支出が多く毎月10万円以上の赤字。半年で150万円貯めたいのですが。
日頃の「家計に関する」ちょっとした疑問や質問にお答えします!
※その他免責事項をお読みください。
素朴な質問です。
うちの家計は夫婦あわせて38万です。
しかし、ローンやクレジットの支払い等最低限の支払い(食費ぬき)で45万いります。
毎月返しては借りてを繰り返してますが、節約を続けているので少しずつ減ってはきてます。
なのに、車が壊れもって18ヶ月といわれ、18ヶ月で150万ためてねといわれてしまいました。
どーしたら貯められるんでしょうか?
副業してますので、そちらを頑張るしかないとは思ってますが、お先真っ暗です。
3人の息子のうち2人は発達障害で薬を服用しています。
補助をうけても二人で2万は薬代でいります。
マイナス家計から18ヶ月でプラス150万にもっていけるものですか?
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
「毎月赤字の家計」についてですね。
貯金をしたいけど、そもそもの家計が毎月赤字。
毎月の生活がうまく回っておらず借金やローンやクレジットカードでの支払いなどに手を出しさらに家計は自転車操業に…。
このような「毎月赤字で基本的な生活がうまく回っていない」という方からのご相談は当方にも比較的よく寄せられます。
「毎月赤字」でどこから手を付けていいか分からない。貯金なんてどう頑張って無理。
そんなマイナスからスタートしなくてはいけない家計の方を毎月プラスの家計にするにはどのように対策を考えていけばよいのでしょうか。
まず毎月赤字の家計の方は「今の現状ではどれくらいの収入が必要な家計設計になっているのか」という点を検討し「毎月どれくらい赤字があるのか」ということを把握する必要があります。
質問者様の場合で以下計算してみましょう。
夫婦の収入が月38万円
お子さん3人で仮に児童手当が年間36万円
ここまでの収入は
月38万円×12ヵ月= 456万円
児童手当 36万円
合計 年間492万円
今回のご質問の内容にはボーナスの記載がありませんが、ボーナスがあればそちらも加算しましょう。
毎月赤字という方の中には「月収」でしか家計を見ておらずきちんとした収支が把握できていないことがあります。
きちんと「年間収入」で計算するということが大切です。
■参考:年間収入の計算方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/420
次に支出をだいたいで計算してみましょう。
最低限の支払いが月45万円
生活費(食費などその他)が仮に月10万円
合計月55万円ですから、年間660万円です。
質問者様の収入は上記の計算の通りであれば年間492万円ですから、これだけでも年間で168万円の赤字です。
時には生活費が月10万円では足りないこともあるでしょうし、特別費といって「冠婚葬祭、車検、固定資産税」のような大きな支出があることもありますから、実際の支出を現実的に考えると、赤字額はもう少し多いと考えられます。
生活費の赤字 年間20万円
特別費として仮に年間30万円
合計50万円ほどは赤字や特別費の支払いがあると考えると、年間218万円ほど赤字がある状況と推測されます。
ただ、こちらの計算はあくまで推測となりますので、生活費はもっと少なくても生活できる、特別費はもっと必要だなど、実際の家計状況と照らし合わせて必要に応じて再計算をされてみてください。
家計が毎月赤字という場合は、上記のように「年間収入」と「だいたいの支出状況」から「年間の赤字額」を計算しましょう。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7062239
さて、上記の通り質問者様の家計の場合は、現状の推測で考えると
年間支出は660万円
理想として貯金したい金額は半年で150万円(月8.3万円)。
年間で810万円の手取り収入があれば現状の家計は理想通りに回ると言えます。
それに対して、年間収入は492万円。
理想の収入額と、実際の収入額には318万円の差があります。
この「理想」と「現実」の差である318万円をどのようにして埋めるのかということを考えるのが赤字家計の対策方法になります。
質問者様は副業をされているということですが、副業の年間収入はいくらぐらい見込めそうでしょうか?
また、毎月45万円は食費以外の支出としてどうしても必要だということですが、こちらを見直し月に数万円でも節約できないでしょうか?
上記の理想と現実の差額から検討して、月8.3万円の黒字を目指すにはやや時期尚早。
まずは毎月45万円+毎月の生活費を合わせて月収の38万円になるように家計を全体的に見直すことから始めるというのはいかがでしょうか。
特に固定費の見直しや節約から始められることをオススメします。
■参考:固定費の見直しや節約については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/4025
毎月赤字の家計を貯金ができる家計に変えるには、以下のステップを踏むことになります。
1.毎月の赤字を減らし、月収にできるだけ近づける
2.ボーナスや手当があれば、毎月黒字が難しい場合は年間で黒字にできないか検討する
3.上記の見直しをした上で貯金ができる家計を目指す
この1番目のステップを行うことが、現状赤字の家計の方には厳しいこともあり、少しずつ変えていくという「時間が必要」なことがあります。
しかし、時間はかかりますが、徐々に黒字に近づければ必ず最終的には赤字から脱出できます。
当方でもこれまで何人もの赤字家計の方からのご相談をお引き受けし、黒字の家計になっていかれるご様子を拝見してまいりました。
深刻な赤字家計であればあるほど、今日見直して明日改善するというような簡単な話ではなくなります。
時間はかかりますが一歩ずつ着実に積み上げていく姿勢が必要です。
他にも毎月赤字の方のための計算式や、貯金ゼロの現状を変えるための考え方を紹介しています。
よろしければ合わせてご覧ください。
■参考:毎月赤字の家計の計算式
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2642377
■参考:貯金ゼロの時に行いたい対策方法
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/12720
■参考:クレジットカードの支払いで毎月赤字になってしまう時
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/14429
当方では、毎月赤字、貯金ゼロの家計から脱出した方からのお便りも多数いただいております。
そのうち一部をご紹介いたします。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/16809
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/8216982
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/14078
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/9103781
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
■参考:他にもある!赤字に関するご質問は以下にまとめてあります。
・赤字に関するご質問のまとめ
■参考:その他のご質問のまとめはこちらから
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2105
■参考:無料で家計簿&家計管理アドバイザーに相談できます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/mail
※その他免責事項をお読みください。
今回のご相談内容
素朴な質問です。
うちの家計は夫婦あわせて38万です。
しかし、ローンやクレジットの支払い等最低限の支払い(食費ぬき)で45万いります。
毎月返しては借りてを繰り返してますが、節約を続けているので少しずつ減ってはきてます。
なのに、車が壊れもって18ヶ月といわれ、18ヶ月で150万ためてねといわれてしまいました。
どーしたら貯められるんでしょうか?
副業してますので、そちらを頑張るしかないとは思ってますが、お先真っ暗です。
3人の息子のうち2人は発達障害で薬を服用しています。
補助をうけても二人で2万は薬代でいります。
マイナス家計から18ヶ月でプラス150万にもっていけるものですか?
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
「毎月赤字の家計」についてですね。
毎月赤字の家計
貯金をしたいけど、そもそもの家計が毎月赤字。
毎月の生活がうまく回っておらず借金やローンやクレジットカードでの支払いなどに手を出しさらに家計は自転車操業に…。
このような「毎月赤字で基本的な生活がうまく回っていない」という方からのご相談は当方にも比較的よく寄せられます。
「毎月赤字」でどこから手を付けていいか分からない。貯金なんてどう頑張って無理。
そんなマイナスからスタートしなくてはいけない家計の方を毎月プラスの家計にするにはどのように対策を考えていけばよいのでしょうか。
毎月赤字の家計の場合
まず毎月赤字の家計の方は「今の現状ではどれくらいの収入が必要な家計設計になっているのか」という点を検討し「毎月どれくらい赤字があるのか」ということを把握する必要があります。
質問者様の場合で以下計算してみましょう。
夫婦の収入が月38万円
お子さん3人で仮に児童手当が年間36万円
ここまでの収入は
月38万円×12ヵ月= 456万円
児童手当 36万円
合計 年間492万円
今回のご質問の内容にはボーナスの記載がありませんが、ボーナスがあればそちらも加算しましょう。
毎月赤字という方の中には「月収」でしか家計を見ておらずきちんとした収支が把握できていないことがあります。
きちんと「年間収入」で計算するということが大切です。
■参考:年間収入の計算方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/420
次に支出をだいたいで計算してみましょう。
最低限の支払いが月45万円
生活費(食費などその他)が仮に月10万円
合計月55万円ですから、年間660万円です。
質問者様の収入は上記の計算の通りであれば年間492万円ですから、これだけでも年間で168万円の赤字です。
時には生活費が月10万円では足りないこともあるでしょうし、特別費といって「冠婚葬祭、車検、固定資産税」のような大きな支出があることもありますから、実際の支出を現実的に考えると、赤字額はもう少し多いと考えられます。
生活費の赤字 年間20万円
特別費として仮に年間30万円
合計50万円ほどは赤字や特別費の支払いがあると考えると、年間218万円ほど赤字がある状況と推測されます。
ただ、こちらの計算はあくまで推測となりますので、生活費はもっと少なくても生活できる、特別費はもっと必要だなど、実際の家計状況と照らし合わせて必要に応じて再計算をされてみてください。
家計が毎月赤字という場合は、上記のように「年間収入」と「だいたいの支出状況」から「年間の赤字額」を計算しましょう。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7062239
家計の理想と現実の差を埋めよう
さて、上記の通り質問者様の家計の場合は、現状の推測で考えると
年間支出は660万円
理想として貯金したい金額は半年で150万円(月8.3万円)。
年間で810万円の手取り収入があれば現状の家計は理想通りに回ると言えます。
それに対して、年間収入は492万円。
理想の収入額と、実際の収入額には318万円の差があります。
この「理想」と「現実」の差である318万円をどのようにして埋めるのかということを考えるのが赤字家計の対策方法になります。
質問者様は副業をされているということですが、副業の年間収入はいくらぐらい見込めそうでしょうか?
また、毎月45万円は食費以外の支出としてどうしても必要だということですが、こちらを見直し月に数万円でも節約できないでしょうか?
上記の理想と現実の差額から検討して、月8.3万円の黒字を目指すにはやや時期尚早。
まずは毎月45万円+毎月の生活費を合わせて月収の38万円になるように家計を全体的に見直すことから始めるというのはいかがでしょうか。
特に固定費の見直しや節約から始められることをオススメします。
■参考:固定費の見直しや節約については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/4025
毎月赤字の家計を変えるには?
毎月赤字の家計を貯金ができる家計に変えるには、以下のステップを踏むことになります。
1.毎月の赤字を減らし、月収にできるだけ近づける
2.ボーナスや手当があれば、毎月黒字が難しい場合は年間で黒字にできないか検討する
3.上記の見直しをした上で貯金ができる家計を目指す
この1番目のステップを行うことが、現状赤字の家計の方には厳しいこともあり、少しずつ変えていくという「時間が必要」なことがあります。
しかし、時間はかかりますが、徐々に黒字に近づければ必ず最終的には赤字から脱出できます。
当方でもこれまで何人もの赤字家計の方からのご相談をお引き受けし、黒字の家計になっていかれるご様子を拝見してまいりました。
深刻な赤字家計であればあるほど、今日見直して明日改善するというような簡単な話ではなくなります。
時間はかかりますが一歩ずつ着実に積み上げていく姿勢が必要です。
毎月赤字の家計を変える方法
他にも毎月赤字の方のための計算式や、貯金ゼロの現状を変えるための考え方を紹介しています。
よろしければ合わせてご覧ください。
■参考:毎月赤字の家計の計算式
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2642377
■参考:貯金ゼロの時に行いたい対策方法
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/12720
■参考:クレジットカードの支払いで毎月赤字になってしまう時
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/14429
当方では、毎月赤字、貯金ゼロの家計から脱出した方からのお便りも多数いただいております。
そのうち一部をご紹介いたします。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/16809
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/8216982
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■参考:他にもある!赤字に関するご質問は以下にまとめてあります。
・赤字に関するご質問のまとめ
■参考:その他のご質問のまとめはこちらから
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/2105
■参考:無料で家計簿&家計管理アドバイザーに相談できます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/mail
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