本当に賢い買い物とはこういうものだと思う
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節約術というと、1円でも安いものを買うことに一生懸命になったり、欲しいものやしたいことをガマンしてあれもこれも禁止にしたりして「とにかくお金を使わないことに頑張る」というイメージのある方が非常に多いと思います。
私は、家計簿&家計管理アドバイザーとしてこれまでに1000件以上の家計相談をお引き受けしてきましたが、節約の本質は全くその逆だと思います。
普段5千円で売っている服をバーゲンや中古品を探して3千円でゲット!2千円得しました!これを賢い買い物の仕方だと考える人も多いですよね。
しかし、果たして本当にその買い物は賢いのでしょうか?
本当に賢い買い物というのは、いつもだったら5千円の服を2枚買ってしまうところを8千円の服を1枚だけにした、というように、より少ないものを本当に必要な買い物だけで済ませることだと思います。
つまり無駄がない買い物のこと。
この本質を忘れて、とにかくなんでも定価より安く買うことを考えてしまううちはどうしても無駄なものがいつの間にか増えてしまいがち。
私も、以前はとにかくコスパが大事だと思っていました。
例えば、家具1つ買うにしても、買う時にはネットであらゆる家具屋さんを調べて相場より安い値段で、かつレビューの高い商品を何日も何日もかけて探して、値段の割に評価が高いものを買うようにしていました。
娘たちの学習机は1万円、テレビボードも1個1万円、ソファーも1個1万円。
そんなチープな家具を買っては「1万円でこんなに素敵な家具がそろった」と喜んでいたのです。
しかし、数年後。
パパが組み立てた娘たちの学習机は、ボルトが緩み、ガタガタしだし全体的にこわれ始めました。
テレビボードも日に焼けて白かったハズがクリーム色になり、引き出しがこわれガムテープで補強が必要になりました。
ソファーは、白色だったのになぜか青みが帯びてきて変色が激しく、合皮がボロボロになりました。
買った時は、私ってなんて賢い買い物をしてるんだろう!と思ったものですが、後になって「安物買いの銭失い」とはまさにこのことだと痛烈に実感しました。
結局、長女には私が独身時代に購入した10万円の机を使ってもらうことにしました。
10万円の机は10年以上たってもどこも壊れていなかったのです。
そして、テレビボードは約12万円のものに、ソファーは8万円のものに買い換えました。
とても高級品とは言えませんが、1個1万円の家具で満足していた私にとっては、12万円のテレビボードや8万円のソファーは充分に高い買い物です。
しかも、それらを全て一括払いで購入した上に「8万円なんて、このソファー安いね」なんて言っていました。
1つ1万円のソファーと8万円のソファーでも座り心地は全く違います。これが1つ20万円、30万円のソファーだったらどれだけ違うでしょう。
また1つ1万円のテレビボードと12万円のテレビボードでは存在感が全く違いますし、醸し出す空気さえ違って見えます。
そういう家具に囲まれて日々を過ごすと、なんとなく幸せを感じたりもします。
もちろん高いものを買ったからではなく、値段ではなく質がいいものを買ったと自分が満足できるものを買うことができたという喜びです。
8万円のソファーや12万円のテレビボードを大したことない値段だなって思う人だっているハズです。
でも、私にとっては充分に質がいいものです。他の人がどう思うかは関係ありません。
背伸びをして無理に高いものを買う必要はありません。自分の手が届く範囲でいいのです。
そのような賢い買い物を続けていくと、たとえ単価の高いものを買ったとしても、結果として全体の無駄が減り、お部屋も散らからずお金も貯まるようになっていく。
本当に賢い買い物とはそういうことだと思います。
買い方次第ではただの浪費になりがちな買い物の仕方をもう一度見つめなおしてみると、思わぬ自分の買い物グセに気が付くことがありますよ。
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。1000件以上の家計相談に回答。マネーライフプランナー資格所有。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
私は、家計簿&家計管理アドバイザーとしてこれまでに1000件以上の家計相談をお引き受けしてきましたが、節約の本質は全くその逆だと思います。
賢い買い物の仕方とは?
普段5千円で売っている服をバーゲンや中古品を探して3千円でゲット!2千円得しました!これを賢い買い物の仕方だと考える人も多いですよね。
しかし、果たして本当にその買い物は賢いのでしょうか?
本当に賢い買い物というのは、いつもだったら5千円の服を2枚買ってしまうところを8千円の服を1枚だけにした、というように、より少ないものを本当に必要な買い物だけで済ませることだと思います。
つまり無駄がない買い物のこと。
この本質を忘れて、とにかくなんでも定価より安く買うことを考えてしまううちはどうしても無駄なものがいつの間にか増えてしまいがち。
私も、以前はとにかくコスパが大事だと思っていました。
例えば、家具1つ買うにしても、買う時にはネットであらゆる家具屋さんを調べて相場より安い値段で、かつレビューの高い商品を何日も何日もかけて探して、値段の割に評価が高いものを買うようにしていました。
娘たちの学習机は1万円、テレビボードも1個1万円、ソファーも1個1万円。
そんなチープな家具を買っては「1万円でこんなに素敵な家具がそろった」と喜んでいたのです。
しかし、数年後。
パパが組み立てた娘たちの学習机は、ボルトが緩み、ガタガタしだし全体的にこわれ始めました。
テレビボードも日に焼けて白かったハズがクリーム色になり、引き出しがこわれガムテープで補強が必要になりました。
ソファーは、白色だったのになぜか青みが帯びてきて変色が激しく、合皮がボロボロになりました。
買った時は、私ってなんて賢い買い物をしてるんだろう!と思ったものですが、後になって「安物買いの銭失い」とはまさにこのことだと痛烈に実感しました。
結局、長女には私が独身時代に購入した10万円の机を使ってもらうことにしました。
10万円の机は10年以上たってもどこも壊れていなかったのです。
そして、テレビボードは約12万円のものに、ソファーは8万円のものに買い換えました。
とても高級品とは言えませんが、1個1万円の家具で満足していた私にとっては、12万円のテレビボードや8万円のソファーは充分に高い買い物です。
しかも、それらを全て一括払いで購入した上に「8万円なんて、このソファー安いね」なんて言っていました。
1つ1万円のソファーと8万円のソファーでも座り心地は全く違います。これが1つ20万円、30万円のソファーだったらどれだけ違うでしょう。
また1つ1万円のテレビボードと12万円のテレビボードでは存在感が全く違いますし、醸し出す空気さえ違って見えます。
そういう家具に囲まれて日々を過ごすと、なんとなく幸せを感じたりもします。
もちろん高いものを買ったからではなく、値段ではなく質がいいものを買ったと自分が満足できるものを買うことができたという喜びです。
8万円のソファーや12万円のテレビボードを大したことない値段だなって思う人だっているハズです。
でも、私にとっては充分に質がいいものです。他の人がどう思うかは関係ありません。
背伸びをして無理に高いものを買う必要はありません。自分の手が届く範囲でいいのです。
そのような賢い買い物を続けていくと、たとえ単価の高いものを買ったとしても、結果として全体の無駄が減り、お部屋も散らからずお金も貯まるようになっていく。
本当に賢い買い物とはそういうことだと思います。
買い方次第ではただの浪費になりがちな買い物の仕方をもう一度見つめなおしてみると、思わぬ自分の買い物グセに気が付くことがありますよ。
この記事を書いた人
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。1000件以上の家計相談に回答。マネーライフプランナー資格所有。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」