家計の固定費とは?家計簿をつけていなくても内訳を調べる方法!
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家計には「固定費」と言われる「必ずかかる支出」があります。
実は、家計における「固定費」の割合は非常に高いものです。
家計の「固定費」がいくらかかっているかも分からないどんぶり勘定の方は、まず「固定費」を把握することが大切です。
ここでは、家計簿・家計管理アドバイザーが「家計簿の固定費」について解説します。
「わが家の家計の固定費の内訳」についても紹介しますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
家計で固定費と言われる支出は「毎月または年に数回必ず支払うことが決まっている支出」を指します。
しかし、何を「固定費」とするかというのは非常にマチマチであることが多いですよね。
例えば、固定費は「住居費」「保険料」「通信費」などは含むが「水道光熱費」は季節によって変動するので「変動費」であるとする場合もあれば、「水道光熱費」は「固定費」であるという場合もあります。
厳密な定義は人によってマチマチではありますが、ここでは「必ず支払うことが決まっている支出」を「固定費」として一覧表にしてみます。
家計を見直したい時は、これらの支出を一度書き出してみることをオススメします。
書き出す時には「毎月かかる固定費」と「年払いの固定費」に分けて記入すると分かりやすいですよ!
「毎月かかる固定費」として想定されやすいものは以下のような支出です。
住宅ローン(家賃)
管理費
電気代
ガス代
水道代
インターネット代
携帯電話代
固定電話代
生命保険料
教育費(幼稚園、小学校など)
習い事
車のローン
車保険代
夫小遣い
妻小遣い
子ども小遣い
など、毎月必ず支払っている支出をだいたいかかる金額で書き出してみましょう。
端数まで正確である必要はありません。大体の金額で大丈夫です。
光熱費は、季節によって変動がありますが、だいたいの平均値で計算しましょう。
毎月の定額積立貯金や財形は貯蓄ですので、ここでは計上しなくてかまいません。
合計欄を作って合計するのを忘れないようにしてください。
家計の固定費には、「年払いの固定費」が存在します。
例えば…
学費の納入が「前期」「後期」と年に2回しかない。
車検代は一括で2年に一度支払っている。
学資保険はボーナス払いで一括払いにしている。
など、何を年払いにしているかは家計によって異なりますが、このような支出が想定されます。
家計を実際に管理する際には、この年払いの固定費は「特別費」として扱うと分かりやすいのですが、ここでは「特別費」としては考えず、ひとまず「年払いの固定費」として計上しましょう。
毎月かかる固定費が月19万円。年払いの固定費が年間24万円の場合。
19万円×12ヵ月=228万円 + 24万円=252万円。
上記の家計の固定費の例の場合は、年間252万円が家計の中の「必ずかかる支出」と計算できます。
今回の作業は少し作業ボリュームがありますが、一度やってしまえばその年の分はもう二度とやらなくていいので、面倒くさい気持ちを抑えて頑張りましょう。
ありのままの家計をまずは計算することが目標です。
ここで大切なのは、各費目の合計欄をじっくりと眺めてみることです。
まず注目したいのは、1年分の必ずかかる支出の総額。
上記の例の家計の場合は、年間総額は約252万円。
つまり、年間で252万円は、食費などに1円もお金を使わなくても「必ず出ていく」ということです。
月の平均にすると、
252万円 ÷ 12ヶ月 = 約21万円
平均して毎月21万円は「必ずかかる固定支出」であることがわかります。
ここで、今までに計算した
・年間収入
・実際の年間貯金額
を思い出してみましょう。
この金額と、今回計算した「必ずかかる支出」の金額を使うと、「必ずかかる支出以外の支出」がいくらだったか計算できるのでしたね。
例えば
収入・・・500万円
貯金・・・50万円
この家計の場合は、年間の支出は
500万円(収入) - 50万円(貯金額) = 450万円。
この450万円の支出のうち約252万円は「必ずかかる支出」であることが今回の計算で分かりましたので、
450万円(支出) - 252万円(必ずかかる支出) = 198万円(必ずかかる支出以外の支出)。
この家計の場合は、年間で198万円が「必ずかかる支出以外の支出」ということが分かります。
これを 月の平均にしてみると
198万円 ÷ 12ヶ月 = 約16.5万円。
ここではあえて細かな家計の見直しポイントには触れませんが、
必ずかかる支出が月平均約21万円に対して、必ずかかる支出以外の支出は約16.5万円と、収入に対して「必ずかかる支出の割合」が高い家計ということが大まかに分かります。
もう1つある家計を例に挙げてみましょう。
収入・・・350万円
貯金・・・0万円
必ずかかる支出・・230万円(約月19万円)
それ以外の支出・・120万円(約月10万円)
この家計の場合も、必ずかかる支出とそれ以外の支出を比べてみると明らかに「必ずかかる支出」に偏りがあります。
つまり、いつの間にかひかれてしまうお金が多く、自由に使えるお金が手元にあまり残っていないことが分かります。
自由に使えるお金がないとついつい「お金がない」と言いたくなってしまいます。
このように、収入、貯金額、支出を計算してみるとある程度大まかな家計の状況が見えてきます。
わが家は家計簿をつけているので、家計簿の固定費を上記の画像のように記入しています。
これらの項目をわが家では家計簿の固定費としていますよ。
子供の成長に合わせ「幼稚園」「小学校」「中学校」「高校」「大学」と学費や教育費に関する項目に変更はありますが、その他の項目はほとんど変更ありません。
よかったら参考にしてみてくださいね。
次は今回大まかに計算した「必ずかかる支出以外」の内訳を計算してみましょう。
↓次の記事はこちらです。
実は、家計における「固定費」の割合は非常に高いものです。
家計の「固定費」がいくらかかっているかも分からないどんぶり勘定の方は、まず「固定費」を把握することが大切です。
ここでは、家計簿・家計管理アドバイザーが「家計簿の固定費」について解説します。
「わが家の家計の固定費の内訳」についても紹介しますので、よかったら参考にしてみてくださいね。
家計の固定費とは?
家計で固定費と言われる支出は「毎月または年に数回必ず支払うことが決まっている支出」を指します。
しかし、何を「固定費」とするかというのは非常にマチマチであることが多いですよね。
例えば、固定費は「住居費」「保険料」「通信費」などは含むが「水道光熱費」は季節によって変動するので「変動費」であるとする場合もあれば、「水道光熱費」は「固定費」であるという場合もあります。
厳密な定義は人によってマチマチではありますが、ここでは「必ず支払うことが決まっている支出」を「固定費」として一覧表にしてみます。
家計の固定費例一覧
住居費 | 家賃 住宅ローン 管理費 |
---|---|
光熱費 | 電気代 ガス代 水道代 |
保険料など | 生命保険 学資保険 個人年金 |
通信費 | スマホ、携帯電話の料金 WIFI インターネット接続料 固定電話 |
教育費 | 保育料 幼稚園の費用 小学校の費用 中学校の費用 高校の費用 大学の費用 習い事の月謝 |
小遣い | 夫小遣い 妻小遣い 子ども小遣い |
自動車関連費 | 車のローン 駐車場料金 車検 自動車税 自動車保険料 |
税金など | 国民健康保険料 所得税 住民税 国民年金 |
その他 | 新聞 ジム 宅配の水 互助会 町内会費 浄化槽 |
家計を見直したい時は、これらの支出を一度書き出してみることをオススメします。
書き出す時には「毎月かかる固定費」と「年払いの固定費」に分けて記入すると分かりやすいですよ!
毎月かかる固定費とは?
「毎月かかる固定費」として想定されやすいものは以下のような支出です。
毎月の固定費例
住宅ローン(家賃)
管理費
電気代
ガス代
水道代
インターネット代
携帯電話代
固定電話代
生命保険料
教育費(幼稚園、小学校など)
習い事
車のローン
車保険代
夫小遣い
妻小遣い
子ども小遣い
など、毎月必ず支払っている支出をだいたいかかる金額で書き出してみましょう。
家計の毎月の固定費例一覧
住宅ローン | 月75000円 |
---|---|
マンション管理費 | 月15000円 |
電気代 | 月5000円 |
ガス代 | 月5000円 |
水道代 | 月3500円(2ヵ月で7000円) |
携帯電話 | 月12000円 |
WIFI | 月4000円 |
固定電話 | 月1500円 |
生命保険 | 月6000円 |
幼稚園 | 月23000円 |
小学校 | 月5000円 |
夫小遣い | 月20000円 |
妻小遣い | 月10000円 |
子ども習い事 | 月5000円 |
合計 | 月19万円 |
端数まで正確である必要はありません。大体の金額で大丈夫です。
光熱費は、季節によって変動がありますが、だいたいの平均値で計算しましょう。
毎月の定額積立貯金や財形は貯蓄ですので、ここでは計上しなくてかまいません。
合計欄を作って合計するのを忘れないようにしてください。
年払いの固定費とは?
家計の固定費には、「年払いの固定費」が存在します。
例えば…
学費の納入が「前期」「後期」と年に2回しかない。
車検代は一括で2年に一度支払っている。
学資保険はボーナス払いで一括払いにしている。
など、何を年払いにしているかは家計によって異なりますが、このような支出が想定されます。
家計を実際に管理する際には、この年払いの固定費は「特別費」として扱うと分かりやすいのですが、ここでは「特別費」としては考えず、ひとまず「年払いの固定費」として計上しましょう。
家計の年払いの固定費例一覧
固定資産税 | 年間100000円 |
---|---|
車検 | 年間100000円(2年に一度を1年分) |
自動車税 | 年間40000円 |
合計 | 年間240000円 |
1年でかかる家計の固定費の合計は?
毎月かかる固定費が月19万円。年払いの固定費が年間24万円の場合。
19万円×12ヵ月=228万円 + 24万円=252万円。
上記の家計の固定費の例の場合は、年間252万円が家計の中の「必ずかかる支出」と計算できます。
今回の作業は少し作業ボリュームがありますが、一度やってしまえばその年の分はもう二度とやらなくていいので、面倒くさい気持ちを抑えて頑張りましょう。
ありのままの家計をまずは計算することが目標です。
ここで大切なのは、各費目の合計欄をじっくりと眺めてみることです。
まず注目したいのは、1年分の必ずかかる支出の総額。
上記の例の家計の場合は、年間総額は約252万円。
つまり、年間で252万円は、食費などに1円もお金を使わなくても「必ず出ていく」ということです。
月の平均にすると、
252万円 ÷ 12ヶ月 = 約21万円
平均して毎月21万円は「必ずかかる固定支出」であることがわかります。
ここで、今までに計算した
・年間収入
・実際の年間貯金額
を思い出してみましょう。
この金額と、今回計算した「必ずかかる支出」の金額を使うと、「必ずかかる支出以外の支出」がいくらだったか計算できるのでしたね。
例えば
収入・・・500万円
貯金・・・50万円
この家計の場合は、年間の支出は
500万円(収入) - 50万円(貯金額) = 450万円。
この450万円の支出のうち約252万円は「必ずかかる支出」であることが今回の計算で分かりましたので、
450万円(支出) - 252万円(必ずかかる支出) = 198万円(必ずかかる支出以外の支出)。
この家計の場合は、年間で198万円が「必ずかかる支出以外の支出」ということが分かります。
これを 月の平均にしてみると
198万円 ÷ 12ヶ月 = 約16.5万円。
ここではあえて細かな家計の見直しポイントには触れませんが、
必ずかかる支出が月平均約21万円に対して、必ずかかる支出以外の支出は約16.5万円と、収入に対して「必ずかかる支出の割合」が高い家計ということが大まかに分かります。
もう1つある家計を例に挙げてみましょう。
収入・・・350万円
貯金・・・0万円
必ずかかる支出・・230万円(約月19万円)
それ以外の支出・・120万円(約月10万円)
この家計の場合も、必ずかかる支出とそれ以外の支出を比べてみると明らかに「必ずかかる支出」に偏りがあります。
つまり、いつの間にかひかれてしまうお金が多く、自由に使えるお金が手元にあまり残っていないことが分かります。
自由に使えるお金がないとついつい「お金がない」と言いたくなってしまいます。
このように、収入、貯金額、支出を計算してみるとある程度大まかな家計の状況が見えてきます。
わが家の家計の固定費の項目は?
わが家は家計簿をつけているので、家計簿の固定費を上記の画像のように記入しています。
- 住宅ローン
- 管理費
- 電気
- ガス
- 水道
- 携帯電話
- 生命保険
- 幼稚園
- 小学校
- 中学校
- 繰り上げ返済
- パパ小遣い
- 特別費(引き落とし)
- 習い事
これらの項目をわが家では家計簿の固定費としていますよ。
子供の成長に合わせ「幼稚園」「小学校」「中学校」「高校」「大学」と学費や教育費に関する項目に変更はありますが、その他の項目はほとんど変更ありません。
よかったら参考にしてみてくださいね。
次は今回大まかに計算した「必ずかかる支出以外」の内訳を計算してみましょう。
↓次の記事はこちらです。