家計簿の項目一覧表|初心者がつまずきやすい費目分けとは?
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- 家計簿の費目(項目)
家計管理といえば「家計簿」ですが、「家計簿の項目(費目)」がたくさんありすぎて何を選べばいいか分からないということもありますよね。
家計簿の項目(費目)選びがうまくいかないと「せっかく家計簿をつけているのにお金が貯まらない」なんてことにもなりかねません。
「たくさんある家計簿の項目(費目)の中から何を選べばいいのか分からない」
「家計簿の項目(費目)の分類方法が分からない」
「家計簿をつけてもお金が貯まらない」
「家計簿をつけるのに時間がかかる」
そんなもやっとした「家計簿」になってしまっているのは、家計簿の項目選びが原因かもしれません。
家計簿歴18年以上、家計簿&家計管理アドバイザーの私が考えるわが家の家計簿の項目(費目)の選び方や分類方法を紹介します。
なお、こちらの家計簿の項目の分け方については、テレビで放送もされ、雑誌にも掲載された方法です。書籍にも納められています。
よくある家計簿の項目一覧表は以下のようなものです。
一般的に家計簿の項目は「固定費」と「生活費(変動費)」に分けて分類されることが多いです。
以下「固定費」と「生活費(変動費)」に分けてそれぞれの項目名と、項目の分類例を紹介しますね。
一般的な固定費の項目には以下のようなものがあります。
家賃、住宅ローン、管理費、修繕積立金など
一般的に、住まいにかかわる支出は住宅費や住居費といわれ、毎月引き落とされる金額が変更されませんので家計簿でも「固定費」として扱われます。
電気代、ガス代、水道代
一般的に、水道光熱費は季節によって変動するため「変動費」という方もいますが、家計簿では「毎月支払うことが決まっている支出」として「固定費」として扱う方も多く見られます。「水道光熱費」と一つの項目にするのではなく「水道代」「ガス代」「電気代」などと分けて項目を作る方法が一般的です。
医療保険、生命保険、学資保険など
医療保険、生命保険、学資保険など毎月支払うことが決まっている保険料も「固定費」として扱われます。月払いではなく年払いで支払っている場合は「特別費」として管理している方もいます。
固定電話料金、携帯電話料金、インターネット関連費用、NHK受信料
固定電話や携帯電話などの料金も「毎月支払うことが決まっている支出」のため「固定費」として扱われます。
車のローン、自動車税、駐車場料金、自動車保険など
車にかかわる支出も車のローンなどは毎月支払うことが決まっている支出ですから「固定費」として扱われます。ガソリン代や高速道路利用料金などは毎月変動しますから「生活費(変動費)」として扱う方も多く見られます。
保育料、小学校、中学校、高校、大学の学費
保育料や小学校から大学までの学費も支払うことが決まっていますから「固定費」として扱われます。「教育費」や「学費」などとひとくくりにせず「幼稚園」「保育園」「小学校」「中学校」「高校」「大学」と分けて項目を作成する方法が一般的です。
習い事にかかわる支出(月謝、衣装代、教材費、会場費、遠征費など)
習い事にかかわる支出も毎月支払うことが決まっていますので、固定費として扱われます。
夫小遣い、妻小遣い、子小遣い
小遣いについても毎月いくらと定額にしている場合は「固定費」と言えます。「夫小遣い」「妻小遣い」「子小遣い」などそれぞれにわけて項目を作成しても良いでしょう。
固定資産税、住民税
税金などの支払いも支払いが決まっている支出ですので「固定費」と言えます。
ただし、固定資産税など高額な支出を一括で支払う場合は「特別費」として考える方もいます。
新聞購読料、各種会費
その他の固定費として新聞購読料やウォーターサーバー契約料など各ご家庭により毎月引き落とされる支出があれば「固定費」として費目を作成します。
一般的な生活費(変動費)の項目には以下のようなものがあります。
食料、外食
食料や外食など食事にかかわる支出は「食費」「外食費」などの項目で作成される方が多く見られます。
日用消耗品
シャンプーやトイレットペーパーなど日常的に消耗する日用品は日用品費として項目を作成します。なかには食費と一緒にし「食・日用品費」とする方もいます。
贈答品、おつきあいにかかわる支出(お土産、プレゼント、友人との食事会など)
一般的に贈答品などお付き合いにかかわる支出は交際費として分類されます。お付き合いの外食は食費ではなく交際費とするなどと分けて項目を考える方もいます。
電車、タクシー、バスなどの利用料金
通勤や通学にかかる交通費は「固定費」ですがそれ以外の交通費は「生活費(変動費)」と言えます。
美容院、化粧品
美容院や化粧品など美容にかかわる支出を「美容費」として項目を作成する方もいます。
洋服、靴、下着、装飾品
病院、薬代
病院や薬代など医療にかかわる支出は毎月いくらと定額にすることは難しいので「生活費(変動費)」として考えられます。
子供にかかわる支出(子供用衣類、おもちゃなど)
子供にかかわる支出を「子供費」として項目を作成する方もいます。
趣味にかかわる支出(グッズの収集費用、コンサート費、食べ歩き費用、ハンドメイド費用など)
特定の趣味がある方は、趣味にかかわる支出を「趣味費」として作成してすることもあります。
その他どこに分類していいかわからない支出
クリーニングなど一見どこに入れていいか分からない支出は「雑費」や「その他費」として分類されている方が多く見られます。
上記のように、家計簿の項目はたくさんありますよね。
ほとんどの家計簿では、このような項目(費目)から好きな項目を選びましょうと言われます。
家計簿の項目選びは自由なので、ご自分のご家庭の事情にあわせ何を選んでも構わないのですが、上手に選ばないとせっかく家計簿をつけているのに、家計簿をつけている意味がよくわからない家計簿になってしまうことがあります。
このような家計簿にならないように、家計簿初心者の方がつまずきやすいポイントと改善策を紹介します。
家計簿の項目(費目)を間違えると、せっかく家計簿をつけていても効果が見えないという悩みを生むことがあります。
特に家計簿の初心者さんがつまずきやすいポイントは以下の4つです。
いざ家計簿をはじめようと思って、はりきるのはいいのですが、「あれもこれも管理しなくては・・」と欲張りすぎて、いつの間にか項目が増えすぎてしまうことがあります。
一見細かく分けていて、しっかり管理しているように見えますが、あまりに項目が多い家計簿は上手に予算管理ができない原因になることがあります。
家計簿の項目を細かくすればするほど、少しずつ予算をオーバーしてしまい、全体で考えると大きな予算オーバーになっていることに気が付かないことが多いのです。
項目(費目)が多すぎる家計簿ほど「予算を立てても守れない」という悩みを持っている傾向があります。
「医療費」「クリーニング」「美容院」「衣服費」「交際費」「交通費」など、月に1回あるかないか、月によってはゼロという支出にも項目(費目)を作っているという人がいます。
人によっては毎月必ずある場合もありますが、わが家はこれは毎月の支出ではないという支出にまで費目を作っていると、のちのち集計をする時に、手間がかかってしまうことになります。
家計簿をつけているのに、月によっては空白の欄ができてしまうことにもなり、効率の悪い家計簿になってしまう可能性があります。
家計簿初心者の方は「この支出、何費?」と思った時に、なんでも「雑費」や「その他費」といった費目にいれてしまうという傾向があります。
気づけば、雑費やその他費が毎月たくさんある家計簿になってしまうことがあります。
雑費やその他費という項目は、あると浪費が増えてしまう原因にもなりやすい傾向があります。
家計簿をつけ始めたけれど、うまくいっていない気がする。
ここをこうしてみようと自分なりの工夫するのはとても素晴らしいことですが、毎月のように項目(費目)を変えたり、つけ方を変えたりと、変更してばかり。
せっかくはじめた家計簿でも、やり方の変更を繰り返してばかりいると、家計簿のつけ方や考え方が安定しないので、家計簿の仕組みがなかなか整わないことがあります。
上記のようなつまづきポイントにつまずいてしまって大丈夫です。
はじめはみんな初心者です。
みなさんこのような失敗を繰り返しながら、家計簿が上達していくのです。
でも、もしいちはやく効果を実感したいのであれば、上記のような初心者の方が陥りやすいつまづきポイントをさけて、より効果的な方法をご自身の家計簿に取り入れていくのもオススメですよ。
家計簿をいち早く上達させたい時に実践したいのは、以下の4つです。
家計簿の項目(費目)は、4~7、8費目程度にまとめるのがオススメです。
私自身も家計簿を15年以上つけてきましたが、項目(費目)の数を2個、3個など極端に減らしすぎても、訳が分からなくなってしまいました。多すぎず、少なすぎず大体4~7、8費目までにおさめると家計簿をつけるのが簡単になります。
「でも、そんなに少ない項目の数にうまくまとめられない・・・」という場合には、「複合費」をつくることをオススメします。
わが家の場合は、交際費、交通費、衣服費、医療費、美容費、など細かくなってしまう支出を「娯楽費」「特別費」の2つの費目にまとめています。
家計簿初心者の方にオススメな費目は、「食費」「日用品」「娯楽費」「特別費」という4つの費目を必須として、「小遣い」「習い事」といった必要な費目を追加し、4~7、8費目にまとめる方法です。
費目を最低限にすることで、家計簿をつける手間を減らすことができますよ。
わが家の娯楽費とは、イベント性がない毎月のちょっとした支出のことです。
例:外食、1000円程度のちょっとした医療費、100円ショップの雑貨、フライパン、まないた、公園や動物園などちょっとしたレジャー。
■娯楽費について詳しくは以下の記事で紹介しています。
わが家の特別費とは、比較的高額なイベント性のある支出のことです。
例:入院など高額な医療費、歯医者の定期健診、美容院、冠婚葬祭、まとまって購入する衣服、旅行、家電、インテリア。
■特別費について詳しくは以下の記事で紹介しています。
わが家では毎月でない支出には、項目(費目)は作らないようにしています。
すでに紹介した通り「娯楽費」「特別費」という複合費を作ることで、毎月でない支出をカバーしています。
たとえば、「ガソリン費」「医療費」といった費目も、わが家では毎月1回以上必ずかかる支出ではないので、作っていません。
また、「交際費」「交通費」「衣服費」と言った費目も、使う月は使いますが、使わない月はゼロになってしまうので、作っていません。
月によっては空欄になってしまう費目を作ってしまうと、費目名を家計簿に記入する手間が発生しているのに何も書かずに月の作業が終わるなど、作業がムダになってしまいますよね。
また、月によって支払いがあったりなかったりすると「予算を立てるのも守るのが難しい」ですよね。
しかし、月によってかからない支出の費目を作らないことで、
例えば、今月は娯楽費の予算は月3万円まで。子供服を5000円買ってしまったから外食を減らして予算を守ろうなど、予算を守るための知恵が働くようにもなりました。
食事に関連する支出であっても、外食は「娯楽費」。
カフェやフードコートで休憩のつもりで買ったアイスクリーム代、自動販売機で買ったジュースも「娯楽費」。
ついでに、何気なく日用品にいれがちな、100円均一ショップの雑貨も「娯楽費」。
わが家では、食費にかかわる支出であっても、日々の食卓に上る支出以外は食費には入れないようにしています。
また、日用品も、シャンプー、リンスといったなくなったら買い足すような消耗品以外は入れないようにしています。
わが家ではこのように家計簿につけることで、余計な支出で費用がムダに膨らむことがなくなり、純粋な「食費」や「日用品」の費用がいくらなのか?が自分でも分かるようになりました。
「食費」や「日用品」については、一緒に買うことが多いので「食・日用品費」とすることもありますが、その場合でも上記のように余計な食費や日用品はいれないようにしています。
どの支出を何の項目にいれるのか、ご自分なりのルールをつくると、家計簿の分類にも迷わずにすみますよ。
■家計簿の食費とは?については以下の記事で紹介しています。
■家計簿の日用品とは?については以下の記事で紹介しています。
■食費、日用品が混ざっているときの家計簿のつけ方については以下の記事で詳しく紹介しています。
■わが家の家計簿の分類のルールは以下の記事で詳しく紹介しています。
家計簿をつけているのに貯まらない、わかりにくい。
これは、きっとフォーマットがしっくり来ていないから・・・。
とあれこれフォーマットを変えてしまわずに、まずはじっくり3ヶ月はやってみることをオススメします。
せっかく家計簿をつけているのにお金が貯まらないのは、一言でいえば上記のような理由で、「予算管理がしっかりしにくいつけ方」をしているせいであることが多いものです。
つまり、どうやって線を引くかというようなフォーマットのせいではないことがほとんどなのです。
予算管理がしっかりできる方法なら、アプリでも、エクセルでも、手書きでも、家計簿をつけない袋分けでも大丈夫です。
家計簿で大切な事は、どういう方法をつかうかという外側のフォーマットではなく、内側の中身なのではないでしょうか。
なお、わが家の家計簿の項目(費目)は以下のとおりです。
固定支出(住宅ローンなど)の項目(費目)は必要な数だけ作っていますが、現金でやりくりする部分は「食費」「日用品」「夫小遣い」「教育費」「習い事」「娯楽費」「特別費」の7費目にしています。
夫の小遣いは毎月定額ではなく、時々追加で渡す金額が発生するため費目として作成していますが、小遣いは毎月定額を渡すだけという場合は費目にしなくても大丈夫です。
ムダな費目は作らないように最小限にし、できる限りシンプルに絞りこんでいます。
ムダな費目を作らないことで集計の手間を減らし、家計簿にかかる時間を短縮していますよ。
現金払いが主流だった頃のわが家の家計簿の項目(費目)はもともとは上記の通りだったのですが、最近はほぼ完全「キャッシュレス生活」に移行しています。
また、子供も大きくなり長女が中学生になったこと、夫も週払いではなく月払いの小遣い制に変更したことから、家計簿の項目も以下のように変更しました。
生活費(変動費)の項目で管理する項目は、電子マネーやクレジットカードなどキャッシュレスの支払いが増えたこと、夫の小遣いを月払い制に変更したことから7項目から5項目に削減しました。
反対に固定費の項目は「中学校」「習い事(引き落とし)」「夫小遣い」などいくつかの項目を追加しました。
家計簿初心者の方がつまずきやすいポイントにつまづいてしまっても、気が付いた時に修正すれば大丈夫。
はじめから完ぺきな人なんていないものです。
ご自分に合った方法で、「つけるだけで貯まる家計簿」を目指してくださいね。
よかったら以下の記事にも目を通してみてくださいませ。
■家計簿アプリの項目一覧について
■初心者がやりがち「雑費」について
■家計簿の項目の書き方の順番について
■作ってはいけない?家計簿の費目一覧
家計簿の項目(費目)選びがうまくいかないと「せっかく家計簿をつけているのにお金が貯まらない」なんてことにもなりかねません。
「たくさんある家計簿の項目(費目)の中から何を選べばいいのか分からない」
「家計簿の項目(費目)の分類方法が分からない」
「家計簿をつけてもお金が貯まらない」
「家計簿をつけるのに時間がかかる」
そんなもやっとした「家計簿」になってしまっているのは、家計簿の項目選びが原因かもしれません。
家計簿歴18年以上、家計簿&家計管理アドバイザーの私が考えるわが家の家計簿の項目(費目)の選び方や分類方法を紹介します。
なお、こちらの家計簿の項目の分け方については、テレビで放送もされ、雑誌にも掲載された方法です。書籍にも納められています。
よくある家計簿の項目(費目)一覧表
よくある家計簿の項目一覧表は以下のようなものです。
一般的に家計簿の項目は「固定費」と「生活費(変動費)」に分けて分類されることが多いです。
以下「固定費」と「生活費(変動費)」に分けてそれぞれの項目名と、項目の分類例を紹介しますね。
固定費の家計簿の項目一覧表
一般的な固定費の項目には以下のようなものがあります。
住まいの支出
家賃、住宅ローン、管理費、修繕積立金など
一般的に、住まいにかかわる支出は住宅費や住居費といわれ、毎月引き落とされる金額が変更されませんので家計簿でも「固定費」として扱われます。
水道光熱費
電気代、ガス代、水道代
一般的に、水道光熱費は季節によって変動するため「変動費」という方もいますが、家計簿では「毎月支払うことが決まっている支出」として「固定費」として扱う方も多く見られます。「水道光熱費」と一つの項目にするのではなく「水道代」「ガス代」「電気代」などと分けて項目を作る方法が一般的です。
保険
医療保険、生命保険、学資保険など
医療保険、生命保険、学資保険など毎月支払うことが決まっている保険料も「固定費」として扱われます。月払いではなく年払いで支払っている場合は「特別費」として管理している方もいます。
通信費
固定電話料金、携帯電話料金、インターネット関連費用、NHK受信料
固定電話や携帯電話などの料金も「毎月支払うことが決まっている支出」のため「固定費」として扱われます。
車両費
車のローン、自動車税、駐車場料金、自動車保険など
車にかかわる支出も車のローンなどは毎月支払うことが決まっている支出ですから「固定費」として扱われます。ガソリン代や高速道路利用料金などは毎月変動しますから「生活費(変動費)」として扱う方も多く見られます。
教育費
保育料、小学校、中学校、高校、大学の学費
保育料や小学校から大学までの学費も支払うことが決まっていますから「固定費」として扱われます。「教育費」や「学費」などとひとくくりにせず「幼稚園」「保育園」「小学校」「中学校」「高校」「大学」と分けて項目を作成する方法が一般的です。
習い事費
習い事にかかわる支出(月謝、衣装代、教材費、会場費、遠征費など)
習い事にかかわる支出も毎月支払うことが決まっていますので、固定費として扱われます。
小遣い
夫小遣い、妻小遣い、子小遣い
小遣いについても毎月いくらと定額にしている場合は「固定費」と言えます。「夫小遣い」「妻小遣い」「子小遣い」などそれぞれにわけて項目を作成しても良いでしょう。
税金
固定資産税、住民税
税金などの支払いも支払いが決まっている支出ですので「固定費」と言えます。
ただし、固定資産税など高額な支出を一括で支払う場合は「特別費」として考える方もいます。
その他
新聞購読料、各種会費
その他の固定費として新聞購読料やウォーターサーバー契約料など各ご家庭により毎月引き落とされる支出があれば「固定費」として費目を作成します。
生活費(変動費)の家計簿の項目一覧表
一般的な生活費(変動費)の項目には以下のようなものがあります。
食費
食料、外食
食料や外食など食事にかかわる支出は「食費」「外食費」などの項目で作成される方が多く見られます。
日用品
日用消耗品
シャンプーやトイレットペーパーなど日常的に消耗する日用品は日用品費として項目を作成します。なかには食費と一緒にし「食・日用品費」とする方もいます。
交際費
贈答品、おつきあいにかかわる支出(お土産、プレゼント、友人との食事会など)
一般的に贈答品などお付き合いにかかわる支出は交際費として分類されます。お付き合いの外食は食費ではなく交際費とするなどと分けて項目を考える方もいます。
交通費
電車、タクシー、バスなどの利用料金
通勤や通学にかかる交通費は「固定費」ですがそれ以外の交通費は「生活費(変動費)」と言えます。
美容費
美容院、化粧品
美容院や化粧品など美容にかかわる支出を「美容費」として項目を作成する方もいます。
衣服費
洋服、靴、下着、装飾品
医療費
病院、薬代
病院や薬代など医療にかかわる支出は毎月いくらと定額にすることは難しいので「生活費(変動費)」として考えられます。
子供費
子供にかかわる支出(子供用衣類、おもちゃなど)
子供にかかわる支出を「子供費」として項目を作成する方もいます。
趣味費
趣味にかかわる支出(グッズの収集費用、コンサート費、食べ歩き費用、ハンドメイド費用など)
特定の趣味がある方は、趣味にかかわる支出を「趣味費」として作成してすることもあります。
雑費(その他費)
その他どこに分類していいかわからない支出
クリーニングなど一見どこに入れていいか分からない支出は「雑費」や「その他費」として分類されている方が多く見られます。
家計簿の項目の選び方
上記のように、家計簿の項目はたくさんありますよね。
ほとんどの家計簿では、このような項目(費目)から好きな項目を選びましょうと言われます。
家計簿の項目選びは自由なので、ご自分のご家庭の事情にあわせ何を選んでも構わないのですが、上手に選ばないとせっかく家計簿をつけているのに、家計簿をつけている意味がよくわからない家計簿になってしまうことがあります。
このような家計簿にならないように、家計簿初心者の方がつまずきやすいポイントと改善策を紹介します。
よくある家計簿初心者の方のつまずきポイント
家計簿の項目(費目)を間違えると、せっかく家計簿をつけていても効果が見えないという悩みを生むことがあります。
特に家計簿の初心者さんがつまずきやすいポイントは以下の4つです。
項目(費目)が多すぎる
いざ家計簿をはじめようと思って、はりきるのはいいのですが、「あれもこれも管理しなくては・・」と欲張りすぎて、いつの間にか項目が増えすぎてしまうことがあります。
一見細かく分けていて、しっかり管理しているように見えますが、あまりに項目が多い家計簿は上手に予算管理ができない原因になることがあります。
家計簿の項目を細かくすればするほど、少しずつ予算をオーバーしてしまい、全体で考えると大きな予算オーバーになっていることに気が付かないことが多いのです。
項目(費目)が多すぎる家計簿ほど「予算を立てても守れない」という悩みを持っている傾向があります。
毎月でない支出にも項目(費目)を作っている
「医療費」「クリーニング」「美容院」「衣服費」「交際費」「交通費」など、月に1回あるかないか、月によってはゼロという支出にも項目(費目)を作っているという人がいます。
人によっては毎月必ずある場合もありますが、わが家はこれは毎月の支出ではないという支出にまで費目を作っていると、のちのち集計をする時に、手間がかかってしまうことになります。
家計簿をつけているのに、月によっては空白の欄ができてしまうことにもなり、効率の悪い家計簿になってしまう可能性があります。
何をどこにつけるかが分からない
家計簿初心者の方は「この支出、何費?」と思った時に、なんでも「雑費」や「その他費」といった費目にいれてしまうという傾向があります。
気づけば、雑費やその他費が毎月たくさんある家計簿になってしまうことがあります。
雑費やその他費という項目は、あると浪費が増えてしまう原因にもなりやすい傾向があります。
つけ方をすぐに変えてしまう
家計簿をつけ始めたけれど、うまくいっていない気がする。
ここをこうしてみようと自分なりの工夫するのはとても素晴らしいことですが、毎月のように項目(費目)を変えたり、つけ方を変えたりと、変更してばかり。
せっかくはじめた家計簿でも、やり方の変更を繰り返してばかりいると、家計簿のつけ方や考え方が安定しないので、家計簿の仕組みがなかなか整わないことがあります。
脱!初心者。つけるだけで貯まる家計簿にする工夫
上記のようなつまづきポイントにつまずいてしまって大丈夫です。
はじめはみんな初心者です。
みなさんこのような失敗を繰り返しながら、家計簿が上達していくのです。
でも、もしいちはやく効果を実感したいのであれば、上記のような初心者の方が陥りやすいつまづきポイントをさけて、より効果的な方法をご自身の家計簿に取り入れていくのもオススメですよ。
家計簿をいち早く上達させたい時に実践したいのは、以下の4つです。
項目(費目)をまとめる
家計簿の項目(費目)は、4~7、8費目程度にまとめるのがオススメです。
私自身も家計簿を15年以上つけてきましたが、項目(費目)の数を2個、3個など極端に減らしすぎても、訳が分からなくなってしまいました。多すぎず、少なすぎず大体4~7、8費目までにおさめると家計簿をつけるのが簡単になります。
「でも、そんなに少ない項目の数にうまくまとめられない・・・」という場合には、「複合費」をつくることをオススメします。
わが家の場合は、交際費、交通費、衣服費、医療費、美容費、など細かくなってしまう支出を「娯楽費」「特別費」の2つの費目にまとめています。
家計簿初心者の方にオススメな費目は、「食費」「日用品」「娯楽費」「特別費」という4つの費目を必須として、「小遣い」「習い事」といった必要な費目を追加し、4~7、8費目にまとめる方法です。
費目を最低限にすることで、家計簿をつける手間を減らすことができますよ。
娯楽費とは?
わが家の娯楽費とは、イベント性がない毎月のちょっとした支出のことです。
例:外食、1000円程度のちょっとした医療費、100円ショップの雑貨、フライパン、まないた、公園や動物園などちょっとしたレジャー。
■娯楽費について詳しくは以下の記事で紹介しています。
特別費とは?
わが家の特別費とは、比較的高額なイベント性のある支出のことです。
例:入院など高額な医療費、歯医者の定期健診、美容院、冠婚葬祭、まとまって購入する衣服、旅行、家電、インテリア。
■特別費について詳しくは以下の記事で紹介しています。
毎月でない支出には項目(費目)を作らない
わが家では毎月でない支出には、項目(費目)は作らないようにしています。
すでに紹介した通り「娯楽費」「特別費」という複合費を作ることで、毎月でない支出をカバーしています。
たとえば、「ガソリン費」「医療費」といった費目も、わが家では毎月1回以上必ずかかる支出ではないので、作っていません。
また、「交際費」「交通費」「衣服費」と言った費目も、使う月は使いますが、使わない月はゼロになってしまうので、作っていません。
月によっては空欄になってしまう費目を作ってしまうと、費目名を家計簿に記入する手間が発生しているのに何も書かずに月の作業が終わるなど、作業がムダになってしまいますよね。
また、月によって支払いがあったりなかったりすると「予算を立てるのも守るのが難しい」ですよね。
しかし、月によってかからない支出の費目を作らないことで、
例えば、今月は娯楽費の予算は月3万円まで。子供服を5000円買ってしまったから外食を減らして予算を守ろうなど、予算を守るための知恵が働くようにもなりました。
何をどこにつけるかを明確にする
食事に関連する支出であっても、外食は「娯楽費」。
カフェやフードコートで休憩のつもりで買ったアイスクリーム代、自動販売機で買ったジュースも「娯楽費」。
ついでに、何気なく日用品にいれがちな、100円均一ショップの雑貨も「娯楽費」。
わが家では、食費にかかわる支出であっても、日々の食卓に上る支出以外は食費には入れないようにしています。
また、日用品も、シャンプー、リンスといったなくなったら買い足すような消耗品以外は入れないようにしています。
わが家ではこのように家計簿につけることで、余計な支出で費用がムダに膨らむことがなくなり、純粋な「食費」や「日用品」の費用がいくらなのか?が自分でも分かるようになりました。
「食費」や「日用品」については、一緒に買うことが多いので「食・日用品費」とすることもありますが、その場合でも上記のように余計な食費や日用品はいれないようにしています。
どの支出を何の項目にいれるのか、ご自分なりのルールをつくると、家計簿の分類にも迷わずにすみますよ。
■家計簿の食費とは?については以下の記事で紹介しています。
■家計簿の日用品とは?については以下の記事で紹介しています。
■食費、日用品が混ざっているときの家計簿のつけ方については以下の記事で詳しく紹介しています。
■わが家の家計簿の分類のルールは以下の記事で詳しく紹介しています。
とりあえず、3ヵ月はやってみる
家計簿をつけているのに貯まらない、わかりにくい。
これは、きっとフォーマットがしっくり来ていないから・・・。
とあれこれフォーマットを変えてしまわずに、まずはじっくり3ヶ月はやってみることをオススメします。
せっかく家計簿をつけているのにお金が貯まらないのは、一言でいえば上記のような理由で、「予算管理がしっかりしにくいつけ方」をしているせいであることが多いものです。
つまり、どうやって線を引くかというようなフォーマットのせいではないことがほとんどなのです。
予算管理がしっかりできる方法なら、アプリでも、エクセルでも、手書きでも、家計簿をつけない袋分けでも大丈夫です。
家計簿で大切な事は、どういう方法をつかうかという外側のフォーマットではなく、内側の中身なのではないでしょうか。
わが家の家計簿の項目一覧
なお、わが家の家計簿の項目(費目)は以下のとおりです。
分類 | 項目(費目)名 |
---|---|
銀行引き落とし | 住宅ローン |
管理費 | |
電気 | |
ガス | |
水道 | |
生命保険 | |
携帯電話 | |
小学校 | |
幼稚園 | |
特別費(引き落とし) | |
繰り上げ返済 | |
現金でやりくりする支出 | 食費 |
日用品 | |
夫小遣い | |
教育費(教材費) | |
習い事 | |
娯楽費 | |
特別費(現金) |
固定支出(住宅ローンなど)の項目(費目)は必要な数だけ作っていますが、現金でやりくりする部分は「食費」「日用品」「夫小遣い」「教育費」「習い事」「娯楽費」「特別費」の7費目にしています。
夫の小遣いは毎月定額ではなく、時々追加で渡す金額が発生するため費目として作成していますが、小遣いは毎月定額を渡すだけという場合は費目にしなくても大丈夫です。
ムダな費目は作らないように最小限にし、できる限りシンプルに絞りこんでいます。
ムダな費目を作らないことで集計の手間を減らし、家計簿にかかる時間を短縮していますよ。
キャッシュレス家計簿の項目一覧
現金払いが主流だった頃のわが家の家計簿の項目(費目)はもともとは上記の通りだったのですが、最近はほぼ完全「キャッシュレス生活」に移行しています。
また、子供も大きくなり長女が中学生になったこと、夫も週払いではなく月払いの小遣い制に変更したことから、家計簿の項目も以下のように変更しました。
分類 | 項目(費目)名 |
---|---|
固定費 | 住宅ローン |
管理費 | |
電気 | |
ガス | |
水道 | |
生命保険 | |
携帯電話 | |
中学校 | |
小学校 | |
幼稚園 | |
夫小遣い | |
習い事(引き落とし) | |
特別費(引き落とし) | |
繰り上げ返済 | |
生活費(変動費) | 食費・日用品費 |
教育費(教材費) | |
習い事(部活費含む) | |
娯楽費 | |
特別費 |
生活費(変動費)の項目で管理する項目は、電子マネーやクレジットカードなどキャッシュレスの支払いが増えたこと、夫の小遣いを月払い制に変更したことから7項目から5項目に削減しました。
反対に固定費の項目は「中学校」「習い事(引き落とし)」「夫小遣い」などいくつかの項目を追加しました。
家計簿の項目まとめ
家計簿初心者の方がつまずきやすいポイントにつまづいてしまっても、気が付いた時に修正すれば大丈夫。
はじめから完ぺきな人なんていないものです。
ご自分に合った方法で、「つけるだけで貯まる家計簿」を目指してくださいね。
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■家計簿アプリの項目一覧について
■初心者がやりがち「雑費」について
■家計簿の項目の書き方の順番について
■作ってはいけない?家計簿の費目一覧
コメント
コメント一覧 (2)
今まで月単位で考えていたのがダメだったとやっと気付きました。
年単位で予算を組めば、赤字でも焦らない、黒字でも散財しない‥ですね。
目からウロコです。ありがとうございます!
家計管理は、月で組むとどうしても窮屈な生活になりすぎる方の方が多いです。
なおかつ、無理をするので、結局訳が分からなくなる。
それよりも年単位で黒字にしていくと、いつも穏やかな気持ちで家計に取り組めますよね♪ブログも書籍もご覧いただき本当にありがとうございます!