に残っている金額を収入欄に記載する必要はないと考えます。
そうしないと残高が合わないということでお悩みかもしれませんが、おそらくそちらは入金日と締め日のズレによるものではないかと推測されます。
まず確認していただきたいのは、家計簿の締め日と給料日です。
例えば1月1日~31日締めで、1月25日が給料日の場合。
25日の給料で実際には2月分のやりくりをする場合でも1月分の給与として、1月の収入に記入します。
1月25日はじまり2月24日締めで、1月25日が給料日の場合。
25日分の給料で2月分をやりくりするので、1月25日の給与ですが、2月分の収入に記録します。
こうすると、合計支出や貯金額もピッタリ合うと考えられます。
どこを区切りにしているか?を明確にするだけで、おそらく質問者がなさっているような複雑な収入の計算をしなくても対応できるようになります。
今一度締め日と給料日を確認してみて下さいね。
それでもずれている場合は引き落としのタイミングなども考えられます。
理由は様々考えられますが、あまりズレに気を取られすぎると続けにくい家計簿になってしまいますので、多少はずれていてもいいや!くらいの気持ちでゆったりと構え、気楽に家計簿を続けましょう。
・収入ではないものを収入欄に記載すると、本来の収入が分かりにくくなるので注意が必要です。
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合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
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今回のご相談内容
あきさん、はじめまして。
「家計簿は意味がない」と思っていましたが、あきさんの家計簿で「見える化」され、落ち着いて出費・貯蓄に対応できるようになりました。
さて、質問があります。
クレジット払いはほとんど無くしたのですが、光熱費引き落としやたまにネットショップで買った物のために、毎月必要金額を口座に残して、次月支払いに備えています。
そうすると、実際の当月給与に対しての合計支出や貯金額が合わなくなります。
色々考え、締日時点での口座に残した金額+給与を、収入欄に記入しているのですが、これだと、正しい給与が後々分からないのでは?と思い、悩んでいます。
どのように記入管理すべきでしょうか?
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「残高(残金)を合わせる方法」についてですね。
家計簿の残高
「残高欄」のある家計簿の場合、「収支と残高の計算が合わない」「今月やりくりした結果残った残高をどう扱えばいいか分からない」という悩みが発生する場合があります。
基本的にこの悩みに対する回答としては、「あまり正確であることにこだわりすぎなくていい」ということになります。
ただ、市販の家計簿の中でも「これはやるとかえって混乱するのでは?」というあまり良くないと考えられる残高扱い方のパターンがいくつかありますので、そちらと合わせて回答いたします。
やってはいけない!残高の扱い方
市販の家計簿でよくあるのは、「前月の残高」を「翌月の収入欄に記入する」というパターンのもの。
例えば…
4月24日締めで4月のやりくりを終えた。
↓
4月のやりくりを終えた時点で5000円の残高があった。
↓
4月25日の給料25万円を5月の収入として記入した。
4月の残高の5000円も5月の収入として記入した。
↓
5月のやりくりは前月からの残高5000円+給料の25万円をあわせた25万5000円を収入と考えてやりくりをスタートさせる
このようなやり方を推奨している市販の家計簿もあります。
しかし、私からみるとこのやり方はNGです。
なぜなら、前月からの繰越金は純粋な収入ではないからです。
ただ単に、前月のやりくりのお金が余っただけなのに、そのお金を収入欄に記載すると「正確な収入が分からなくなる」という事態を招きます。
正確な収入についても年間で数千円~せいぜい数万円ちょっとくらいのレベルの多少のズレならば構わないのですが、前月からの繰越金については人によっては多く余ることもあり、大きく計算を狂わせることになりかねません。
もちろん、この方法を用いても1ヵ月単位だけでみれば収支は成立するので、方法として完全に間違っているということではありません。この方法でやっている方を否定するつもりもありません。その方が分かりやすいならそれでいいのです。
ただ、収入が実際よりも多く見えてしまうことで一般的には本来の家計を見失いやすい方法だと私は考えます。
したがって、残高を繰り越す時は、単純にそのまま前月のスタート残高に加えるだけにした方がよいと考えます。
4月24日締めで4月のやりくりを終えた。
↓
4月のやりくりを終えた時点で5000円の残高があった。
↓
4月25日の給料25万円を5月の収入として記入する。
↓
5月のやりくりは前月からの残高+給料の25万円をあわせた25万5000円を残高と考えてやりくりをスタートさせる
収入としては書かない。しかし、手元の残高としてはカウントする。
この方法にすると、残高は収入とはみなされず、正確な収入をカウントしながら今残っている残高もきちんと家計簿に反映されていきます。
質問者様の場合は?
質問者様の場合は、上記の内容とはご質問内容は異なりますが、口座に残っている金額を「収入」に記載していることで、上記と同様に「正確な収入が見えなくなる方法」になっていると言えます。
したがって、口座に残っている金額を収入欄に記載する必要はないと考えます。
そうしないと残高が合わないということでお悩みかもしれませんが、おそらくそちらは入金日と締め日のズレによるものではないかと推測されます。
まず確認していただきたいのは、家計簿の締め日と給料日です。
例えば1月1日~31日締めで、1月25日が給料日の場合。
25日の給料で実際には2月分のやりくりをする場合でも1月分の給与として、1月の収入に記入します。
1月25日はじまり2月24日締めで、1月25日が給料日の場合。
25日分の給料で2月分をやりくりするので、1月25日の給与ですが、2月分の収入に記録します。
こうすると、合計支出や貯金額もピッタリ合うと考えられます。
どこを区切りにしているか?を明確にするだけで、おそらく質問者がなさっているような複雑な収入の計算をしなくても対応できるようになります。
今一度締め日と給料日を確認してみて下さいね。
それでもずれている場合は引き落としのタイミングなども考えられます。
理由は様々考えられますが、あまりズレに気を取られすぎると続けにくい家計簿になってしまいますので、多少はずれていてもいいや!くらいの気持ちでゆったりと構え、気楽に家計簿を続けましょう。
まとめ
・収入ではないものを収入欄に記載すると、本来の収入が分かりにくくなるので注意が必要です。
つけても意味のない家計簿から、意味のある家計簿へ。つけ方ひとつで変わりますよね!ご利用いただきありがとうございます♡
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