毎月の予算の立て方が分からない!基本の考え方とは?
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当ブログに寄せられた日頃の「家計に関する」ちょっとした疑問や質問にお答えします!
※その他免責事項をお読みください。
はじめまして!
過去に家計簿を書いていましたが、まったく役に立たずに辞めてしまいました。。。
昨年家を建て、いろんなものを計画無しに購入してしまい家計がピンチになっていたところ、こちらのサイトに行き着きました。
主人 手取り年収400万(ボーナス込)
児童手当 34万
未就学児二人
私は専業主婦です。
今、銀行にはほとんどお金がなく、給料日までなんとかもたせてる状況です。
あきさんの方法で家計管理をしようと思っているのですが、今は貯金がない状態です。
最初の一ヶ月程は低めの予算に設定した方がよいのでしょうか?
また、主人の給料は毎月一定ではありません。
冬には寒冷地手当というものが出て、給料は高くなります。
そういう場合、毎月の予算は一年の平均の額から予算をたてるのでしょうか?
特別支出の予算は立てられたのですが、毎月の予算の立て方が分からなくて…
お忙しいところ恐れ入りますが、宜しくお願いしますm(__)m
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「毎月の予算の立て方」についてですね。
家計を管理する上で大切な事は、「月にいくら」「年にいくら」と「使うお金の見通しを立てる」ことです。
家計の構造は「固定費」「生活費」「特別費」「貯金」です。
※生活費というのは、一般的には変動費と言われることもありますが、あきの家計管理では分かりやすくお伝えするため生活費と表現しています。
そのうち、「固定費」「生活費」は「月にいくら」とおおまかに計算してやりくりする「月の家計」です。
質問者様は寒冷地手当というものが出るということですが、そのような手当がつくつかないにかかわらず、月の家計はほぼ一定の金額で生活するというのが家計を安定させるポイントです。
質問者様の月収は寒冷地手当を除いていくらですか?
この月収を基準に月の家計を考えましょう。
例えば月収30万円なら月の支出は30万円を越えてしまうと赤字となります。
まずはこの月収30万円のなかで1ヵ月生活できるか?を考えてみましょう。
ポイントは、車検などの大きな支払いを別で考えることです。
そのような大きな支払いは月に家計の計算にはいれなくてOKです。
月収30万円だけど、月の生活がそもそも30万円では足りない・・・という時は、支出を減らせるものがないか一度よく考えましょう。携帯電話や生命保険などを見直してみて下さい。
様々減らせるか検討したけれど、それでも月収30万円では足りない!となった時は、いくらなら生活できるのかを考えてみて下さい。
そんなの40万円の月もあれば25万円の月もあってバラバラだよ!と思う方は生活が安定していない証拠です。
大きな支払いを除いた生活費は比較的一定にしやすいものです。
もちろん1円単位まで毎月ピッタリ同じ金額で生活するということではなく、おおまかにざっくり「うちは月35万円あれば生活できる」などの見通しを立てましょう。
そんなこと言っても今月は習い事の教材費を払わないといけないから…
など多少の支出の波は見越して、「平均的にだいたいこれくらい」で用意するのがコツです。お金が余ったら赤字の月のためにとっておくと、そのような支出の波を吸収しやすくなります。
本来30万円の月収なのに、35万円で生活したら赤字になっちゃうじゃないの…と思うかもしれませんが、それが最低限自分にとって必要な金額なら仕方がないと割り切ることも大切です。
もちろん月5万円赤字がでるなら年間60万円はボーナスや手当があることが前提です。
ボーナスや手当がないのに赤字の時は、根本的に家計が回っていませんので、収入を上げる方法も探してみましょう。
家計管理を始めたばかりのころは貯金もなく、生活に余裕もない。カード払いやリボ払いがまだまだたくさんある。
そんな時は、初めの数ヶ月はぐっと我慢する生活を頑張ってみましょう。
外食や旅行や衣服などの娯楽はぐっと我慢です。
カードでの支払いも一切しないようにしてみてください。
気になるかもしれませんが、美容院などに行くのも極力控えてみましょう。どうしても気になるなら1000円カットなどを利用するなど、とにかく数ヶ月間はぐっと我慢です。
カード払いはだいたい2ヵ月くらいすると支払い明細がスッキリしてきますから、そのころから少しずつ本来必要な月の予算を取るようにしていくなど始め方を工夫すると始めやすいでしょう。
このような我慢の生活は、今までの悪循環を断ち切るための準備期間です!
よほどひどい借金がある方を除き、このような我慢の生活は通常は1年も2年も続くものではありません。しばらくはツライかもしれませんが、数ヶ月程度の期間限定の我慢と思って取り組んでみて下さいね。
1度クレジットカードの支払いをキレイにしてしまうと、数ヵ月後、驚くほど身軽な家計からスタートできるハズです。
さらに、質問者様の家計の場合は、寒冷地手当などが出て月の給料が高い時に油断しないことが大切です。
月30万円なら30万円と基準の生活費を決め、それ以上の金額になった時は「特別費」か「貯金」の口座にお金を入金しておきましょう。
多くの人は、このような手当が出た月に、月の生活費を増やしてしまい、収入が多かったはずなのに何も残らない…という生活になりやすいのです。
そのようなことにならないように、一度決めた月の基準額は、多少の調整をする程度にとどめ、毎月大きく変動させることがないようにしておきましょう。
一般的には、家計を構成する際には「固定費」「生活費」から考え、「特別費」「貯金」にお金を配分するという順番になります。
しかし、質問者様は「固定費」「生活費」「特別費」「貯金」のうち「特別費」は計算出来たということですから、そこから逆算してもいいでしょう。
年間収入が434万円。
特別費が80万円。
この場合は、434万円-80万円=354万円。
354万円÷12か月=29.5万円。
月の固定費・生活費に使えるお金は最大で29.5万円です。
もちろん最大でなので、このままでは貯金ゼロになってしまいますから、月の家計は29.5万円以下にしなくてはならないということになります。
上記の計算例の場合は、毎月寒冷地手当がでてもでなくても「毎月26万円」くらいで生活することからスタートするなど、家計が安定してくると思いますよ!
もしこの金額で毎月生活できないという場合は、特別費を減らせないか考えてみて下さいね。
現状厳しい状況からのスタートかもしれません。それでもそこから脱出できた時、きっと今まで感じたことのないお金に対する安心感が生まれるはずです!
質問者様ならきっと立て直せると信じています。応援しています!
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
このように、ブログ内のメールフォームなどからいただいたご質問にブログでお答えいたします。
友達にもなかなか本音が聞けない家計のちょっとした質問、いつでもお待ちしています!
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。マネーライフプランナー資格所有。1000件以上の家計相談に回答。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
※その他免責事項をお読みください。
今回のご相談内容
はじめまして!
過去に家計簿を書いていましたが、まったく役に立たずに辞めてしまいました。。。
昨年家を建て、いろんなものを計画無しに購入してしまい家計がピンチになっていたところ、こちらのサイトに行き着きました。
主人 手取り年収400万(ボーナス込)
児童手当 34万
未就学児二人
私は専業主婦です。
今、銀行にはほとんどお金がなく、給料日までなんとかもたせてる状況です。
あきさんの方法で家計管理をしようと思っているのですが、今は貯金がない状態です。
最初の一ヶ月程は低めの予算に設定した方がよいのでしょうか?
また、主人の給料は毎月一定ではありません。
冬には寒冷地手当というものが出て、給料は高くなります。
そういう場合、毎月の予算は一年の平均の額から予算をたてるのでしょうか?
特別支出の予算は立てられたのですが、毎月の予算の立て方が分からなくて…
お忙しいところ恐れ入りますが、宜しくお願いしますm(__)m
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「毎月の予算の立て方」についてですね。
毎月いくらで生活する?
家計を管理する上で大切な事は、「月にいくら」「年にいくら」と「使うお金の見通しを立てる」ことです。
家計の構造は「固定費」「生活費」「特別費」「貯金」です。
※生活費というのは、一般的には変動費と言われることもありますが、あきの家計管理では分かりやすくお伝えするため生活費と表現しています。
そのうち、「固定費」「生活費」は「月にいくら」とおおまかに計算してやりくりする「月の家計」です。
質問者様は寒冷地手当というものが出るということですが、そのような手当がつくつかないにかかわらず、月の家計はほぼ一定の金額で生活するというのが家計を安定させるポイントです。
質問者様の月収は寒冷地手当を除いていくらですか?
この月収を基準に月の家計を考えましょう。
例えば月収30万円なら月の支出は30万円を越えてしまうと赤字となります。
まずはこの月収30万円のなかで1ヵ月生活できるか?を考えてみましょう。
ポイントは、車検などの大きな支払いを別で考えることです。
そのような大きな支払いは月に家計の計算にはいれなくてOKです。
月収30万円だけど、月の生活がそもそも30万円では足りない・・・という時は、支出を減らせるものがないか一度よく考えましょう。携帯電話や生命保険などを見直してみて下さい。
様々減らせるか検討したけれど、それでも月収30万円では足りない!となった時は、いくらなら生活できるのかを考えてみて下さい。
そんなの40万円の月もあれば25万円の月もあってバラバラだよ!と思う方は生活が安定していない証拠です。
大きな支払いを除いた生活費は比較的一定にしやすいものです。
もちろん1円単位まで毎月ピッタリ同じ金額で生活するということではなく、おおまかにざっくり「うちは月35万円あれば生活できる」などの見通しを立てましょう。
そんなこと言っても今月は習い事の教材費を払わないといけないから…
など多少の支出の波は見越して、「平均的にだいたいこれくらい」で用意するのがコツです。お金が余ったら赤字の月のためにとっておくと、そのような支出の波を吸収しやすくなります。
本来30万円の月収なのに、35万円で生活したら赤字になっちゃうじゃないの…と思うかもしれませんが、それが最低限自分にとって必要な金額なら仕方がないと割り切ることも大切です。
もちろん月5万円赤字がでるなら年間60万円はボーナスや手当があることが前提です。
ボーナスや手当がないのに赤字の時は、根本的に家計が回っていませんので、収入を上げる方法も探してみましょう。
家計が苦しいうちは
家計管理を始めたばかりのころは貯金もなく、生活に余裕もない。カード払いやリボ払いがまだまだたくさんある。
そんな時は、初めの数ヶ月はぐっと我慢する生活を頑張ってみましょう。
外食や旅行や衣服などの娯楽はぐっと我慢です。
カードでの支払いも一切しないようにしてみてください。
気になるかもしれませんが、美容院などに行くのも極力控えてみましょう。どうしても気になるなら1000円カットなどを利用するなど、とにかく数ヶ月間はぐっと我慢です。
カード払いはだいたい2ヵ月くらいすると支払い明細がスッキリしてきますから、そのころから少しずつ本来必要な月の予算を取るようにしていくなど始め方を工夫すると始めやすいでしょう。
このような我慢の生活は、今までの悪循環を断ち切るための準備期間です!
よほどひどい借金がある方を除き、このような我慢の生活は通常は1年も2年も続くものではありません。しばらくはツライかもしれませんが、数ヶ月程度の期間限定の我慢と思って取り組んでみて下さいね。
1度クレジットカードの支払いをキレイにしてしまうと、数ヵ月後、驚くほど身軽な家計からスタートできるハズです。
手当が出た月は
さらに、質問者様の家計の場合は、寒冷地手当などが出て月の給料が高い時に油断しないことが大切です。
月30万円なら30万円と基準の生活費を決め、それ以上の金額になった時は「特別費」か「貯金」の口座にお金を入金しておきましょう。
多くの人は、このような手当が出た月に、月の生活費を増やしてしまい、収入が多かったはずなのに何も残らない…という生活になりやすいのです。
そのようなことにならないように、一度決めた月の基準額は、多少の調整をする程度にとどめ、毎月大きく変動させることがないようにしておきましょう。
特別費から逆算もできる
一般的には、家計を構成する際には「固定費」「生活費」から考え、「特別費」「貯金」にお金を配分するという順番になります。
しかし、質問者様は「固定費」「生活費」「特別費」「貯金」のうち「特別費」は計算出来たということですから、そこから逆算してもいいでしょう。
年間収入が434万円。
特別費が80万円。
この場合は、434万円-80万円=354万円。
354万円÷12か月=29.5万円。
月の固定費・生活費に使えるお金は最大で29.5万円です。
もちろん最大でなので、このままでは貯金ゼロになってしまいますから、月の家計は29.5万円以下にしなくてはならないということになります。
上記の計算例の場合は、毎月寒冷地手当がでてもでなくても「毎月26万円」くらいで生活することからスタートするなど、家計が安定してくると思いますよ!
もしこの金額で毎月生活できないという場合は、特別費を減らせないか考えてみて下さいね。
現状厳しい状況からのスタートかもしれません。それでもそこから脱出できた時、きっと今まで感じたことのないお金に対する安心感が生まれるはずです!
質問者様ならきっと立て直せると信じています。応援しています!
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この記事を書いた人
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。マネーライフプランナー資格所有。1000件以上の家計相談に回答。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
コメント
コメント一覧 (2)
こちらの質問をさせて頂いた者です。
お忙しいなか、答えて頂きありがとうございました。
あきさんの家計管理をしてから、自分がいかに無駄遣いをしていたか気付きました。(食費が月に47000円って…)
今月から二ヶ月目になるので、お金の使い方を見直し、貯金できるようにしたいです!
ありがとうございました!
家計簿をご利用いただくことでご自身の無駄遣いに気付かれたとのこと。
成果を出されていてとても素晴らしいですね(#^^#)
こちらこそご質問ありがとうございました♡
またいつでもご利用下さいね(#^^#)楽しみにお待ちしております!