医療費の家計簿のつけ方。医療費は費目を作る?予算はどうする?
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こちらは、家計簿・家計管理アドバイザーが日頃の「家計管理に関する疑問や質問」にお答えするコーナーです。
※その他免責事項をお読みください。
わが家では現在子供の病院代は娯楽費にしています。
大人の病院代(歯医者など)は特別費でやりくりするであっているでしょうか。
医療費は、医療費という項目を作って毎月管理した方がいいのか、大人の病院代は特別費に医療費として予算立てしておいたほうがいいのか、医療費の家計簿の扱いに迷っています。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「医療費の家計簿の考え方」についてですね。
家計簿をつけていると医療費という項目は必要なのか?必要ないならどこで管理すればいいのか?と迷うことがありますよね。
医療費は、毎月かかる方もいればほとんど病院には行かないという方までいらっしゃいますから、一概にこれが正解ということができません。
ここでは家計簿・家計管理アドバイザーとして「家計簿の医療費の扱い方や考え方」について紹介します。
まず、家計簿に医療費という項目を作った方がいいのかというと、
医療費という項目は、持病などがあり毎月かかるという人以外は作る必要はない
と私は考えています。
なぜなら、毎月必ずかかるという場合でない限り、医療費と言う費目を家計簿に作ってしまうと月によっては空白の欄ができてしまうためです。
家計簿をつけている時に、月によって空白になる項目ほどムダな費目はありません。
医療費が毎月かかるということはなく「ごくまれにたまにかかるくらい」という場合は、その他の費目で医療費をカバーしたほうが空白になる欄ができないので家計簿をつけるのが楽になりますよ。
上記の通り、毎月医療費が必要な方以外は、家計簿に医療費という項目を作る必要はないと考えます。
しかし、時々まれに医療費がかかってしまったという場合に、医療費という費目がない場合は何費で対応すればよいのか困りますよね。
その場合は、わが家の場合は「娯楽費」または「特別費」で対応しています。
「風邪など、数百円~1000円ちょっと程度の医療費で済むものは娯楽費」
「急に歯が痛むようになって、緊急で月に4,5回ほど歯医者に行き、合計1万5千円かかったというときは特別費」
「急に入院することになり、一度に5万円など高額な医療費がかかったというときも特別費」
「毎年必ずかかる「歯医者の定期健診」「インフルエンザの予防接種」も特別費」
というように使い分けています。
厳密にいえば、医療費は娯楽費用ではありませんが、その分他の支出を減らすなどの調整がしやすく節約になるため、わが家ではあえて娯楽費を利用しています。
■参考:娯楽費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
家計簿に医療にかかわる支出を記入しようと思うけれど、医療費の予算はいくらにしたらいいの?と迷うこともありますよね。
総務省の家計調査(二人以上の世帯)によれば、世帯人員別の1ヵ月の医療費(保険医療費)の平均は以下の通りです。
出典:総務省 家計調査 二人以上の世帯
なお、総務省の統計では保健医療費としてサプリメントなどの健康保持摂取品や保健医療用品・器具が含まれていますので、家計簿で扱う医療費としては実際にはもう少し少ない金額になりそうです。
突発的な医療費は予算を立てても守れないものですよね。上記の統計の結果は参考程度にとどめ、わが家の医療費はいくらかということを考えた方がやりくりはしやすいですね。
さらに、この「特別費」という支出は、特別費の中でも「臨時費」「イベント費」というように項目を分けて予算を立てています。
わが家では、急にかかった医療費は「特別費の中の臨時費」、歯医者の定期検診やインフルエンザの予防接種については、毎年かならずかかることが分かっている支出ですので「特別費の中のイベント費」として年間予算を立てています。
特別費の予算の立て方は、特別費の予算表をご覧ください。
■特別費の予算表(記入例)
なお、いついくらかかるか予測できない「特別費の中の臨時費」については、「医療費積み立て」として毎月またはボーナス時に一定額を取り分ける「積み立て方式」にしています。
積み立てから支払う場合は、家計簿には使ったというメモは残すことはありますが、基本的に家計簿には何も書かずに使います。
わが家の場合は定期健診以外は年に数回程度しか高額な医療費が必要ないので、このような対応で充分ということが言えます。
積立方式にしておくことで、今年使わなかった分は翌年に繰り越し、高額な医療費にも備えられるようにしています。
年間で何度も高額な医療費がかかり特別費予算表に医療費と言う費目を作ったほうが自分としては分かりやすいという場合は、医療費と言う費目を設定してもいいでしょう。
過去の家計簿のご相談のケースでは、妊娠が分かり妊婦検診代がかかることがわかった1年間は特別費に医療費という項目を作って対応したという方もいました。
■参考:医療費積み立てについては以下の記事で詳しく紹介しています。
■ご質問(ケース1)
薬や整体代は何費にしたらよいかというご相談です。
■ご質問(ケース2)
コンタクトやサプリメントは何費にしたらよいかというご相談です。
必要な方は費目を作って対応し、必要ないという方は費目を作らずに対応すると、空欄のできない余計な手間のかからない家計簿にすることができます。
■参考:他にもある!家計簿のつけ方に関するご質問はこちらから
・家計簿のつけ方(まとめ)
■参考:家計簿に作らないほうがいい項目については以下の記事で詳しく紹介しています。
※その他免責事項をお読みください。
今回相談内容
あきさん、こんにちは。わが家では現在子供の病院代は娯楽費にしています。
大人の病院代(歯医者など)は特別費でやりくりするであっているでしょうか。
医療費は、医療費という項目を作って毎月管理した方がいいのか、大人の病院代は特別費に医療費として予算立てしておいたほうがいいのか、医療費の家計簿の扱いに迷っています。
よろしくお願いします。
「医療費の家計簿の考え方」についてですね。
医療費と家計簿
家計簿をつけていると医療費という項目は必要なのか?必要ないならどこで管理すればいいのか?と迷うことがありますよね。
医療費は、毎月かかる方もいればほとんど病院には行かないという方までいらっしゃいますから、一概にこれが正解ということができません。
ここでは家計簿・家計管理アドバイザーとして「家計簿の医療費の扱い方や考え方」について紹介します。
家計簿に医療費という項目は必要?
まず、家計簿に医療費という項目を作った方がいいのかというと、
医療費という項目は、持病などがあり毎月かかるという人以外は作る必要はない
と私は考えています。
なぜなら、毎月必ずかかるという場合でない限り、医療費と言う費目を家計簿に作ってしまうと月によっては空白の欄ができてしまうためです。
家計簿をつけている時に、月によって空白になる項目ほどムダな費目はありません。
医療費が毎月かかるということはなく「ごくまれにたまにかかるくらい」という場合は、その他の費目で医療費をカバーしたほうが空白になる欄ができないので家計簿をつけるのが楽になりますよ。
家計簿に医療費という項目を作らない場合
上記の通り、毎月医療費が必要な方以外は、家計簿に医療費という項目を作る必要はないと考えます。
しかし、時々まれに医療費がかかってしまったという場合に、医療費という費目がない場合は何費で対応すればよいのか困りますよね。
その場合は、わが家の場合は「娯楽費」または「特別費」で対応しています。
「風邪など、数百円~1000円ちょっと程度の医療費で済むものは娯楽費」
「急に歯が痛むようになって、緊急で月に4,5回ほど歯医者に行き、合計1万5千円かかったというときは特別費」
「急に入院することになり、一度に5万円など高額な医療費がかかったというときも特別費」
「毎年必ずかかる「歯医者の定期健診」「インフルエンザの予防接種」も特別費」
というように使い分けています。
厳密にいえば、医療費は娯楽費用ではありませんが、その分他の支出を減らすなどの調整がしやすく節約になるため、わが家ではあえて娯楽費を利用しています。
■参考:娯楽費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
医療費の予算はいくら?
家計簿に医療にかかわる支出を記入しようと思うけれど、医療費の予算はいくらにしたらいいの?と迷うこともありますよね。
総務省の家計調査(二人以上の世帯)によれば、世帯人員別の1ヵ月の医療費(保険医療費)の平均は以下の通りです。
一人暮らし(単身世帯) | 7,175円 |
---|---|
二人暮らし | 13,968円 |
三人家族 | 13,147円 |
四人家族 | 12,188円 |
五人家族 | 11,807円 |
六人家族 | 13,513円 |
出典:総務省 家計調査 二人以上の世帯
なお、総務省の統計では保健医療費としてサプリメントなどの健康保持摂取品や保健医療用品・器具が含まれていますので、家計簿で扱う医療費としては実際にはもう少し少ない金額になりそうです。
突発的な医療費は予算を立てても守れないものですよね。上記の統計の結果は参考程度にとどめ、わが家の医療費はいくらかということを考えた方がやりくりはしやすいですね。
もしもの時に役立つ医療費積み立て
上記の通り、急な入院や検査などにかかる医療費はわが家では「特別費」として計上しています。さらに、この「特別費」という支出は、特別費の中でも「臨時費」「イベント費」というように項目を分けて予算を立てています。
わが家では、急にかかった医療費は「特別費の中の臨時費」、歯医者の定期検診やインフルエンザの予防接種については、毎年かならずかかることが分かっている支出ですので「特別費の中のイベント費」として年間予算を立てています。
特別費の予算の立て方は、特別費の予算表をご覧ください。
■特別費の予算表(記入例)
※クリックで拡大できます。
なお、いついくらかかるか予測できない「特別費の中の臨時費」については、「医療費積み立て」として毎月またはボーナス時に一定額を取り分ける「積み立て方式」にしています。
積み立てから支払う場合は、家計簿には使ったというメモは残すことはありますが、基本的に家計簿には何も書かずに使います。
わが家の場合は定期健診以外は年に数回程度しか高額な医療費が必要ないので、このような対応で充分ということが言えます。
積立方式にしておくことで、今年使わなかった分は翌年に繰り越し、高額な医療費にも備えられるようにしています。
年間で何度も高額な医療費がかかり特別費予算表に医療費と言う費目を作ったほうが自分としては分かりやすいという場合は、医療費と言う費目を設定してもいいでしょう。
過去の家計簿のご相談のケースでは、妊娠が分かり妊婦検診代がかかることがわかった1年間は特別費に医療費という項目を作って対応したという方もいました。
■参考:医療費積み立てについては以下の記事で詳しく紹介しています。
何費か迷いやすい医療費
医療費については、上記の通りに対応することが基本ではありますが、何費か迷いやすい医療にかかわる支出についてのご質問も届いています。■ご質問(ケース1)
薬や整体代は何費にしたらよいかというご相談です。
■ご質問(ケース2)
コンタクトやサプリメントは何費にしたらよいかというご相談です。
まとめ
・医療費は病院に通う頻度によって人それぞれ対応を変えた方がよい費目です。必要な方は費目を作って対応し、必要ないという方は費目を作らずに対応すると、空欄のできない余計な手間のかからない家計簿にすることができます。
お知らせ
こちらの記事は書籍(ズボラ家計簿(KKベストセラーズ、講談社))に掲載されました。関連記事
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!■参考:他にもある!家計簿のつけ方に関するご質問はこちらから
・家計簿のつけ方(まとめ)
■参考:家計簿に作らないほうがいい項目については以下の記事で詳しく紹介しています。
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