60代のリアルな家計簿。68歳の母との生活で赤字が続いています。
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こちらは、読者の皆さんからの家計相談に家計簿・家計管理アドバイザーがお答えする無料家計相談&家計診断コーナーです。
※その他免責事項をお読みください。
姉と母の家計を送ります。
何かアドバイスがあれば、よろしくお願いします。
●家族構成●
母(68)、姉(38)
●継続月数●
チャレンジ2ヵ月目
●予算●
食費 6万円
日用品 3万円
娯楽費 1万円
●実績●
収入 25万円
食費 6万円
日用品 3万円
娯楽費 1万円
医療費、交通費 1万円
特別費 4万5500円
(内訳:固定資産税、自動車税)
カード払い 7万円
(カードを使いすぎて任意整理しており、3、4年くらい続く予定です。)
電気代、水道代、電話料金、生命保険料など固定費合計 14万円
特に電話料金が2人で5万1351円なので高いと感じています。
●その他質問や、出来るようになったことや感想など●
お菓子など買わなくなったので、食費などを中心に前よりお金の支出を減らしてはいますが、預金のマイナス収支が続いています。
元々、父が亡くなった時に生命保険金がたくさんあったにも関わらず、美容整形するなど日頃から無駄遣いしていたようです。私も結婚してから家を離れていたので、気づきませんでした。
あなたにお伝えしても仕方ないのかもしれないですが、母はうつ病、姉は過去に統合失調症を患っており、病院の先生も家計の問題についてはあまり真剣に取り合ってくれません。私も母からお金の無心をされて困っております。
今は、姉と母は地域包括センターの方から家計のサポートを受けております。
姉は、今週一週間入院しており、5万円くらい今月の出費が増えることも懸念しております。
何かアドバイス等ございましたら教えていただけましたら幸いです。
よろしくお願いします。
こんにちは。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「家計診断」についてですね。
具体的なご相談に入る前に、ご相談者様の年間収支を見てみましょう。
収入25万円
支出36.5万円
収支は年間約11万円の赤字の予定ということですね。
質問者様の家計で、気になる点は、以下の点です。
収入 25万円
まず気になるのは、相談者様の収入についてです。
月25万円の収入があるということですが、お姉さまの収入なのか、お母さまの年金なのか、お二人の収入の合算なのか内訳が分かりません。
いただいた家計内容をそのまま単純計算すると、月10万円以上赤字があることになりますが、毎月10万円近い赤字の支払いをどのように行っているのかについてまず確認しましょう。
もし、別途2カ月に一度お母さまの年金が入っていて、年金で赤字を埋めているなど、記載されていない内容がある可能性もあります。
預金だけでマイナスを埋めているのであれば、年間で120万円預金が減ることになりますので、仮にお母さまが100歳までこの状況が続くと考えると、約1500万円ほどの預金が必要になります(カードの支払いが4年で終了したと仮定、以降28年間は年間36万円の赤字として)。
日用品 3万円
相談者様の家計では、家族構成に対して日用品費が高いと感じます。
お母さまにオムツが必要、お姉さまの化粧品が必要など、必要な事情があるのか確認しましょう。
電気代、水道代、電話料金、生命保険料など固定費合計 14万円
こちらの支出についても、電話代が月5万円以上ということですから、積極的に見直しましょう。
お二人であれば、携帯電話2台、固定電話、WIFI、受信料が含まれていたとしても、多く見積もって月2万5千円もあれば十分に賄えるはずです。
こちらを見直すだけで年間30万円ほどの節約になります。
特別費 4万5500円
(内訳:固定資産税、自動車税)
特別費についても毎月約4.5万円が必要であれば、年間で54万円かかることになります。
固定資産税や自動車税の支払いだけで年間54万円が必要になることはないと考えられます。
別途車検の費用が必要としても、年間で12万円ほどは節約できそうな印象があります。
カード払い 7万円
カードの支払いが月7万円、あと3,4年は続くということですから、どうしても家計は赤字になってしまいます。
食費、日用品、娯楽費と基本的な支出を節約しても、節約だけでは追い付けないほどの支出があると言えます。
貯蓄がどれくらいあるかは不明ですが、月7万円の支払いが4年間続くと総支払額は336万円になります。
任意整理をされているということですので、利息などはほとんどかかっていない可能性もありますが、もし利息の高いローンのような形で支払っているのであれば、元本を大きく上回った支払額になっているはずですので、ある程度の貯蓄があるならできるだけ早期に完済することを検討してもよいのでしょう。
医療費、交通費 1万円
相談者様の家計では医療費、交通費に現状では月1万円が必要ということですが、お姉さまの状況やお母さまの年齢を考えると、今後も医療費、交通費については増加することが見込まれます。医療費だけでなく介護などの費用も追加される可能性があります。
カードの支払いが終わらないうちにさらに医療費、交通費の支払いが増えていくと、家計は非常に苦しくなることが予測されます。
現状の家計で見直しができそうな支出は、主に日用品費、固定費、特別費です。
この3つの支出を見直すことで、月4万円前後は節約できそうな印象があります。厳しく節約すれば月6万円以上の節約も可能な範囲です。
しかし、どちらにせよカードの支払いが続く限り生活は大きく楽にはならないと考えられます。
また、カードの支払いが終わっても、カードの支払いが終わったころから医療費や介護費などが増えていく可能性も否定できません。
できるだけ早期に家計の状況を見直し、医療費や介護費が本格的に増えていく前にまずはカードの支払いを終えておくというような長い目で見た計画を立てると良いでしょう。
カードの支払いなどが続く限り、家計を見直しても、1日で全てがうまく改善されることはありませんが、徐々に家計を改善していくことは充分可能な範囲です。
コツコツとした節約を実践できる健康状態を保ちながら、ひとつずつ課題をクリアしていきましょう。
その他、月収から考えるみなさんの家計簿はみんなの家計簿カテゴリーからご覧いただけます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/5225
※その他免責事項をお読みください。
今回のご相談内容
姉と母の家計を送ります。
何かアドバイスがあれば、よろしくお願いします。
●家族構成●
母(68)、姉(38)
●継続月数●
チャレンジ2ヵ月目
●予算●
食費 6万円
日用品 3万円
娯楽費 1万円
●実績●
収入 25万円
食費 6万円
日用品 3万円
娯楽費 1万円
医療費、交通費 1万円
特別費 4万5500円
(内訳:固定資産税、自動車税)
カード払い 7万円
(カードを使いすぎて任意整理しており、3、4年くらい続く予定です。)
電気代、水道代、電話料金、生命保険料など固定費合計 14万円
特に電話料金が2人で5万1351円なので高いと感じています。
●その他質問や、出来るようになったことや感想など●
お菓子など買わなくなったので、食費などを中心に前よりお金の支出を減らしてはいますが、預金のマイナス収支が続いています。
元々、父が亡くなった時に生命保険金がたくさんあったにも関わらず、美容整形するなど日頃から無駄遣いしていたようです。私も結婚してから家を離れていたので、気づきませんでした。
あなたにお伝えしても仕方ないのかもしれないですが、母はうつ病、姉は過去に統合失調症を患っており、病院の先生も家計の問題についてはあまり真剣に取り合ってくれません。私も母からお金の無心をされて困っております。
今は、姉と母は地域包括センターの方から家計のサポートを受けております。
姉は、今週一週間入院しており、5万円くらい今月の出費が増えることも懸念しております。
何かアドバイス等ございましたら教えていただけましたら幸いです。
よろしくお願いします。
こんにちは。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「家計診断」についてですね。
年間収支の確認
具体的なご相談に入る前に、ご相談者様の年間収支を見てみましょう。
収入25万円
支出36.5万円
収支は年間約11万円の赤字の予定ということですね。
家計を確認
質問者様の家計で、気になる点は、以下の点です。
1.収入
収入 25万円
まず気になるのは、相談者様の収入についてです。
月25万円の収入があるということですが、お姉さまの収入なのか、お母さまの年金なのか、お二人の収入の合算なのか内訳が分かりません。
いただいた家計内容をそのまま単純計算すると、月10万円以上赤字があることになりますが、毎月10万円近い赤字の支払いをどのように行っているのかについてまず確認しましょう。
もし、別途2カ月に一度お母さまの年金が入っていて、年金で赤字を埋めているなど、記載されていない内容がある可能性もあります。
預金だけでマイナスを埋めているのであれば、年間で120万円預金が減ることになりますので、仮にお母さまが100歳までこの状況が続くと考えると、約1500万円ほどの預金が必要になります(カードの支払いが4年で終了したと仮定、以降28年間は年間36万円の赤字として)。
2.日用品
日用品 3万円
相談者様の家計では、家族構成に対して日用品費が高いと感じます。
お母さまにオムツが必要、お姉さまの化粧品が必要など、必要な事情があるのか確認しましょう。
3.固定費
電気代、水道代、電話料金、生命保険料など固定費合計 14万円
こちらの支出についても、電話代が月5万円以上ということですから、積極的に見直しましょう。
お二人であれば、携帯電話2台、固定電話、WIFI、受信料が含まれていたとしても、多く見積もって月2万5千円もあれば十分に賄えるはずです。
こちらを見直すだけで年間30万円ほどの節約になります。
4.特別費
特別費 4万5500円
(内訳:固定資産税、自動車税)
特別費についても毎月約4.5万円が必要であれば、年間で54万円かかることになります。
固定資産税や自動車税の支払いだけで年間54万円が必要になることはないと考えられます。
別途車検の費用が必要としても、年間で12万円ほどは節約できそうな印象があります。
5.カード払い
カード払い 7万円
カードの支払いが月7万円、あと3,4年は続くということですから、どうしても家計は赤字になってしまいます。
食費、日用品、娯楽費と基本的な支出を節約しても、節約だけでは追い付けないほどの支出があると言えます。
貯蓄がどれくらいあるかは不明ですが、月7万円の支払いが4年間続くと総支払額は336万円になります。
任意整理をされているということですので、利息などはほとんどかかっていない可能性もありますが、もし利息の高いローンのような形で支払っているのであれば、元本を大きく上回った支払額になっているはずですので、ある程度の貯蓄があるならできるだけ早期に完済することを検討してもよいのでしょう。
6.年齢的リスク
医療費、交通費 1万円
相談者様の家計では医療費、交通費に現状では月1万円が必要ということですが、お姉さまの状況やお母さまの年齢を考えると、今後も医療費、交通費については増加することが見込まれます。医療費だけでなく介護などの費用も追加される可能性があります。
カードの支払いが終わらないうちにさらに医療費、交通費の支払いが増えていくと、家計は非常に苦しくなることが予測されます。
家計の見直し
現状の家計で見直しができそうな支出は、主に日用品費、固定費、特別費です。
この3つの支出を見直すことで、月4万円前後は節約できそうな印象があります。厳しく節約すれば月6万円以上の節約も可能な範囲です。
しかし、どちらにせよカードの支払いが続く限り生活は大きく楽にはならないと考えられます。
また、カードの支払いが終わっても、カードの支払いが終わったころから医療費や介護費などが増えていく可能性も否定できません。
できるだけ早期に家計の状況を見直し、医療費や介護費が本格的に増えていく前にまずはカードの支払いを終えておくというような長い目で見た計画を立てると良いでしょう。
カードの支払いなどが続く限り、家計を見直しても、1日で全てがうまく改善されることはありませんが、徐々に家計を改善していくことは充分可能な範囲です。
コツコツとした節約を実践できる健康状態を保ちながら、ひとつずつ課題をクリアしていきましょう。
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その他、月収から考えるみなさんの家計簿はみんなの家計簿カテゴリーからご覧いただけます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/5225
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