毎月のお給料から生活費をひくと、ほとんどお金が残らない家計の場合
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こちらは、家計簿・家計管理アドバイザーが「家計管理の疑問や質問」にお答えするコーナーです。
※その他免責事項をお読みください。
あきさん、こんにちは。
毎日ブログ楽しみにしています。
質問させていただくのは2回目になります。
私は専業主婦で子どもが4人います。うち2人はまだ未就学なので家庭保育をしています。ですので、働きに出ることは今は考えていません。
前置きが長くなりましたが、質問は、月の手取り収入がすくない月は生活費を削った方がいいのかな?ということです。
固定費を除いて、生活費を取ると余力がなく、主人の交際費にあてるお金が残りません。仕事柄、接待などの交際費が毎月必ずかかります。
立場上、節約も難しいところです。
残業などで収入が多い月はトントンか赤字も少しですみますが、少ないと明らかに足りなくなります。
食費は毎月お米も混みで5万弱、娯楽費は2万5千円、日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円、医療費に1万円(一番上の子は医療費助成はなく、他の子も立て替え払いなので風邪や通院で毎月使いきります)。
主人は食費や娯楽費を削るしかないと言いますが、私はこれ以上食費は削りたくないので、やっぱり娯楽費を削って対応するしかないのでしょうか。
赤字補填用のお金も底を尽きてきていて、あとは税金や冠婚葬祭などの取り置き(半年に1回は職場などの結婚式にお呼ばれするので)、貯金を崩すしかなくなります。
私もケチケチ節約はしたくないので、子供たちのお楽しみのおやつや月に1回程度のレジャーや外食はしたいと思い娯楽費は確保しているのですが、貯金や取り置きを使うくらいなら、収入が少ない月は我慢するしかないのでしょうか。
あきさんでしたら、どう対応しますか。
一人で考えているとモヤモヤするので、相談させてもらいました。
長い文になってしまって申し訳ないです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「給料から固定費や生活費を除くとほとんどお金が残らない場合」についてですね。
まず、質問者様の家計状況で一番気になるところは・・・
「毎月の給料から固定費や生活費を除くとほとんどお金が残らない」理由が、
「生活費を月の給料だけで計算している」ためにそうなるのか
「ボーナスや手当も入れて計算している」けどそうなるのかというところです。
どちらなのかによって回答は、全く異なります。
食費は毎月お米も混みで5万弱
娯楽費は2万5千円
日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円
医療費に1万円
ここまでで、約10万円の生活費となります。
この金額は、決して多すぎるという印象は受けません。
お子様が4人いらっしゃることを考えれば、むしろ節約上手な奥様と感じます。
ご主人の交際費を捻出する余裕がないということですが、ご主人の立場上削るのが難しいとおっしゃられているので、大卒の新入社員ということではなく、それなりのご年齢、それなりのご職業なのではないかと推察させていただきます。
お子様が4人いらっしゃるのであれば、児童手当は年間で50万円以上になるでしょうし、幼稚園にいっているならば幼稚園の助成金も出るかと思います。
そのような点から、勝手な推論ではありますが、おそらく上記の計算に「ボーナスや手当は計算にいれていない」のではないかと感じます。
もし「ボーナスや手当を計算に入れていない」のであれば、収入が少ない月はボーナスや手当を利用してしのぐことを考えても良いでしょう。
もちろん、毎月のお給料のやりくりのみで毎月黒字にできれば理想的ですが「あまりに窮屈な生活」をしなくてはならないなら現実的ではありません。
お子さん4人で生活費10万円とすでに充分節約していますから、無理な節約を計画するより、月単位では赤字になっても、年単位では十分な黒字が出るように計画すると良いでしょう。
または、収入が多い月に少し余剰をとっておき、収入が少ない月に回すようなやりくりをするとよいですよ。
実はわが家の家計のやりくりでも、毎月黒字にすることはできません。
年の半分くらいは赤字になってしまいます。
これを毎月黒字にしようと思ったら、ものすごく大変になります。
5人家族で子供も大きいのに、おそらく食費は月3万円もかけられない生活になります。
でも、もしこれの金額で生活することができたらわが家は毎月黒字、年間にするとかなりの貯金ができる家計になると思います。
子どもだけでも3人分の児童手当がありますし、今は幼稚園の助成金もいただいていますし、これに毎月の給料も黒字で、ボーナスも全額貯金できたら…「1年でこんなに貯金できた!」と自分でもびっくりするような金額になるでしょう。
でも、その代わり、食事も粗末にしなくてはいけないし、家族のお楽しみも確保できない生活になります。貯金はできるけどつまらない生活になってしまうのですね。
貯金をする、お金を貯めるということだけに主眼を置くならば、どんなに窮屈な生活でも、なんとか頑張ってやり遂げればいいという発想になります。
そのような生活は、お金が主役の生活です。
お金を貯めるということのために、たった一度しかない自分の人生を小さく削って、お金のサイズに自分を合わせなくてはいけません。
私は、こうなってしまうのは嫌なので、貯金を確保するよりも、まずは家族が窮屈すぎない安定した生活を確保することを優先しています。
まずは、たくさんの贅沢はできなくても家族が喜ぶお楽しみもあって、過度にケチケチすることなく普通に暮らせる生活サイズを確保することをわが家では一番の優先事項としています。
私の両親は60代後半にして貯金ゼロで、人生で一度も貯金などしたことがないのに、子供を2人育ています。それでも、今でも、ものすごく貧しく苦しい老後を送っているわけではありません。
確かにお金のある方に比べたら贅沢はできないかもしれませんが、家も車もあるし、電気がとまったりすることもなく、ご飯が食べられないというようなこともありません。
一方、老後のためにせっせとためた何千万というお金が、騙されて一夜でなくなってしまった、子供の借金返済でなくなってしまったという方もいらっしゃいました。
どんなにお金を貯めることに必死になっても、それがちゃんと将来自分のために使えるのかは誰にもわからないのです。
ない袖を無理やり作るようなやり方で窮屈な生活をしてまで、貯金をすることに私は魅力を感じていないのです。
そのような理由から、毎月黒字にできる家計の方はもちろんそのままで構いませんが、手当やボーナスの一部を回すだけで、ある程度ゆとりある家計設計ができるならば私はそちらを推奨します。
ですから、質問者様が「ボーナスや手当」を計算に入れた上で、そうおっしゃられているのかが気になるのです。
もしも、「ボーナスや手当」を計算にいれた上でもゆとりがないようでしたら、固定費を削減することを考えるのが一番の近道だと私は考えます。
家賃、生命保険、携帯電話、習い事などあらゆる「毎月自動的に引かれる支出」をもう一度徹底的に見直してみてください。
固定費の削減方法については、↓こちらでまとめています。
・固定費の見直し方法
それでもゆとりがないのであれば、「収入をあげる方法」を考えるしかありません。
食費は毎月お米も混みで5万弱
娯楽費は2万5千円
日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円
医療費に1万円
という生活費は、決して多いわけでないので、これを削ろうとすると、相当頑張らないといけないですし、無理があるのではないでしょうか。
もし、削れたとしても月1万円、年間12万円程度の節約効果が限界ではないかと考えます。
お子様が4人いらっしゃるのであればなおさらです。
「ボーナスや手当」を計算に入れていないのであれば、際限なく「ボーナスや手当」を使い込むのではなく、ここまでは使うけど、これは貯金にするという「貯金計画」をある程度立てて家計を回していけば問題なく、「何月は赤字でも何月は黒字になるし、トータルでいくらは貯金が出来るのだから、今月はこれだけ生活費がかかっても大丈夫!」と安心してやりくりできるようになるでしょう。
あくまでもご参考までに。
合わせてご覧いただくと、理解が深まります。
↓その他のみなさんの家計に関するご質問はこちらから
・家計に関するご質問一覧(あなたが困っているのはどんな事?)
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今回のご相談内容
あきさん、こんにちは。
毎日ブログ楽しみにしています。
質問させていただくのは2回目になります。
私は専業主婦で子どもが4人います。うち2人はまだ未就学なので家庭保育をしています。ですので、働きに出ることは今は考えていません。
前置きが長くなりましたが、質問は、月の手取り収入がすくない月は生活費を削った方がいいのかな?ということです。
固定費を除いて、生活費を取ると余力がなく、主人の交際費にあてるお金が残りません。仕事柄、接待などの交際費が毎月必ずかかります。
立場上、節約も難しいところです。
残業などで収入が多い月はトントンか赤字も少しですみますが、少ないと明らかに足りなくなります。
食費は毎月お米も混みで5万弱、娯楽費は2万5千円、日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円、医療費に1万円(一番上の子は医療費助成はなく、他の子も立て替え払いなので風邪や通院で毎月使いきります)。
主人は食費や娯楽費を削るしかないと言いますが、私はこれ以上食費は削りたくないので、やっぱり娯楽費を削って対応するしかないのでしょうか。
赤字補填用のお金も底を尽きてきていて、あとは税金や冠婚葬祭などの取り置き(半年に1回は職場などの結婚式にお呼ばれするので)、貯金を崩すしかなくなります。
私もケチケチ節約はしたくないので、子供たちのお楽しみのおやつや月に1回程度のレジャーや外食はしたいと思い娯楽費は確保しているのですが、貯金や取り置きを使うくらいなら、収入が少ない月は我慢するしかないのでしょうか。
あきさんでしたら、どう対応しますか。
一人で考えているとモヤモヤするので、相談させてもらいました。
長い文になってしまって申し訳ないです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。
「給料から固定費や生活費を除くとほとんどお金が残らない場合」についてですね。
給料が残らない
まず、質問者様の家計状況で一番気になるところは・・・
「毎月の給料から固定費や生活費を除くとほとんどお金が残らない」理由が、
「生活費を月の給料だけで計算している」ためにそうなるのか
「ボーナスや手当も入れて計算している」けどそうなるのかというところです。
どちらなのかによって回答は、全く異なります。
食費は毎月お米も混みで5万弱
娯楽費は2万5千円
日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円
医療費に1万円
ここまでで、約10万円の生活費となります。
この金額は、決して多すぎるという印象は受けません。
お子様が4人いらっしゃることを考えれば、むしろ節約上手な奥様と感じます。
ご主人の交際費を捻出する余裕がないということですが、ご主人の立場上削るのが難しいとおっしゃられているので、大卒の新入社員ということではなく、それなりのご年齢、それなりのご職業なのではないかと推察させていただきます。
お子様が4人いらっしゃるのであれば、児童手当は年間で50万円以上になるでしょうし、幼稚園にいっているならば幼稚園の助成金も出るかと思います。
そのような点から、勝手な推論ではありますが、おそらく上記の計算に「ボーナスや手当は計算にいれていない」のではないかと感じます。
もし「ボーナスや手当を計算に入れていない」のであれば、収入が少ない月はボーナスや手当を利用してしのぐことを考えても良いでしょう。
もちろん、毎月のお給料のやりくりのみで毎月黒字にできれば理想的ですが「あまりに窮屈な生活」をしなくてはならないなら現実的ではありません。
お子さん4人で生活費10万円とすでに充分節約していますから、無理な節約を計画するより、月単位では赤字になっても、年単位では十分な黒字が出るように計画すると良いでしょう。
または、収入が多い月に少し余剰をとっておき、収入が少ない月に回すようなやりくりをするとよいですよ。
わが家のやりくりの場合は?
実はわが家の家計のやりくりでも、毎月黒字にすることはできません。
年の半分くらいは赤字になってしまいます。
これを毎月黒字にしようと思ったら、ものすごく大変になります。
5人家族で子供も大きいのに、おそらく食費は月3万円もかけられない生活になります。
でも、もしこれの金額で生活することができたらわが家は毎月黒字、年間にするとかなりの貯金ができる家計になると思います。
子どもだけでも3人分の児童手当がありますし、今は幼稚園の助成金もいただいていますし、これに毎月の給料も黒字で、ボーナスも全額貯金できたら…「1年でこんなに貯金できた!」と自分でもびっくりするような金額になるでしょう。
でも、その代わり、食事も粗末にしなくてはいけないし、家族のお楽しみも確保できない生活になります。貯金はできるけどつまらない生活になってしまうのですね。
貯金をする、お金を貯めるということだけに主眼を置くならば、どんなに窮屈な生活でも、なんとか頑張ってやり遂げればいいという発想になります。
そのような生活は、お金が主役の生活です。
お金を貯めるということのために、たった一度しかない自分の人生を小さく削って、お金のサイズに自分を合わせなくてはいけません。
私は、こうなってしまうのは嫌なので、貯金を確保するよりも、まずは家族が窮屈すぎない安定した生活を確保することを優先しています。
まずは、たくさんの贅沢はできなくても家族が喜ぶお楽しみもあって、過度にケチケチすることなく普通に暮らせる生活サイズを確保することをわが家では一番の優先事項としています。
私の両親は60代後半にして貯金ゼロで、人生で一度も貯金などしたことがないのに、子供を2人育ています。それでも、今でも、ものすごく貧しく苦しい老後を送っているわけではありません。
確かにお金のある方に比べたら贅沢はできないかもしれませんが、家も車もあるし、電気がとまったりすることもなく、ご飯が食べられないというようなこともありません。
一方、老後のためにせっせとためた何千万というお金が、騙されて一夜でなくなってしまった、子供の借金返済でなくなってしまったという方もいらっしゃいました。
どんなにお金を貯めることに必死になっても、それがちゃんと将来自分のために使えるのかは誰にもわからないのです。
ない袖を無理やり作るようなやり方で窮屈な生活をしてまで、貯金をすることに私は魅力を感じていないのです。
そのような理由から、毎月黒字にできる家計の方はもちろんそのままで構いませんが、手当やボーナスの一部を回すだけで、ある程度ゆとりある家計設計ができるならば私はそちらを推奨します。
ですから、質問者様が「ボーナスや手当」を計算に入れた上で、そうおっしゃられているのかが気になるのです。
もしも、「ボーナスや手当」を計算にいれた上でもゆとりがないようでしたら、固定費を削減することを考えるのが一番の近道だと私は考えます。
家賃、生命保険、携帯電話、習い事などあらゆる「毎月自動的に引かれる支出」をもう一度徹底的に見直してみてください。
固定費の削減方法については、↓こちらでまとめています。
・固定費の見直し方法
それでもゆとりがないのであれば、「収入をあげる方法」を考えるしかありません。
食費は毎月お米も混みで5万弱
娯楽費は2万5千円
日用品は主人のスーツのクリーニングやオムツもまだ必要なので1万5千円
医療費に1万円
という生活費は、決して多いわけでないので、これを削ろうとすると、相当頑張らないといけないですし、無理があるのではないでしょうか。
もし、削れたとしても月1万円、年間12万円程度の節約効果が限界ではないかと考えます。
お子様が4人いらっしゃるのであればなおさらです。
「ボーナスや手当」を計算に入れていないのであれば、際限なく「ボーナスや手当」を使い込むのではなく、ここまでは使うけど、これは貯金にするという「貯金計画」をある程度立てて家計を回していけば問題なく、「何月は赤字でも何月は黒字になるし、トータルでいくらは貯金が出来るのだから、今月はこれだけ生活費がかかっても大丈夫!」と安心してやりくりできるようになるでしょう。
あくまでもご参考までに。
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