2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ

2年で350万円の貯蓄に成功したあきの「家計簿・節約・貯金・家計管理」の方法を公開しているブログです。ポイ活もしています。 家計簿歴10年以上なのに貯められなかった専業主婦が一転。 ケチケチ節約術を卒業し2年で350万円の貯蓄に成功しました!テレビ出演、書籍出版、掲載雑誌多数あります。

理想追い求めすぎ貧乏!「貯金不安症」でいつの間にか生活苦。

子どもの教育費のためにも老後のためにも、もっともっとお金を貯めなくてはいけない。

生命保険、学資保険、確定拠出年金、積み立て投資…。

私が考える「生活費が節約できない家計パターン」の6つ目、「あれもこれもしておかなくては」という貯金心配性タイプの方は、まさに「今の家計を楽しむよりも、将来の不安に振り回されている」家計と言えます。

貯金がいくらあっても不安な家計


こちらのタイプの方は、実は、すでに紹介したタイプ別診断の1つ目、

↓生活費貧乏さんの家計状況と似ています。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/487

特徴的なのは、

・雑誌や本などのマネー情報に敏感

・終身保険、個人年金、確定拠出年金、投資などの貯蓄型金融商品で将来の備えをしている

・先取り貯金にも積極的

・ただし、手取り年収は300~700万円程度と、低所得ではないが、高所得でもない

という点です。

雑誌や本などのマネー情報に敏感なので、雑誌や本などで見るお金を貯める仕組みはすでに導入済み。

・終身保険
・学資保険
・個人年金
・確定拠出年金
・投資

これらすべて、あるいはいくつかにすでに加入済みで、その支払額は、年間に30万円(月2万5千円)を超えている。

多い方ですと、年間に72万円(月6万円)ほどになっている場合もあります。

さらにこれに加えて、

・毎月の積立貯金
・児童手当も全額貯金
・ボーナスも全額貯金

など徹底して貯金をします。

加えて、やっぱり子供の教育にも力をいれたいということで、

・子どもの習い事

の費用もそこそこかけているご家庭も多く見受けられます。

・さらに現金での貯金も年間で100万円くらいしたい

と思っていることもあります。

・終身保険
・学資保険
・個人年金
・確定拠出年金
・毎月の積立貯金
・児童手当も全額貯金
・ボーナスも全額貯金
・子どもの習い事
・さらに現金での貯金も年間で100万円くらいしたい

一見すると、しっかり貯蓄しており、子供に習い事までさせていて、理想的な家計のように見えます。

しかし、これらの貯金をしたあと、生活費として月々残るお金はごくわずか

子どもがまだ小さかったころ、第一子だけだったらなんとか大丈夫だった家計が、

2人目、3人目が生まれ、子どもが大きくなるにつれて、「教育費」や「習い事」がさらにかかるようになり、

車やマイホームの購入などもして、ローンが増え、

かといって、一度契約してしまった「貯蓄型商品」や「習い事」は削るに削れず、

そんな時に夫が転職して減収になり、さらに家計は苦しくなるばかり・・・。

このような家計を私は「理想追い求めすぎ貧乏タイプ」と考えています。

貯金がいくらあっても不安な家計


・終身保険
・学資保険
・個人年金
・確定拠出年金
・毎月の積立貯金
・児童手当も全額貯金
・ボーナスも全額貯金
・子どもの習い事
・さらに現金での貯金も年間で100万円くらいしたい

これら全てをしても、毎月の生活が圧迫されないならば、とても理想的です。

でも、ちょっと考えてみて下さい。

これらの毎月の貯蓄に、毎月の生活費がのってきます。

家賃8万円
光熱費1万5千円
携帯電話1万円
保育料2万円
学費5千円
車のローン2万円
食費・小遣いなどの生活費10万円

かりにこれを月の生活費としても、毎月25万円がさらに上乗せ。

上記のプランでは、少なくとも月収43万円以上なくては実現できません。

習い事をさせたり、ちょっとした旅行などもすると考えると、少なくとも月収50万円以上の手取り収入がなくては無理です。

このような貯蓄型商品以外に現金で200万円貯めるような理想的な支出状況にもっていくのは、ボーナスを入れて、手取り年収700万円以上あって、ほとんど娯楽なしでなんとか頑張ればできるかな?というような話なのです。

もしくは、それ以下の所得であっても、

実家暮らしである
家賃が会社もち
車がいらない都市に住んでいる
実家から食費の援助がある
子供がいない
子供がまだ小さい
すでに老後の生活にはいっている
毎日お金のことばかり考えているケチケチな超節約名人である
子供には習い事は一切させないと決めている

など、特殊な条件にある人でなくてはほとんど不可能です。

住宅ローンがあり
車のローンがあり
もしくは地方で車が2台以上あり
加えて奨学金の返済もあり
子どもも大きくなってきて学費も習い事にもお金がかかる
夫の小遣いも月2万円では足りない
それほどものすごくケチな生活はできない

でも、手取り年収は700万円以下である

そのような一般的な普通の家計の方が、全てを理想通りにやろうと思っても、「かなり苦しい」家計になるのは、当たり前です。

できなくて当たり前なのですが、このような方は、理想を追い求めているので、まだ何かできるはずだと、さらに厳しく追及してしまい、レジャーなどの娯楽がほとんどない、寒々とした家計になってしまい、将来のために今を犠牲にしてしまうことがあります。

貯金がいくらあっても心配な家計を見直そう


このような家計パターンから抜け出す方法はいくつかあります。

1つ目は「保険や年金」を「貯蓄」としてみなす事。

2つ目は「これ以上契約ものを増やさない」事。

3つ目は「すべてを理想通りにしよう」としない事。

4つ目は「雑誌や本の理想に振り回されないようにする」事。

5つ目は「収入を増やすことを考える」事。

1.「保険や年金」も「貯蓄」としてみなす


まず、1つ目の「保険や年金」を「貯蓄」としてみなす事について考えてみましょう。

「理想追い求めすぎ貧乏」の方は、保険や年金などの貯蓄型商品に多めに加入している傾向があります。

さらに、「理想追い求めすぎ貧乏」の方は貯蓄にストイックなので、このような貯蓄型商品を「貯蓄」とはみなさず「支出」として考えている場合があります。

これらの費用を「支出」とみなさず、「貯蓄」として考えてみましょう。

月5万円かけていて、将来の返戻率が100%を超えるのであれば、年間で60万円の貯蓄はすでにできていると考えましょう。

もちろん、これを「支出」とみなし、なかったことにして考えられるなら、もっと理想的ですが、今は理想を追い求める気持ちを少し緩める方が気持ちがラクになります。

2.これ以上契約ものを増やさない


2つ目の「これ以上契約ものを増やさない」事について考えてみます。

「理想追い求めすぎ貧乏」の方は、

貯蓄型商品など、一度加入したらなかなかやめられないようなタイプのものに多数加入している傾向があります。

保険、年金、投資…。

これらの毎月決まって出ていく支出は、子供が小さいうちや収入がしっかりあるうちはいいのですが、何かの拍子に減収になったり、子供が大きくなってくると、途端に支払いが苦痛になってきます。

ですが、途中で解約すると元割れして損をしてしまうこともありますので、うかつに解約も出来ない状況が続きます。

子供が一人生まれたら「学資保険」に入らなくては!
老後が心配だから個人年金も加入しなくては!

などと、収入とのバランスを考えずに安易に契約ものを増やさないように気をつけましょう。

これまでの家計診断では、子どもが小さいころに加入しすぎてしまった学資保険や個人年金の支払いが、子どもが中高生になったころから苦しくなり生活が回らないというご相談が非常に多く寄せられています。

3.「すべてを理想通りにしよう」としない


3つ目の「すべてを理想通りにしよう」としない事について考えてみます。

毎月積み立てをして、貯蓄型商品にも加入して、子供のために習い事もして、旅行も行って、年間100万円以上貯める・・・。

他の人ができていたとしても、それは、特殊な条件があるからできていることの方が多いのです。

全てを理想通りに上手く回せるだけの収入があるならば構わないのですが、そこまでの収入がないのであれば、

貯蓄型保険などは控えめに加入する
先取り積立も控えめにする

など全体的なバランスを見ながら何かを控えめにすることも視野に入れましょう。

4.雑誌や本の理想に振り回されないようにする


4つ目の「雑誌や本の理想に振り回されないようにする」事についても考えてみましょう。

雑誌や本に掲載されている「理想の家計」

本当にそうできたら本当に理想的です。

でも、そうは言われても出来ない・・という人の方が圧倒的に多いです。

一部のプロの方の中には、これが理想です!でも出来ていない人はプロに相談しましょう!と自分の仕事を獲得するために、ほとんどの人ができない理想論をおしつけ、過剰に将来への不安をあおっている場合もあります。(もちろん全員じゃありません)

将来の不安は、誰にでもあるものですし、どこまで対策をとっても、これで完璧というものはありません。

そのような理想に振り回され、何のお楽しみも確保できない家計にするよりも、貯金はほどほど。

年に1回くらいは旅行に行ったり、ちょっとの贅沢を楽しめる。

そんな「ほどほど」の家計で手を打つのも一つの策です。

5.収入を増やすことを考える


5つ目の「収入を増やすことを考える」事についても考えてみましょう。

「理想追い求めすぎ」貧乏の方は、すでに契約もので家計がパンパンになっていることが非常に多いので、大きな家計改善が難しいことがあります。

特に、一度加入するとやめるにやめられない「貯蓄型商品」の「過剰加入」

契約を見直してくださいといっても時すでに遅し、という場合も多いです。

また、これまでよく勉強されてきているので、食費、日用品、光熱費、通信費などの支出もそれほど高すぎるということもなく、大きく「これ」といったムダ遣いも見当たらないことも多いです。

ですが、ここから貯金を増やし、娯楽も増やしていきたいのであれば、何かをやめなくてはいけません。

でも、よくよく見渡しても何もかもやめられないのであれば、収入を増やすことを考えるより他ありません。

今より収入を増やす手立てについて、勉強を始めるのも一つの策です。

家計の理想と現実を考えよう


理想を追い求めすぎ貧乏の方の家計は、貯金はできていても、寒々として何の面白みもないケチな家計であることが多いです。

充分な貯金ができているのはすばらしいのですが、家族は本当に今の生活を楽しめているでしょうか。

貯金ができている達成感に自分だけが満足している、いわゆる「自己満足な家計」になっていないでしょうか。

欲しいものややりたいことをただ我慢するだけの家計が、このまま何十年も続くのでは、味気ない人生になってしまいます。

家族が喜ぶのであれば、ほんの少し貯金は減らして、家族のために使えるお金をもう少し確保してあげるようにすると、家族も喜びます。

自分だけが楽しい家計管理ではなく、家族が楽しい家計管理を目指してみてはいかがでしょうか。
お金が貯められないタイプ別診断をやってみよう!

家計の中でもどの支出が高い傾向にあるかによって判断する「貯められないタイプ」別に「生活の質を下げずに、むしろ上げる方法」で家計の見直しを考えていますので、その他の回答ページも見てみて下さいね。
他のお金が貯められないタイプ別診断の結果一覧

・生活するのに精いっぱいで娯楽に回せる資金の余裕がないのはなぜ?
・ちょこちょこ買いは得意だけど値の張る支出が苦手なのはなぜ?
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なお、こちらのお金が貯められないタイプ別診断は書籍(1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)))にも納められています。
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■お金が貯められないタイプをチェックリストで診断できます!以下の記事のチェックリストで診断してみましょう。

https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/647
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↓「自分でできる!家計診断の進め方」の一覧
・家計の大改造!自分でできちゃう家計診断

↓「家計簿のつけ方」の一覧
・1日1行!簡単なのに確実に貯められる家計簿のつけ方

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. こいのぼり
    • June 14, 2017 12:34
    • はじめまして。
      いつもブログ拝見させていただいてます。
      とても参考になることがいっぱいで、ナルボド!と感心してます。
      今回の記事は、まさにうちです。
      笑ってしまうぐらい(笑)
      少し理想を追いすぎてるとはじめて気がつきました。
      契約物の見直ししてみます。
      ありがとうございました。
    • 2. あき
    • June 15, 2017 10:15
    • コメントありがとうございます!
      こいのぼりさんは、まさに理想追い求めすぎ貧乏さんだったのですね^^
      最近は特に理想追い求めすぎな方、多いように思います~。
      理想通りになる日待ちで、永遠にケチケチ生活から抜け出せない(笑)
      そんな味気ない家計にならないように、どこか手を抜いてゆるめるところもつくると
      今も将来もほどほどで、バランスが取れてきます♪
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