大きな臨時支出を別枠で考えるとはまるワナに要注意!
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- 家計(家計簿)の質問相談 Q&A
日頃の家計管理のちょっとした疑問や質問などはありませんか?
当ブログに寄せられた「家計に関する」ご質問にお答えします^^
*今回のご相談内容*
あきさん、はじめまして。
ブログを読ませて頂いており、本が出ると知り、数ヵ月前アマゾンで予約して購入させて頂きました。
今まで、毎年市販の家計簿を購入するものの、すぐに挫折、続いたためしがありませんでした。
とりあえずつけることを目標にして、年始から3ヶ月続いています。
見直しとかは、まだまだこれからです。(^_^;) 質問なのですが、あきさんの家計簿では、大きな支出(固定資産税等)も毎月の支出に計上していますよね。
どの家計簿でも、数万以上の支出は特別費として別枠で考えるというのがほとんどです。
毎月の支出が一定になるように、大きな支出を毎月に入れると赤字になる…などのようですが、あきさんは、どのように考えておられますか?
私の場合、1~3月だけでも、 1月、父の葬儀代(兄妹で分担)、お年玉等 30万 2月、住宅ローンボーナス払い、親戚の結婚祝い等 25万 3月、車検、団体信用保険等 15万 となってしまい、収支は完全にマイナスになります。
合計するのが嫌になってしまうのですが…。
お忙しいところ申し訳ないのですが、どのように考えればいいのか、アドバイスいただけたらと思います。
**********
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。あきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「特別費のとらえ方」についてですね。
結論からお伝えすると、
特別費は別枠で考えると、家計がややこしくなる
ということです。
”数万以上の支出は特別費として別枠で考えるというのがほとんどです。
毎月の支出が一定になるように、大きな支出を毎月に入れると赤字になる”
この考え方も一理あります。
冠婚葬祭などの大きな出費を
毎月の支出を記録する家計簿に組み込まず、別枠にする。
冠婚葬祭などの大きな出費をのぞいた支
出を毎月の収入の範囲内におさめられれ
ば「黒字」おさめられなければ「赤字」となるわけです。
この方法の目的が何か?ということを今一度考えてみましょう。
この方法で家計簿をつけることによって
分かることは、
毎月、いくらまでなら使っても黒字にできるか
ということです。
月の収入が25万円であれば、
冠婚葬祭などの大きな出費をのぞいた金額が25万円以下になれば月の収支が黒字になるということですね。
これが25万円以上であれば、赤字なので、支払いが多すぎると考えられます。
生命保険や携帯電話などを見直して家計を見直してみましょう、となります。
「うちの家計は、毎月いくらくらい生活費がかかっているんだろう?」ということが分からない方にとっては、2,3ヶ月くらいやってみると一つの目安ができるので有効です。
ですが、
実際に長い間運用しようと思うと問題が生じる場合もあります。
電気代を例にとって考えてみましょう。
電気代は、
エアコンを使わない月は4000円程度でも、
エアコンを使うと月8000円以上になることも考えられます。
毎月の支出を一定にするためには、
エアコンで月8000円と電気代が高額になってしまった月は、食費などの生活費を減らさざるをえなくなります。
もし、ここで生活費の調整をしなければ、
毎月「赤字」になってしまうので、
その「赤字」を補てんし、さらに冠婚葬祭などの大きな出費にも対応しなくてはならなくなります。
大きな出費は別枠で考えているので、
大きな出費は、貯金の一部を切り崩すことになります。
全体の何%までなど、切り崩す貯金に限度があればいいのですが、多くの方は急な出費などで限度があいまいになります。
さらに貯金で赤字まで補填していては、どこからどこまでが貯金なのか分からなくなります。
これをうまく管理しようとすると、
大きな出費を別枠で考えるために、貯金のうちの何%かを大きな出費用に積み立てて・・と計算も複雑になります。
毎月の生活費全体としては変動しないの
ですが、
食費などの細かな支出を
毎月変動させなくてはならないので、
毎月のように家計簿とにらめっこをして
使える金額を調整する必要が生じ、
管理が複雑になります。
大体の方は、この辺でもう訳が分からなくなります。
赤字がでると、さらに訳が分からなくなります。
大きな急な出費だからしょうがないと
貯まったと思ったら貯金を崩すというサ
イクルになり、
家計簿上は「年間100万円貯金」とな
るのですが、
大きな出費の度に貯金を使っているので
何年たってもたいして貯まっていないというサイクルにもなります。
このように、
大きな出費を「別枠」で考える家計管理法は、
「仕組み」は簡単なのですが、
「やっているうちに迷宮入り」
になる可能性もあるのです。
大きな出費を別枠で考えようが、考えまいが、
収入の中からお金は出ていきます。
であれば、最初から「支出」として毎月の家計簿に組み込んでいった方がわかりやすいと私は考えます。
毎月「赤字」でいやになったとしても、
それが今の家計の「本当の現状」です。
大きな支出をいれることで、
「月は赤字」になったとしても、
「年間で黒字」になっていればOKです。
特に初めのうちは、
「月も黒字」「年間でも黒字」を目指してしまうと、
とても窮屈な生活になってしまいがちなので、挫折のもとにもなります。
この方法は、
大きな出費をしなかった時の
自分の生活サイズを知るためには
有効なことですが、
長期的にやっていこうとすると
管理がかえって難しい
というのが
私の経験上の感想です。
最後になりましたが、当ブログのご利用&書籍のご購入ありがとうございます。
今までは続かなかった家計簿が、3ヵ月も続いているなんて立派ですね!
これからが楽しみです^^
お役に立ちましたか?
またいつでもご利用くださいませ^^☆彡
あき
このように、ブログ内のメールフォームなどからいただいたご質問に
ブログでお答えいたします。
友達にもなかなか本音が聞けない家計のちょっとした質問、
いつでもお待ちしています!
※お金のプロとして責任もって回答するということはできません。
あくまでも、私 だったらどう考えるか、という視点でお答えさせていただいております^^
↓その他のみなさんの家計に関するご質問はこちらから
・家計に関するご質問一覧(あなたが困っているのはどんな事?)
なお、無料の家計診断&相談は
↓こちらのメールフォームよりお申込みください。
・お問い合わせ
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*今回のご相談内容*
あきさん、はじめまして。
ブログを読ませて頂いており、本が出ると知り、数ヵ月前アマゾンで予約して購入させて頂きました。
今まで、毎年市販の家計簿を購入するものの、すぐに挫折、続いたためしがありませんでした。
とりあえずつけることを目標にして、年始から3ヶ月続いています。
見直しとかは、まだまだこれからです。(^_^;) 質問なのですが、あきさんの家計簿では、大きな支出(固定資産税等)も毎月の支出に計上していますよね。
どの家計簿でも、数万以上の支出は特別費として別枠で考えるというのがほとんどです。
毎月の支出が一定になるように、大きな支出を毎月に入れると赤字になる…などのようですが、あきさんは、どのように考えておられますか?
私の場合、1~3月だけでも、 1月、父の葬儀代(兄妹で分担)、お年玉等 30万 2月、住宅ローンボーナス払い、親戚の結婚祝い等 25万 3月、車検、団体信用保険等 15万 となってしまい、収支は完全にマイナスになります。
合計するのが嫌になってしまうのですが…。
お忙しいところ申し訳ないのですが、どのように考えればいいのか、アドバイスいただけたらと思います。
**********
(あきの答え)
ご質問ありがとうございます。あきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます^^
「特別費のとらえ方」についてですね。
結論からお伝えすると、
特別費は別枠で考えると、家計がややこしくなる
ということです。
”数万以上の支出は特別費として別枠で考えるというのがほとんどです。
毎月の支出が一定になるように、大きな支出を毎月に入れると赤字になる”
この考え方も一理あります。
冠婚葬祭などの大きな出費を
毎月の支出を記録する家計簿に組み込まず、別枠にする。
冠婚葬祭などの大きな出費をのぞいた支
出を毎月の収入の範囲内におさめられれ
ば「黒字」おさめられなければ「赤字」となるわけです。
この方法の目的が何か?ということを今一度考えてみましょう。
この方法で家計簿をつけることによって
分かることは、
毎月、いくらまでなら使っても黒字にできるか
ということです。
月の収入が25万円であれば、
冠婚葬祭などの大きな出費をのぞいた金額が25万円以下になれば月の収支が黒字になるということですね。
これが25万円以上であれば、赤字なので、支払いが多すぎると考えられます。
生命保険や携帯電話などを見直して家計を見直してみましょう、となります。
「うちの家計は、毎月いくらくらい生活費がかかっているんだろう?」ということが分からない方にとっては、2,3ヶ月くらいやってみると一つの目安ができるので有効です。
ですが、
実際に長い間運用しようと思うと問題が生じる場合もあります。
電気代を例にとって考えてみましょう。
電気代は、
エアコンを使わない月は4000円程度でも、
エアコンを使うと月8000円以上になることも考えられます。
毎月の支出を一定にするためには、
エアコンで月8000円と電気代が高額になってしまった月は、食費などの生活費を減らさざるをえなくなります。
もし、ここで生活費の調整をしなければ、
毎月「赤字」になってしまうので、
その「赤字」を補てんし、さらに冠婚葬祭などの大きな出費にも対応しなくてはならなくなります。
大きな出費は別枠で考えているので、
大きな出費は、貯金の一部を切り崩すことになります。
全体の何%までなど、切り崩す貯金に限度があればいいのですが、多くの方は急な出費などで限度があいまいになります。
さらに貯金で赤字まで補填していては、どこからどこまでが貯金なのか分からなくなります。
これをうまく管理しようとすると、
大きな出費を別枠で考えるために、貯金のうちの何%かを大きな出費用に積み立てて・・と計算も複雑になります。
毎月の生活費全体としては変動しないの
ですが、
食費などの細かな支出を
毎月変動させなくてはならないので、
毎月のように家計簿とにらめっこをして
使える金額を調整する必要が生じ、
管理が複雑になります。
大体の方は、この辺でもう訳が分からなくなります。
赤字がでると、さらに訳が分からなくなります。
大きな急な出費だからしょうがないと
貯まったと思ったら貯金を崩すというサ
イクルになり、
家計簿上は「年間100万円貯金」とな
るのですが、
大きな出費の度に貯金を使っているので
何年たってもたいして貯まっていないというサイクルにもなります。
このように、
大きな出費を「別枠」で考える家計管理法は、
「仕組み」は簡単なのですが、
「やっているうちに迷宮入り」
になる可能性もあるのです。
大きな出費を別枠で考えようが、考えまいが、
収入の中からお金は出ていきます。
であれば、最初から「支出」として毎月の家計簿に組み込んでいった方がわかりやすいと私は考えます。
毎月「赤字」でいやになったとしても、
それが今の家計の「本当の現状」です。
大きな支出をいれることで、
「月は赤字」になったとしても、
「年間で黒字」になっていればOKです。
特に初めのうちは、
「月も黒字」「年間でも黒字」を目指してしまうと、
とても窮屈な生活になってしまいがちなので、挫折のもとにもなります。
この方法は、
大きな出費をしなかった時の
自分の生活サイズを知るためには
有効なことですが、
長期的にやっていこうとすると
管理がかえって難しい
というのが
私の経験上の感想です。
最後になりましたが、当ブログのご利用&書籍のご購入ありがとうございます。
今までは続かなかった家計簿が、3ヵ月も続いているなんて立派ですね!
これからが楽しみです^^
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あき
このように、ブログ内のメールフォームなどからいただいたご質問に
ブログでお答えいたします。
友達にもなかなか本音が聞けない家計のちょっとした質問、
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あくまでも、私 だったらどう考えるか、という視点でお答えさせていただいております^^
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