夫婦二人暮らし共働きの家計簿公開!年200万円以上貯蓄ができても将来が不安です
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こちらは、家計簿・家計管理アドバイザーが「家計管理に関する疑問や質問にお答えするコーナー」です。
※その他免責事項をお読みください。
初めまして。
出産を控えており、今後の生活に不安を覚えています。
何かアドバイスをいただければ幸いです。
●家族構成●
夫(32)、妻(33)
10月より産休~育休予定。
1、収入
夫 250万円(月20.8万円)
夫賞与 50万
妻 200万円(月16.6万円)
妻賞与 53万
合計 553万円(月37.4万円)
夫の賞与は直前になるまで出るかわかりません。
夫は昇給なし、妻は昇給ありです。
2、銀行・カード支出
家賃 55万円(月4.5万円)
水道代 4万円(月0.3万円)
電気代 4.6万円(月0.4万円)
ガス代 8.2万円(月0.7万円)
灯油代 1.5万円(冬場のみ)
ガソリン代 27万円(月2.3万円)
通信費 13万円(夫携帯+Wi-Fi)(月1万円)
交際費 1.2万円(月0.1万円)
自動車保険 16万円(2台分)(月1.3万円)
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻生命保険 6万円(掛け捨て)(月0.5万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
合計 160.5万円(月13.1万円)
ガスはプロパンガスです。
車2台必須地域です。
居住地の関係で夫の通勤距離が長くなっており、必然的にガソリン代も高額となっています。
妻携帯は楽天アンリミット無料期間中の為、交換保証の550円のみ。
ポイント支払いで0円としています。
夫携帯は格安スマホに変更するよう説得中です。
灯油代は冬場のみなので、月計に含めていません。
3、現金支出
食費 28万円(月2.3万円)
外食費 18万円(月1.5万円)
日用品 15万円(月1.3万円)
娯楽費 10万円(月0.8万円)
医療費 5万円(月0.4万円)
夫小遣い 24万円(月2万円)
妻小遣い 12万円(月1万円)
合計 112万円(月9.3万円)
月計 22.4万円
お米、野菜は実家より援助してもらっています。
今後は日用品を楽天ポイントで購入しようと思っていますが、出産後の物入りでどれくらいかかるか見通しがたちません。
4、特別費予定
自動車税・車検他 33万円
月1万+夏賞与7万+冬賞与14万
余った分はプールしています。
賞与時の支払いは妻の賞与からまかなっていた為、産休育休中はどうしようか悩んでいます。
その他積立 100万
昨年使用実績
医療費 22万円
交際費 6.8万円
娯楽費 2.7万円
日用品 2.1万円
主に高額なものを購入した時や医療費の支払い用に多めに積み立てています。
余った分は生活防衛資金としてプールしています。
合計 133万円
支出計 405.5万円
昨年度貯金実績 147万円
貯金累計 510万円
生活防衛資金累計 120万円
昨年は諸事情により医療費が嵩みましたが、今年は半分以下になる予定です。
出産を控えていますが、妻の職場は国保の為、出産手当金はもらえません。
育児休業給付金はもらう予定ですが、貯金が出来るかわからず不安が募るばかりです。
来年には保育園に入れる予定ですが、保育料は月3~4万弱かかりそうです。
そのお金をどこからもってくればいいのか、、、
現在保険の窓口にて教育資金や生命保険について相談中です。
ただ、月々1万程度しかそこにお金をまわせそうになく、子どもの将来が不安です。
お忙しい中恐縮ですが、こんな我が家にアドバイスいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「家計診断」についてですね。
具体的なご相談に入る前に、ご相談者様の年間収支を見てみましょう。
収入553万円
支出405.5万円
現在の収支としては、年間147.5万円の黒字の家計のようです。
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
こちらの支出を仮に全額貯蓄として考えると、年間171.5万円の貯蓄ができることになります。
その他積立 100万
さらに、積立100万円も支出として計上されており、一部は使用しているようですが、使用していない積立も残っていると考えると、年間200万円以上の貯蓄ができる家計状況ではないかと推測いたします。
次に、ご相談者様の毎月のやりくりに必要なお金を見てみましょう。
家賃 55万円(月4.5万円)
水道代 4万円(月0.3万円)
電気代 4.6万円(月0.4万円)
ガス代 8.2万円(月0.7万円)
灯油代 1.5万円(冬場のみ)
ガソリン代 27万円(月2.3万円)
通信費 13万円(夫携帯+Wi-Fi)(月1万円)
交際費 1.2万円(月0.1万円)
自動車保険 16万円(2台分)(月1.3万円)
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻生命保険 6万円(掛け捨て)(月0.5万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
合計 160.5万円(月13.1万円)
3、現金支出
食費 28万円(月2.3万円)
外食費 18万円(月1.5万円)
日用品 15万円(月1.3万円)
娯楽費 10万円(月0.8万円)
医療費 5万円(月0.4万円)
夫小遣い 24万円(月2万円)
妻小遣い 12万円(月1万円)
合計 112万円(月9.3万円)
こちらの支出をざっと計算すると、約月22.4万円ほどの支出になっているようです。
毎月のお給料は、ご夫婦合わせて月37.4万円と考えると、毎月15万円前後の黒字のようです。一部貯蓄も含まれているので、厳密にはもう少し黒字があると考えられますが、現状ではゆとりのある家計状況です。
月1万+夏賞与7万+冬賞与14万
その他積立 100万
合計 133万円
特別費としては133万円の支出を予定されているようですが、積立が含まれており、実際の特別費についてはやや不明なところがあります。
ご相談者様の家計では、年間200万円前後の貯蓄が十分に可能な家計設計となっているようです。
夫婦二人暮らしでお子さんはこれからということもあり、現状の収支には十分なゆとりがあるようです。
現状の家計状況としては、どちらかというと慎重で、できるだけ無駄遣いをしないように気を付けながら生活をされている状況と見受けられます。
年間200万円前後の貯蓄をするためにご夫婦の小遣いや食費なども最低限に控えられており、これ以上節約しようとしても、月々数千円から数万円前後となり、それほど大きな効果がないところまで、よく見直しをされていることが伝わってきます。
ただ、これから出産を迎え、育児休業などを取得すると、家計の状況がどのようになるか、またお子さんのこれからの教育費の捻出などに不安を抱えていらっしゃるご様子です。
今後の家計状況やご不安点を踏まえると、次の点に留意されるとよいのではないかと私は考えます。
一般的には育児休業中の収入は通常勤務時よりも減ることになりますので、どれくらいの減収となるのか確認しておきましょう。
現状では約200万円前後の貯蓄ができている状況ですので、すぐに赤字になることはないと思いますが、年間で貯蓄ができる金額には影響が出ると考えられます。
児童手当が支給されるようになりますので、児童手当の金額も考慮に入れた家計の内容に作り直しましょう。
保育園の利用も考えられているということですので、月3,4万円の支出がさらに上乗せとなっていくとしても、年間200万円前後の貯蓄があると考えれば、まだ赤字にはならないのではと考えられます。
このままお子さんがお一人であれば、今よりも貯蓄額は少し減るかもしれませんが、おそらくお子さんが小学校を卒業する頃までは大きな赤字にまではならずにやりくりが可能な範囲ではないかと推測いたします。
収入が上がる見込みがそれほどない状況であるなら、貯蓄しやすいのはお子さんが小学校卒業前後までということを頭に入れた上で、今のうちにできるだけ貯蓄をしておくと安心です。
もし高校から私立を考えるのであれば、年間100万円前後の支出が加わりますし、その頃には今より食費なども増えていると考えると、今の収入だとやや苦しい、とんとんか赤字かというところになる可能性があります。
お二人目のお子さんが誕生していれば、教育費も2倍ですので、お子さんの年齢差にもよりますが最大年間200万円前後はお子さんの教育費として支払いがある可能性があります。
そうなると、今と同じ収入だとお子さんが大きくなるにつれて赤字になる可能性の方が高く、今ある貯蓄を崩して生活するか、または収入を上げて対応することを検討しなければならない可能性があります。
ただ、今から22年後の家計を過度に心配して生活するというのはナンセンスですので、将来的にそのようなリスクがあることを考慮した上で、貯め期をうまく活用して、都度家計を見直すという心構えを持つと良いのではないでしょうか。
まとまったお金を積立としてプールし、必要な支出があればそこから使い、残れば貯蓄にするというやりくりになっているように感じますが、おそらくプールしたお金を使うことに抵抗があるのではないかと思います。
できるだけプールしたお金を使わずに貯蓄に回したいという気持ちが強くなりすぎ、ほとんど娯楽にお金を使えていない印象を受けます。
お子さんが生まれると、一定の娯楽に関する費用も確保したくなることが考えられますので、必要な時に使うというよりは、ここまでは使い切るというぐらいの思い切った特別費の使い方を取り入れても良いのではないかと思います。
私だったら年間50万円ほどは積立とし、それ以外は貯蓄とし、その代わりに年間50万円まではすべて使いきるといった計画を立てると思います。
ご夫婦二人暮らしの今であればそれほど特別費もないと思いますが、おそらく、お子さんが生まれるともう少し細かく特別費の予算を立てないと、特別費の管理ができなくなる可能性がありますので、今のうちからもう少し特別費の管理については訓練しておいてもよいのではないでしょうか。
相談者様の家計は、ご夫婦二人暮らしの現状では大きな問題のない家計が維持できるのではないかと推測されます。
ここまで慎重に家計を考えられる相談者さんですので、基本的には問題なくやりくりできると思いますが、大きな問題が出てくる可能性があるのは、お子さんが小学校高学年前後になるころから、大学を卒業する頃までとなりそうですので、お子さんの進路の選択や習い事などを慎重によく見極めて家計を管理することを今後も心がけてやりくりを継続されてください。
また、将来のお金を心配しすぎるあまり、お子さんとの思い出作りのできるかけがえのない時期を何の楽しみもない家計にしてしまわないよう注意も必要です。
「ただ、月々1万程度しかそこにお金をまわせそうになく、子どもの将来が不安です」とおっしゃっていますが、年間200万円前後の貯蓄ができている状況で、なぜそのように思うのかぜひ今一度考えてみてください。
今の貯蓄を継続した上で、さらに支出を増やすとしたら月1万円で限界ということなのか、ここには書いていない内容の支出があり、実際には月1万円しか貯蓄ができないということなのかによって大きく回答が変わります。
いずれにしても将来までのライフプランを作成することで、今いくら貯蓄しなければならないかもある程度見えるようになると思いますので、やみくもに貯蓄しなければと不安になるよりも、ライフプランを作成して、これだけ貯蓄できればうちは充分という見通しを立てておくとよいのではないでしょうか。
その他、月収から考えるみんなの家計簿はみんなの家計簿公開カテゴリーからご覧いただけます。
※その他免責事項をお読みください。
今回のご相談内容
初めまして。
出産を控えており、今後の生活に不安を覚えています。
何かアドバイスをいただければ幸いです。
●家族構成●
夫(32)、妻(33)
10月より産休~育休予定。
1、収入
夫 250万円(月20.8万円)
夫賞与 50万
妻 200万円(月16.6万円)
妻賞与 53万
合計 553万円(月37.4万円)
夫の賞与は直前になるまで出るかわかりません。
夫は昇給なし、妻は昇給ありです。
2、銀行・カード支出
家賃 55万円(月4.5万円)
水道代 4万円(月0.3万円)
電気代 4.6万円(月0.4万円)
ガス代 8.2万円(月0.7万円)
灯油代 1.5万円(冬場のみ)
ガソリン代 27万円(月2.3万円)
通信費 13万円(夫携帯+Wi-Fi)(月1万円)
交際費 1.2万円(月0.1万円)
自動車保険 16万円(2台分)(月1.3万円)
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻生命保険 6万円(掛け捨て)(月0.5万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
合計 160.5万円(月13.1万円)
ガスはプロパンガスです。
車2台必須地域です。
居住地の関係で夫の通勤距離が長くなっており、必然的にガソリン代も高額となっています。
妻携帯は楽天アンリミット無料期間中の為、交換保証の550円のみ。
ポイント支払いで0円としています。
夫携帯は格安スマホに変更するよう説得中です。
灯油代は冬場のみなので、月計に含めていません。
3、現金支出
食費 28万円(月2.3万円)
外食費 18万円(月1.5万円)
日用品 15万円(月1.3万円)
娯楽費 10万円(月0.8万円)
医療費 5万円(月0.4万円)
夫小遣い 24万円(月2万円)
妻小遣い 12万円(月1万円)
合計 112万円(月9.3万円)
月計 22.4万円
お米、野菜は実家より援助してもらっています。
今後は日用品を楽天ポイントで購入しようと思っていますが、出産後の物入りでどれくらいかかるか見通しがたちません。
4、特別費予定
自動車税・車検他 33万円
月1万+夏賞与7万+冬賞与14万
余った分はプールしています。
賞与時の支払いは妻の賞与からまかなっていた為、産休育休中はどうしようか悩んでいます。
その他積立 100万
昨年使用実績
医療費 22万円
交際費 6.8万円
娯楽費 2.7万円
日用品 2.1万円
主に高額なものを購入した時や医療費の支払い用に多めに積み立てています。
余った分は生活防衛資金としてプールしています。
合計 133万円
支出計 405.5万円
昨年度貯金実績 147万円
貯金累計 510万円
生活防衛資金累計 120万円
昨年は諸事情により医療費が嵩みましたが、今年は半分以下になる予定です。
出産を控えていますが、妻の職場は国保の為、出産手当金はもらえません。
育児休業給付金はもらう予定ですが、貯金が出来るかわからず不安が募るばかりです。
来年には保育園に入れる予定ですが、保育料は月3~4万弱かかりそうです。
そのお金をどこからもってくればいいのか、、、
現在保険の窓口にて教育資金や生命保険について相談中です。
ただ、月々1万程度しかそこにお金をまわせそうになく、子どもの将来が不安です。
お忙しい中恐縮ですが、こんな我が家にアドバイスいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
「家計診断」についてですね。
年間収支の確認
具体的なご相談に入る前に、ご相談者様の年間収支を見てみましょう。
収入553万円
支出405.5万円
現在の収支としては、年間147.5万円の黒字の家計のようです。
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
こちらの支出を仮に全額貯蓄として考えると、年間171.5万円の貯蓄ができることになります。
その他積立 100万
さらに、積立100万円も支出として計上されており、一部は使用しているようですが、使用していない積立も残っていると考えると、年間200万円以上の貯蓄ができる家計状況ではないかと推測いたします。
家計を確認
次に、ご相談者様の毎月のやりくりに必要なお金を見てみましょう。
毎月の支出
2、銀行・カード支出家賃 55万円(月4.5万円)
水道代 4万円(月0.3万円)
電気代 4.6万円(月0.4万円)
ガス代 8.2万円(月0.7万円)
灯油代 1.5万円(冬場のみ)
ガソリン代 27万円(月2.3万円)
通信費 13万円(夫携帯+Wi-Fi)(月1万円)
交際費 1.2万円(月0.1万円)
自動車保険 16万円(2台分)(月1.3万円)
夫個人年金 12万円(月1万円)
妻生命保険 6万円(掛け捨て)(月0.5万円)
妻個人年金 12万円(月1万円)
合計 160.5万円(月13.1万円)
3、現金支出
食費 28万円(月2.3万円)
外食費 18万円(月1.5万円)
日用品 15万円(月1.3万円)
娯楽費 10万円(月0.8万円)
医療費 5万円(月0.4万円)
夫小遣い 24万円(月2万円)
妻小遣い 12万円(月1万円)
合計 112万円(月9.3万円)
こちらの支出をざっと計算すると、約月22.4万円ほどの支出になっているようです。
毎月のお給料は、ご夫婦合わせて月37.4万円と考えると、毎月15万円前後の黒字のようです。一部貯蓄も含まれているので、厳密にはもう少し黒字があると考えられますが、現状ではゆとりのある家計状況です。
特別費
自動車税・車検他 33万円月1万+夏賞与7万+冬賞与14万
その他積立 100万
合計 133万円
特別費としては133万円の支出を予定されているようですが、積立が含まれており、実際の特別費についてはやや不明なところがあります。
家計の見直し
ご相談者様の家計では、年間200万円前後の貯蓄が十分に可能な家計設計となっているようです。
夫婦二人暮らしでお子さんはこれからということもあり、現状の収支には十分なゆとりがあるようです。
現状の家計状況としては、どちらかというと慎重で、できるだけ無駄遣いをしないように気を付けながら生活をされている状況と見受けられます。
年間200万円前後の貯蓄をするためにご夫婦の小遣いや食費なども最低限に控えられており、これ以上節約しようとしても、月々数千円から数万円前後となり、それほど大きな効果がないところまで、よく見直しをされていることが伝わってきます。
ただ、これから出産を迎え、育児休業などを取得すると、家計の状況がどのようになるか、またお子さんのこれからの教育費の捻出などに不安を抱えていらっしゃるご様子です。
今後の家計状況やご不安点を踏まえると、次の点に留意されるとよいのではないかと私は考えます。
1.お子さんが誕生してから12年間の家計
すでに相談者様もお気づきとは思いますが、まず育児休業時の奥様のお給料の金額がどれくらいになるかなどを考慮して家計を作り直す必要があります。一般的には育児休業中の収入は通常勤務時よりも減ることになりますので、どれくらいの減収となるのか確認しておきましょう。
現状では約200万円前後の貯蓄ができている状況ですので、すぐに赤字になることはないと思いますが、年間で貯蓄ができる金額には影響が出ると考えられます。
児童手当が支給されるようになりますので、児童手当の金額も考慮に入れた家計の内容に作り直しましょう。
保育園の利用も考えられているということですので、月3,4万円の支出がさらに上乗せとなっていくとしても、年間200万円前後の貯蓄があると考えれば、まだ赤字にはならないのではと考えられます。
このままお子さんがお一人であれば、今よりも貯蓄額は少し減るかもしれませんが、おそらくお子さんが小学校を卒業する頃までは大きな赤字にまではならずにやりくりが可能な範囲ではないかと推測いたします。
収入が上がる見込みがそれほどない状況であるなら、貯蓄しやすいのはお子さんが小学校卒業前後までということを頭に入れた上で、今のうちにできるだけ貯蓄をしておくと安心です。
2.お子さんが誕生してから22年後までの家計
お子さんが誕生してから小学校までの家計は、現在と同じ収入があればそれほど問題なくやりくり可能な範囲と推測しますが、小学校高学年から大学卒業までの家計状況は今と同じ収入ではとんとんまたは赤字になることが予測されます。もし高校から私立を考えるのであれば、年間100万円前後の支出が加わりますし、その頃には今より食費なども増えていると考えると、今の収入だとやや苦しい、とんとんか赤字かというところになる可能性があります。
お二人目のお子さんが誕生していれば、教育費も2倍ですので、お子さんの年齢差にもよりますが最大年間200万円前後はお子さんの教育費として支払いがある可能性があります。
そうなると、今と同じ収入だとお子さんが大きくなるにつれて赤字になる可能性の方が高く、今ある貯蓄を崩して生活するか、または収入を上げて対応することを検討しなければならない可能性があります。
ただ、今から22年後の家計を過度に心配して生活するというのはナンセンスですので、将来的にそのようなリスクがあることを考慮した上で、貯め期をうまく活用して、都度家計を見直すという心構えを持つと良いのではないでしょうか。
3.特別費の使い方は見直しても良い
相談者さんの家計は、基本的には良く節約されており、大きな問題はないと感じますが、特別費の使い方についてはやや気になります。まとまったお金を積立としてプールし、必要な支出があればそこから使い、残れば貯蓄にするというやりくりになっているように感じますが、おそらくプールしたお金を使うことに抵抗があるのではないかと思います。
できるだけプールしたお金を使わずに貯蓄に回したいという気持ちが強くなりすぎ、ほとんど娯楽にお金を使えていない印象を受けます。
お子さんが生まれると、一定の娯楽に関する費用も確保したくなることが考えられますので、必要な時に使うというよりは、ここまでは使い切るというぐらいの思い切った特別費の使い方を取り入れても良いのではないかと思います。
私だったら年間50万円ほどは積立とし、それ以外は貯蓄とし、その代わりに年間50万円まではすべて使いきるといった計画を立てると思います。
ご夫婦二人暮らしの今であればそれほど特別費もないと思いますが、おそらく、お子さんが生まれるともう少し細かく特別費の予算を立てないと、特別費の管理ができなくなる可能性がありますので、今のうちからもう少し特別費の管理については訓練しておいてもよいのではないでしょうか。
家計診断(まとめ)
相談者様の家計は、ご夫婦二人暮らしの現状では大きな問題のない家計が維持できるのではないかと推測されます。
ここまで慎重に家計を考えられる相談者さんですので、基本的には問題なくやりくりできると思いますが、大きな問題が出てくる可能性があるのは、お子さんが小学校高学年前後になるころから、大学を卒業する頃までとなりそうですので、お子さんの進路の選択や習い事などを慎重によく見極めて家計を管理することを今後も心がけてやりくりを継続されてください。
また、将来のお金を心配しすぎるあまり、お子さんとの思い出作りのできるかけがえのない時期を何の楽しみもない家計にしてしまわないよう注意も必要です。
「ただ、月々1万程度しかそこにお金をまわせそうになく、子どもの将来が不安です」とおっしゃっていますが、年間200万円前後の貯蓄ができている状況で、なぜそのように思うのかぜひ今一度考えてみてください。
今の貯蓄を継続した上で、さらに支出を増やすとしたら月1万円で限界ということなのか、ここには書いていない内容の支出があり、実際には月1万円しか貯蓄ができないということなのかによって大きく回答が変わります。
いずれにしても将来までのライフプランを作成することで、今いくら貯蓄しなければならないかもある程度見えるようになると思いますので、やみくもに貯蓄しなければと不安になるよりも、ライフプランを作成して、これだけ貯蓄できればうちは充分という見通しを立てておくとよいのではないでしょうか。
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コメント
コメント一覧 (2)
出産も無事に終わり、諸々落ち着いたところです。
質問させていただいた時は、現状の貯蓄ペース(老後資金)を崩さず教育資金を貯めたいと思っていたので月1万しか出せないと思い込んでいました。
しかし最優先すべきは教育資金だと思い直し、貯蓄配分を考え直して現状なんとかやっています。
ご指摘いただいた通り、貯金貯金となりすぎず、家族3人での楽しい思い出をいっぱい作っていきたいです。
また小学校高学年以降に訪れるピンチに対しても、今から出来ることはないか考えていきたいと思います。
今回はご回答いただき本当にありがとうございました!
もともとしっかり貯蓄のできるちぃさんですから、お子さんが生まれてお忙しい毎日の中でも、少しずつしっかりと家計に向き合われていかれることと思います。
まずは体調を第一に、できることを今後も積み重ねていかれてくださいね。
またいつでもご連絡ください。お待ちしております。