小遣いの範囲はどこまで?浪費を招く使い道や内訳に要注意!
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小遣いの範囲はそもそもどこまで?
小遣いの使い道や内訳は?
毎月決まった小遣いをもらっていると、どこまでを小遣いとして管理したらよいのか分からないことがありますよね。
家計簿・家計管理アドバイザーとして1000件以上のご家計相談をお引き受けしてきた実績から「お金の貯まりやすい小遣い」と「お金の貯まりにくい小遣い」について紹介します。
新生銀行の「2020年サラリーマンのお小遣い調査」によれば、男女の会社員のお小遣いは以下の金額が平均とされています。
■男性会社員のお小遣い 39419円
■女性会社員のお小遣い 33854円
いずれも会社員の場合の小遣いですので、専業主婦の方の小遣いはまた別になりますが、参考になりますね。
上記が小遣いの平均ではありますが、その使い道や内訳はどうなっているのかという点が気になりますね。
どこまでを小遣いとして管理するのかをあらかじめ決めておくというのが家計管理では大切な点になります。
実はこの小遣いの範囲をしっかり決めておくことが「浪費」を防止するコツになりますので、たかが小遣いと軽く考えないことをオススメします。
小遣いの範囲や使い道や内訳を考える前に、小遣いの基本の考え方をしっかりと把握しておきましょう。
小遣いの考え方の基本は「仕事で使う小遣い」と「仕事以外の小遣い」に分けて考えることです。
■仕事で使う小遣い(例)
・ランチ代(飲み物代含む)
・月数回の飲み会
・仕事上発生する立て替え払い
・仕事上の交通費
■仕事以外の小遣い(例)
・美容院
・家族との外食費
・衣服費
・その他趣味費
それぞれにいくらの金額が適正なのかを考えるのが小遣いの基本です。
例えば、毎日お弁当や飲み物を持参していると「仕事で使う小遣い」は比較的少額で済ませられますが、お弁当を持参していない場合は「仕事で使う小遣い」がどうしても高くなります。
また、仕事以外の小遣いは別途家計から支給というスタイルをとっているご家庭もあり、その場合は仕事以外の小遣いはほとんど必要ないということになります。
反対に、「仕事で使う小遣い」程度の小遣いの金額しかもらっていないのに、「仕事以外の支出」まで小遣いから出すように強要するようではやりくりに無理が生じます。
上記の通り、「仕事で使う小遣い」と「仕事以外の小遣い」にわけ、それぞれに内訳や使い道を決めることが小遣いの考え方の基本です。
その中でも特にこれは小遣いにした方がいいのか、家計費から出したほうが良いのかというご質問が非常に多く寄せられますので、ご質問の多い内容について以下まとめていきます。
■美容院
美容院については、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いから。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
■衣服費
衣服費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いから。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
■美容費
女性の場合は化粧品などの美容費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は美容費も小遣いから。もらっていない場合は家計費から出します。
■外食費や飲み会費
仕事の付き合いで行く外食費や飲み会費については「仕事で使う小遣い」に含まれます。
仕事上必要な外食や飲み会については「仕事で使う小遣い」として小遣いから出しましょう。
家族と行く外食については、基本的には家計費からよいでしょう。
■高額な支出
例えばスーツなど高額な支出については、「仕事以外の小遣い」とたくさんもらっていて、毎月余剰がある場合は支払えますが、そうでなければほとんどの家庭では小遣いから高額な支出を賄うのは難しいケースが多いです。
わが家もそうしていますが、スーツなどの高額な支出は家計費から出したほうが小遣いのやりくりは簡単です。
■仕事で必要な立て替え
仕事上必要な経費を立て替える場合も、基本は「仕事で使う小遣い」からにしておくと管理が簡単です。
経費の精算金が戻ってきたときは、小遣いとして清算金も渡すようにすると、次回の経費についても小遣いから支払えるようになります。
■医療費
医療費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」の小遣いに含まれます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いで出してもよいでしょう。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
ただ、小遣いの範囲で出す医療費は、少額な医療費までとします。入院にかかる費用など高額な医療費は家計費から出します。
また、子どもの医療費についても家計費で管理します。
■クレジットカードの支払い
個人的なクレジットカードの利用も基本的に「仕事以外の小遣い」に含まれます。
自分のものを購入したときは「仕事以外の小遣い」から出すようにしましょう。
家族で必要なものをクレジットカードで購入したときは家計費で管理します。
これまでたくさんの家計を見させていただきましたが、実は小遣いの内訳や使い道によって「お金が貯まりやすいかどうか」が左右されることがとても多いです。
毎月3万円小遣いをもらっているのに、家計でさらに衣服費を負担するなどして、月に6万円ほど小遣いをもらっているのと同じ・・・というような家計管理にならないように注意しましょう。
また、月3万円の小遣いがあっても子どもの衣服費や日々の食費など「家計の支出」の補填に使っているケースも見られます。
「家計の支出」と「小遣い」の区別をしっかりつけておくことをオススメします。
■参考:妻の小遣い、実は浪費になってない?
妻の小遣いは夫の小遣いより少ない金額で設定しているものの、実は妻が家計費を使いこんでおり、実質夫の小遣いよりも多くなってしまっているというご相談が多くみられます。
■参考:妻の小遣いゼロ円ってホント?
専業主婦の妻の小遣いをゼロ円に設定しているご家庭も多いのですが、実は妻にかかる支出が多かったというケースもよくあります。
■参考:夫の小遣いが月5万円でも足りない?
夫が小遣い以上にお金を使ってしまうというケースもよく見受けられます。
そのような場合は、小遣いの仕組みを整えることが大切です。
小遣いというのは、夫婦だけでなく、子どもが大きくなると子どもにも必要になります。
子どもの小遣いには基本的には「仕事で必要な小遣い」は含まれませんので、「仕事以外で必要な小遣い」がいくら必要なのかを決めることが大切です。
月数千円の小遣いでも年間にすればそれなりの金額になりますよね。
より有意義にお金を使うことも教えられる小遣いの使い道を親子で考える機会も持ちたいものです。
■参考:わが家の子どもの小遣いの渡し方
わが家の場合は、現在は夫婦ともに毎月定額のお小遣いをもらうことにしています。
実は夫については、はじめは週払いの小遣い制から始め、飲み会費や社員旅行にかかる費用は別途支給としていたのですが、今では毎月定額制でもやりくりが可能になりました。
夫が小遣いの範囲から支払うものは「仕事上で必要なランチや飲み会」「仕事上発生する経費の立て替え」「美容院」「衣服」「趣味にかかる会費」「社員旅行の費用」などです。
妻が小遣いの範囲から支払うものは「化粧品」「ママ友ランチ会や飲み会」「美容院」程度としています。
別途高額な支出や家族にかかわる支出は小遣いでは負担しないようにしています。
■参考:わが家の夫の小遣いの浪費対策とは?
こちらの記事は書籍(1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング)にも納められました。
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
↓他にもある!正しい家計管理の仕方のご質問のまとめはこちらから
・正しい家計管理の仕方のご質問(まとめ)
小遣いの使い道や内訳は?
毎月決まった小遣いをもらっていると、どこまでを小遣いとして管理したらよいのか分からないことがありますよね。
家計簿・家計管理アドバイザーとして1000件以上のご家計相談をお引き受けしてきた実績から「お金の貯まりやすい小遣い」と「お金の貯まりにくい小遣い」について紹介します。
小遣いの平均額
新生銀行の「2020年サラリーマンのお小遣い調査」によれば、男女の会社員のお小遣いは以下の金額が平均とされています。
■男性会社員のお小遣い 39419円
■女性会社員のお小遣い 33854円
いずれも会社員の場合の小遣いですので、専業主婦の方の小遣いはまた別になりますが、参考になりますね。
小遣いの範囲はどこまで?
上記が小遣いの平均ではありますが、その使い道や内訳はどうなっているのかという点が気になりますね。
どこまでを小遣いとして管理するのかをあらかじめ決めておくというのが家計管理では大切な点になります。
実はこの小遣いの範囲をしっかり決めておくことが「浪費」を防止するコツになりますので、たかが小遣いと軽く考えないことをオススメします。
小遣いの基本の考え方
小遣いの範囲や使い道や内訳を考える前に、小遣いの基本の考え方をしっかりと把握しておきましょう。
小遣いの考え方の基本は「仕事で使う小遣い」と「仕事以外の小遣い」に分けて考えることです。
■仕事で使う小遣い(例)
・ランチ代(飲み物代含む)
・月数回の飲み会
・仕事上発生する立て替え払い
・仕事上の交通費
■仕事以外の小遣い(例)
・美容院
・家族との外食費
・衣服費
・その他趣味費
それぞれにいくらの金額が適正なのかを考えるのが小遣いの基本です。
例えば、毎日お弁当や飲み物を持参していると「仕事で使う小遣い」は比較的少額で済ませられますが、お弁当を持参していない場合は「仕事で使う小遣い」がどうしても高くなります。
また、仕事以外の小遣いは別途家計から支給というスタイルをとっているご家庭もあり、その場合は仕事以外の小遣いはほとんど必要ないということになります。
反対に、「仕事で使う小遣い」程度の小遣いの金額しかもらっていないのに、「仕事以外の支出」まで小遣いから出すように強要するようではやりくりに無理が生じます。
小遣いの範囲、使い道や内訳は?
上記の通り、「仕事で使う小遣い」と「仕事以外の小遣い」にわけ、それぞれに内訳や使い道を決めることが小遣いの考え方の基本です。
その中でも特にこれは小遣いにした方がいいのか、家計費から出したほうが良いのかというご質問が非常に多く寄せられますので、ご質問の多い内容について以下まとめていきます。
■美容院
美容院については、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いから。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
■衣服費
衣服費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いから。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
■美容費
女性の場合は化粧品などの美容費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」と言えます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は美容費も小遣いから。もらっていない場合は家計費から出します。
■外食費や飲み会費
仕事の付き合いで行く外食費や飲み会費については「仕事で使う小遣い」に含まれます。
仕事上必要な外食や飲み会については「仕事で使う小遣い」として小遣いから出しましょう。
家族と行く外食については、基本的には家計費からよいでしょう。
■高額な支出
例えばスーツなど高額な支出については、「仕事以外の小遣い」とたくさんもらっていて、毎月余剰がある場合は支払えますが、そうでなければほとんどの家庭では小遣いから高額な支出を賄うのは難しいケースが多いです。
わが家もそうしていますが、スーツなどの高額な支出は家計費から出したほうが小遣いのやりくりは簡単です。
■仕事で必要な立て替え
仕事上必要な経費を立て替える場合も、基本は「仕事で使う小遣い」からにしておくと管理が簡単です。
経費の精算金が戻ってきたときは、小遣いとして清算金も渡すようにすると、次回の経費についても小遣いから支払えるようになります。
■医療費
医療費についても、基本的に「仕事以外の小遣い」の小遣いに含まれます。
「仕事以外の小遣い」をもらっている場合は小遣いで出してもよいでしょう。もらっていない場合は家計費から出しましょう。
ただ、小遣いの範囲で出す医療費は、少額な医療費までとします。入院にかかる費用など高額な医療費は家計費から出します。
また、子どもの医療費についても家計費で管理します。
■クレジットカードの支払い
個人的なクレジットカードの利用も基本的に「仕事以外の小遣い」に含まれます。
自分のものを購入したときは「仕事以外の小遣い」から出すようにしましょう。
家族で必要なものをクレジットカードで購入したときは家計費で管理します。
こんな小遣いは要注意!
これまでたくさんの家計を見させていただきましたが、実は小遣いの内訳や使い道によって「お金が貯まりやすいかどうか」が左右されることがとても多いです。
毎月3万円小遣いをもらっているのに、家計でさらに衣服費を負担するなどして、月に6万円ほど小遣いをもらっているのと同じ・・・というような家計管理にならないように注意しましょう。
また、月3万円の小遣いがあっても子どもの衣服費や日々の食費など「家計の支出」の補填に使っているケースも見られます。
「家計の支出」と「小遣い」の区別をしっかりつけておくことをオススメします。
■参考:妻の小遣い、実は浪費になってない?
妻の小遣いは夫の小遣いより少ない金額で設定しているものの、実は妻が家計費を使いこんでおり、実質夫の小遣いよりも多くなってしまっているというご相談が多くみられます。
■参考:妻の小遣いゼロ円ってホント?
専業主婦の妻の小遣いをゼロ円に設定しているご家庭も多いのですが、実は妻にかかる支出が多かったというケースもよくあります。
■参考:夫の小遣いが月5万円でも足りない?
夫が小遣い以上にお金を使ってしまうというケースもよく見受けられます。
そのような場合は、小遣いの仕組みを整えることが大切です。
子どもの小遣いはどうする?
小遣いというのは、夫婦だけでなく、子どもが大きくなると子どもにも必要になります。
子どもの小遣いには基本的には「仕事で必要な小遣い」は含まれませんので、「仕事以外で必要な小遣い」がいくら必要なのかを決めることが大切です。
月数千円の小遣いでも年間にすればそれなりの金額になりますよね。
より有意義にお金を使うことも教えられる小遣いの使い道を親子で考える機会も持ちたいものです。
■参考:わが家の子どもの小遣いの渡し方
わが家の小遣いはどうしている?
わが家の場合は、現在は夫婦ともに毎月定額のお小遣いをもらうことにしています。
実は夫については、はじめは週払いの小遣い制から始め、飲み会費や社員旅行にかかる費用は別途支給としていたのですが、今では毎月定額制でもやりくりが可能になりました。
夫が小遣いの範囲から支払うものは「仕事上で必要なランチや飲み会」「仕事上発生する経費の立て替え」「美容院」「衣服」「趣味にかかる会費」「社員旅行の費用」などです。
妻が小遣いの範囲から支払うものは「化粧品」「ママ友ランチ会や飲み会」「美容院」程度としています。
別途高額な支出や家族にかかわる支出は小遣いでは負担しないようにしています。
■参考:わが家の夫の小遣いの浪費対策とは?
お知らせ
こちらの記事は書籍(1日1ステップ 実行するうちにお金が貯まる! 「ズボラ家計管理」トレーニング)にも納められました。
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