2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ

2年で350万円の貯蓄に成功したあきの「家計簿・節約・貯金・家計管理」の方法を公開しているブログです。ポイ活もしています。 家計簿歴10年以上なのに貯められなかった専業主婦が一転。 ケチケチ節約術を卒業し2年で350万円の貯蓄に成功しました!テレビ出演、書籍出版、掲載雑誌多数あります。

何かが欠けている家計は何の参考にもならない

雑誌や本で節約成功者の方の記事をよく見かけると思います。



すごいな~この人みたいにしたいなあ、なんてうらやましくなりますよね。



それに比べて我が家の家計は、、と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。



私も昔はそうでした。



雑誌や本の節約成功者の方の支出がまあ少ないこと少ないこと。







食費は月に1万円代です!とか。高くても3万円台だったり。



食費や夫の小遣いなどを含めて現金でのやりくり費が月10万円にも満たない方がわんさかいます。



そういう「支出がとにかく少ないからお金が貯まっている」という例をたくさん見てきました。



そんな家計の方を見る度に、



我が家は支出が多いから・・



子供も多いしお金がかかるから・・



よし!我が家も月10万円以下でやりくりできるように頑張るぞ!と



見た時は思うんですけどね、、。



そして実際に頑張ってやってみるわけです。



でも数ヶ月も続かない。



やっぱり支出を抑えられないから我が家はお金が貯まらないんだ、



と自己嫌悪に陥ってしばらくはストイックに支出を削っていた反動で家計がリバウンド。



で、そんなことを数ヶ月続けていると、これはまずい!と気付き



また節約成功者の方の例を見てはよし!今度こそ頑張るぞ!って決意を新たに頑張る。



これを私は10年近く繰り返してきたんです。



はっきり言いますが、雑誌や本に載っている節約成功者の方の例で、



本当に参考になる例はごくごくまれです。



何故なら「何かが欠けている家計でただの条件付き成功例」が圧倒的に多いから、です。



私が「何かが欠けているから参考にならない」と思う家計の方の特徴は以下の通りです。







1.住宅費がない、または安すぎる



何らかの条件によりありえないほど安い住宅に住んでいる、

実家ぐらし、社宅などで住宅費がない家計の方。



住宅費がほとんどかからないというのは、とてもすばらしいことです。



でも、実家ぐらし、また社宅などでない限り、安くて好条件の物件に私は出会ったことがありません。



東京に住んでいるからということもあるかもしれませんが、

安い物件というのは



駅から遠い

バスなどを乗り継がないといけないなど交通網が不便

日当たりが悪い

近所に工場や線路などがあり騒音がひどい

お風呂やキッチンなどの設備が充分に整っていない(古い)

近くに便利なお店がない

かなり昔に建てられた住宅である

家族の人数に対して狭い





など、なんらかの「負の条件」を抱えた物件がほとんどです。



今まで過去なんどか物件探しをしましたが、

「新築で駅から近くて設備も充実しているのに安い物件」というのには私は出会ったことがありません。



駅から遠くても安ければいいじゃないか、という人もいますが、

その代わり通勤に時間がかかったり、車を所有しないといけなかったり「時間のムダ」や「交通費のムダ」になることが多いです。



この場合は「住宅費が少ないから支出が抑えられる」という条件付き成功例であり、

万人の参考になるわけではありません。



2.食費が安すぎる



実家からのおすそ分けがあるので、食費は月1万円台です!

実家暮らしなので食費は両親が負担してくれています!



5人家族、安い食材で栄養たっぷりの食事を作っていますが食費は月3万円です!



という方もいます。



いやいや、食費が極端に少ないのに栄養たっぷり、ということはありえません。



例えば、私が持っている「学生の時の教科書」として配られた「栄養成分表」には

60歳以上の高齢者(女性)であっても「肉、魚は1日100g」の摂取を推奨されています。



夫婦二人でも1日200g、小さなお子さんが2人いたらさらに2人分で100g、合計300gは必要です。



300g×30日=9キロ。



100g100円で購入しても月に9000円は肉や魚に使わないと「タンパク質不足」なので、

いくら野菜をたっぷりとっていても「栄養不足」なわけです。



それなのに「野菜をとっているので栄養たっぷりの食事です」という方が多いので、だまされないようにしましょう。



(もし私が持っている学生の時の「家庭科の教科書」の内容が間違いで、成人の1日のタンパク質摂取量が50g以下で充分です、

ということを国が推奨するようになっている、ということならば話は別です)



ちなみに我が家の食事が栄養満点かというと、そういうわけでもありません。



先日栄養の専門家の方から「肉・魚のタンパク質の量はそこそこ取れてるけど、緑黄色野菜と卵をもっととってもいい」とアドバイスをされたくらいです。

そこそこ食費にお金をかけている我が家でも「栄養満点」とは言えないのですから、肉・魚が少ない安上がり食卓の方が栄養満点というのは過剰表現である可能性があります。



我が家のご近所にはいつも肉や魚は100g50円以下で売っているんです!などの好条件があり食費が安いという方もいるかもしれませんが、ご近所にそれほど安いスーパーがない場合は成り立たちません。



見切り品しか買わないのでいつも100g50円以下です!という方もいるかもしれませんが、鮮度が心配ですし、どうしても食事に貧乏くささがにじんでしまいます。



実家からの援助がある、という場合の食費も「実家からの援助がない人」には参考になりません。



結局、食費が安すぎる世帯の方の家計も、食べ盛りの子供がいる世帯の参考にはなりません。



3.車がない



車は必ずしもなくてはいけないものでありませんし、なくても生活できる方はそれでもいいと思います。

車を持たずにレンタカーなどで済ませる、というのも素晴らしいと思います。



でも、車がないと困る方もいるのも事実です。



我が家の場合は、東京に住んでいるので、正直に言えば車はなくても生活できます。



ですが、主人は「車があるとなぜか男としてのプライドがくすぐられる」そうです。笑



先日、主人がある会社社長宅に遊びに行かせていただいたのですが、そういう方たちが密集してお住まいの地域には「ベンツ」などが標準装備で、「国産車」や「軽自動車」は駐車場に置いていないんだそうです。



くだらない見栄だといえばそれまでなのですが、私は「男の人にはある程度のプライドを持って欲しいタイプ」なので、

主人の気持ちを応援するために車の購入には否定的ではありません。



「自分はいい車を持つだけの価値のある人間だ」と主人には思ってほしいので、私は「次は今よりもっと高い車を買っていいからね」というようにしています。(もちろん現金一括で購入するので、予算に限度はありますけど)



車がない人の家計は「車が必要な人」にはやはり参考になりません。



4.子供が小さい



「4歳以下の子供しかいない」「保育園にも行っていない」「習い事もしていない」という世帯の方の支出が少なめなのはある意味当たり前です。



「習い事」や「学費」といった支出がなければ、その分支出は少なくてすみますよね。



特に若い世代の節約成功者の方にこの傾向が強いのですが、「今」は成功するだろうけど、子供が大きくなったらどうするんだろう、という家計の方も多いです。



我が家は月に2万円以上習い事に支払っていますが、これでも私の住んでいる地域では「かなり習い事が少ない」方です。



住んでいる地域や周囲の方の生活レベルの水準が高いほど子供に高額な習い事をさせています。



「習い事費」が全くない方の家計も、「習い事」をさせている方にとってはやはり参考になりません。



また、小さなお子さんしかいない方は、「光熱費」や「食費」も「衣服費」も抑えられて当然です。



我が家も夫婦二人だったころは電気代が月1800円という時もありました。

(二人とも終電近くまで働いていたため)



子供が3人いると、特に水道代がかかります。



洗濯物も多いし、トイレの回数も尋常じゃないわけです。笑



子供が一人だった頃は水道代も月2500円くらいでしたけど、今は4000円近いです。



洋服も小さい頃はどんな服を着せても文句ひとつ言いませんが、大きくなってくるとお洒落をしだしますし、

「お小遣いちょうだい!」とか言われるようになります。



まだ若くてお子さんが小さい、という方の家計も「4歳以上の子供がいる」家計の参考にはなりません。





5.夫の小遣いが少なすぎる



夫にも協力してもらっていて、夫の小遣いは月5000円ですとか、月1万円です、という方もいます。



ご主人のすばらしい努力に頭が下がります。



私は夫にはどんどん出世してほしいと思っています。



ですから、ある程度の飲み代は「上司から仕事術を気楽に聞ける場に参加する勉強代」だと思っています。



我が家はお昼代は週5000円しか渡しませんが(笑)、飲み代などは別途渡しています。



先日、主人がある会社の役員の方と一緒に飲む機会があったのですが、多くの役員レベルの方は気軽に飲み代をご馳走してくれます。



役員レベルの方が「俺の小遣い月1万円だから、飲み代は割り勘ね!と新入社員に言う」というのもちょっとケチな印象です。



夫の小遣いが少なすぎる家計の方も大体ご主人がまだお若いことが多いのですが、夫への小遣いが少なすぎる家計の方を真似して「うちも旦那の小遣いはカット!」というのではご主人がかわいそうすぎます。



夫には「将来かっこいいと言われる役員になっている」ことを前提にしたお金の使い方をマスターしてもらいましょう。



他人の芝を見ても意味がない



「何かの支出が欠けている家計」の方の家計は「何も欠けていない家計」の方には参考にならないことが多いです。



こういう方の家計は真似しようとすればするほどつらくなります。



私自身、何度真似しようとして失敗したことか…。



こういう方の家計が「ダメ」なのではなくて、「恵まれた条件なんだなあ。頑張ってて偉いなあ」という感想程度にとどめ、

「でもうちとは関係ない」と割り切ってしまうと楽です。



そういう方の成功事例を見ると、やる気をもらえるので、やる気を補充するだけで充分です。



「やる気をくれてありがとう」と感謝するだけでいいんです。



決して真似して生活レベルを下げる必要なんてないんです。



収入が多くてもお金の貯まらない人だっています。



私は「我が家には我が家の支出のサイズがある」と考えるようにしましょう。



おそらく節約の時代は変わる



これまでは支出をいかに削ってお金を貯めるか、ということをうたう節約術が主流でした。



おそらくこれからはいかにお金を有意義に使うか、という節約が主流になると思います。



これからは「海外旅行」にいく節約家の方がどんどん増えるでしょう。



でも、「厳しめの予算を守る骨と皮だけの支出に無理やり肉をつけたような支出」で「海外旅行」に行ったからと言っても魅力的とは私は感じません。



「厳しめの予算を守る」というだけでちょっと引いてしまいます。

私だったら「厳しめの予算を頑張ってやりくりする」くらいなら「海外旅行」など行かなくてもいいと考えます。



貯蓄率が収入の50%を超えている人がすごいとか、そんな数字におどらされていると

お金に人生の主役を奪われてしまいそうな気がします。



私が理想としている、ストレスなく生活を回すだけの適度なゆとりを持ちつつ、海外旅行も楽しむような生活を送るゆったりマイペース節約術が世の当たり前になる日がいつか来るかもしれません。















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