日頃の「家計管理に関する」ちょっとした疑問や質問にお答えします。

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（あきの答え）

ご質問ありがとうございます。家計簿＆家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。

「クレジットカードの支払いが多く家計管理ができないこと」についてですね。

クレジットカードと家計管理

クレジットカードは便利な反面、無意識のうちに使いすぎてしまい家計が破綻してしまうという恐ろしいものあります。

これまで家計簿＆家計管理アドバイザーとして1000件以上のご相談をお受けしてまいりましたが、クレジットカードの支払いが多く家計管理ができないという方からのご相談は比較的多く寄せられています。

今回は「クレジットカードの支払いなどが多く、どこから手をつけたらいいか分からない」という方の家計管理を改善する方法について紹介します。

クレジットカードの支払いが多くなりすぎる理由

「クレジットカードの支払いが多く家計管理ができない」という状況になってしまっている方の家計の特徴としては、「月収を意識したやりくりができていない」ということがあげられます。

月の生活費が足りなくなると、クレジットカードを生活費の補填のように使ってしまうのです。

足りない生活費の支払いをクレジットカードにし「支払いを2ヵ月遅らせればなんとかなるのではないか」と考えてしまう傾向があります。

さらに「分割して月々に支払う金額を少なくすればなんとかなるのではないか」「ポイントが貯まるから」など、とにかく目先支払いと目先の利益のことしか考えていない傾向があります。

■参考：クレジットカードの支払い地獄に陥る方の特徴については以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/6803985

クレジットカードの支払いが多くなりすぎた時は

上記のような理由からクレジットカードを利用していると、家計は次第に「クレジットカードの支払いが多すぎて現金がない」という悪循環を引き起こします。

この悪循環に一度はまってしまうと「なかなか簡単に抜け出せなくなる」という非常に怖い家計に陥ってしまいます。

少しでも手持ちの貯金があるなら、その貯金を一度使ってでも支払いをきれい清算してしまうと見違えるように家計が変わります。

しかし、手持ちのお金が全くない場合は、悪循環を断ち切るために少しずつクレジットカードの利用を控え、徐々に支払いをきれいにすることから始めなくてはいけません。

月に1万円からでも構いませんので、クレジットカードの利用を控え、給料から引かれてしまうクレジットカードの支払いを徐々に減らすようにしましょう。

月1万円ずつでも「クレジットカード」から「現金払い」の生活に変えることができるようになると、次第に給料から手元に残る現金も増えてきますよ。

■参考：クレジットカードの支払いが多すぎる時に行うことについては以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/14429

クレジットカードの支払いを書き出す癖をつけよう

クレジットカードの支払いで家計が破綻していく方は「1日にいくら使ったか分からない」という特徴があります。

なんでもクレジットカードで支払っているうちに、自分がいくら使ったのかも分からなくなり、毎月支払い請求が来た時にゾッとするというようなやりくりになってしまうのですね。

質問者様も「何に使ったのか覚えていない」ということですから、同様の傾向があると推測されます。

家計簿をつけてお金を管理したい
お金が貯められるようになりたい

色々なご希望があると思いますが、あまり結果を急ぎすぎてもうまくいきません。

このような方はいきなり家計簿をつけようとしても訳が分からなくなるなど、結局習慣にならないことが多いのです。

何をしたらいいのか、どこから始めたらいいのかととまどっているうちに何も変えられないまま月日が経ってしまうということがよくみられます。

支払いサイクルが整っていない今は家計簿をつけるなどはまだ早いと考えてもいいでしょう。

このような時にオススメしたいのが「1日の支出を簡単に書き出す」という作業です。

家計簿ではなく、スケジュール帳などを常に持ち歩き、クレジットカードで支払いをしたらすぐに書き出す

というクセをつけましょう。

この支払いを書き出すというクセが1ヵ月程度でもつけられるようになると家計簿をつける習慣にもつながります。

残高や集計など計算の正確性にこだわる必要はありません。

まず１日にいくら使っているかを見える化するということから始めるのです。

このような簡単にできることから習慣づけるようにされることをオススメします。

なお、こちらの支出の書き出し方法については書籍でも紹介させていただいています（ズボラ家計管理トレーニング　講談社）。

■参考：スケジュール帳を家計簿代わりに使う方法については以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/17988

クレジットカードの悪循環を断ち切ろう！

質問者様はクレジットカードの未払い分がすでに50万円。

家計管理はすでに危険な状況になってきていると言えます。

月収29万円
手取り506万円
支払わなくてはいけない支出が270万円

上記の内容から考えると、

毎月22.5万円は固定費があるという計算になります。

月収29万円で固定費が22.5万円ですからすでに毎月の生活費として使えるお金は6.5万円しかありません。

この金額で4人家族の食費など支払いのすべてを賄うことは難しく、どうしてもクレジットカードを生活費の補填に使ってしまうのではないかと推測されます。

ただ、ボーナスを含めて考えると、毎月19万円の生活費を確保できる家計ですから、ボーナスも含めた金額でしっかりやりくりできるようになれば立て直せる可能性は高いと推測されます。

固定費の見直しも検討しながら、まずは「年単位で黒字」を目指すことから始めましょう。

■参考：毎月赤字の家計を年間で黒字にする計算方法については以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2642377

クレジットカードとは賢く付き合おう

質問者様の家計はお子さんの年齢から考えると本来は「貯め期」にあたる時期です。

このような「貯め期」に貯められないどころか負債がある状況ですと、これから本当に子どもにお金がかかる時期を乗り切ることができません。

質問者様はこのような家計から早期に立て直すために、クレジットカードの利用については「特に気を付けて」管理する必要があります。

誤解しないでいただきたのですが「クレジットカードを利用することが悪い」のではなく、「クレジットカードを利用することで支払いが乱れる」ということが悪いのです。

クレジットカードは支払いが乱れないように賢く利用すれば怖いものではありません。

むしろポイントなどもきちんと貯まりお得です。

クレジットカードでなければ購入できない商品もありますから非常に便利ですよね。

是非クレジットカードとは「うまく付き合える」ようになってください。

当方では無料で何度でもご質問をご利用いただけます。

お子さんの将来を考えると、まさに今が頑張り時です。一緒に頑張って家計を立て直していきましょう！

■参考：貯め期については以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/16674

■参考：クレジットカードのメリット・デメリットについては以下の記事で詳しく紹介しています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/6508874

合わせてご覧いただくと、理解が深まります！

■参考：他にもある！家計のやりくりアドバイスに関するご質問は以下にまとめてあります。
・家計のやりくりアドバイスに関するご質問一覧

■参考：その他のご質問は以下の記事にまとめてあります。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2105