袋分け家計簿(家計管理)の「特別費」の考え方&予算の立て方
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袋分け家計簿(家計管理)で問題になりやすいのが「特別費」の扱いです。
「特別費とはそもそも何?」「特別費は袋分けではどのように管理したらいいの?」と疑問になることも多いもの。
ここでは家計簿&家計管理アドバイザーとして「袋分け家計簿の特別費の管理方法」について紹介します。
なお、こちらの記事は書籍(ズボラ家計管理)にも掲載されています。
袋分けで家計管理をする場合、特に管理が難しいのが「特別費」と呼ばれる支出です。
「特別費」とは、固定資産税、自動車税、車検などの決まった支出や、誕生日プレゼントや旅行など季節やイベントによって発生しやすい支出など、毎月ある支出ではないけれど季節やイベントに関連する比較的高額になりやすい支出のことを指します。
1回の支払いが高額になりやすいので、袋分けで家計管理をしている場合は、特別費としていくらを封筒や袋に入れて管理すればいいのかと迷いますよね。
以下、具体的にどのように袋分け家計簿(家計管理)で特別費を管理していけばよいのかについて紹介します。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7062239
袋分けでいちばん基本的な「特別費」の管理方法は、
毎月定額を袋に積み立てていく
という方法です。
例えば、固定資産税が毎年10万円かかるなら、
10万円÷12ヵ月=約8千3百円。
固定資産税という封筒を作り、8千3百円ずつ毎月封筒に積み立てていきます。
同様に、車検10万円がある場合は、
車検という封筒を作り、8千3百円ずつ毎月封筒にいれていきます。
このようにして、毎月定額を封筒に積み立て、支払い月に封筒からお金を支払うようにします。
これが、袋分け家計簿(家計管理)の基本の特別費の準備の仕方です。
袋分けの特別費の積み立ての基本は上記の通りなのですが、この基本のやり方ではうまくいかないケースが出てきます。
上記のように、毎月定額を袋に積み立て支払うという方法では対応できない場合が出てくるのです。
〇月収が高くなく、毎月すべての特別費は積み立てられない
〇特別費で積み立てたいものの種類が多い
〇特別費を毎月積み立ててしまうと、食費などの基本のやりくりが回らない
このようなケースに該当する場合は、
毎月定額を袋に積み立てるという方法は向いていません。
その場合は、
特別費は毎月定額を積み立てるのではなく、
ボーナス・手当を基本の財源にすることから始めるとスムーズです。
月収でやりくりするのは、特別費をのぞいた金額まで。
毎月のやりくりで黒字が出たら、貯金に回してもいいでしょう。
そのかわりに、ボーナスや手当で一気に特別費を補充します。
固定資産税10万円
車検10万円
自動車税4万円
が必要なら、12月のボーナス時に、24万円をとりわけて封筒に入れます。
おうちに大金を保管するのが心配なら、封筒ではなく、特別費専用口座を作り、その口座に入金してもいいでしょう。
特別費にボーナスや手当を使い込みたくない・・・
と考える方は非常に多く見られます。
もちろん、ボーナスや手当を使い込まずに、特別費までやりくり出来ればお金は貯まりやすいと言えます。
しかし、
固定資産税10万円
車検10万円
自動車税4万円
これだけでも、月2万円の負担です。
住宅ローンのボーナス払い
旅行
家電
インテリア
などもいれると、特別費は年間で100万円近い支出になる場合もあります。
年間100万円の特別費を月収だけで賄う場合は、約月8万5千円ずつ積み立てることになります。
固定費や生活費を支払った上に、毎月8万円前後の黒字があるほど月収が高くないといけません。
毎月8万円も積み立てたら、食費など基本の生活費が回らなくなる・・・
と思う場合は、
現在の月収では特別費まで賄うのは難しい家計
と考えましょう。
月収が40万円以上など、月収が高い場合はムリなくできますが、平均的な月収ではムリなケースがほとんどです。
ボーナスや手当は出ないけれど、特別費を支払わなくてはいけないケースもあります。
その場合は、
年間で考えられる特別費をすべて洗い出してみましょう。
〇固定資産税 10万円
〇自動車税 4万円
〇自動車保険 4万円
〇NHK受信料 2万5千円
〇車検 10万円
〇誕生日プレゼント 3万円
〇クリスマスプレゼント 2万円
〇お年玉 2万円
〇年賀状 5千円
〇実家帰省費 2万円
〇父の日、母の日 2万円
〇歯医者(定期健診) 5千円
〇インフルエンザ予防接種 1万円
〇ゴールデンウィーク 5万円
〇夏休み 5万円
〇冬休み 5万円
〇春休み 5万円
〇家電・インテリア 5万円
〇衣服 5万円
〇美容院 3万円
〇冠婚葬祭 5万円
合計 81万5千円
の場合は、毎月約6万8千円の予算が必要です。
毎月6万円8千円以上の特別費の積立ができるだけの月収があり、さらに貯金もしていくなら、毎月10万円前後の黒字が必要になってきます。
まず、これだけの黒字がある月収であることが前提になります。
とてもそんな黒字はない
という場合は、収入以上の支払いがあることになってしまいます。
その場合は、特別費を大きく削って、収入以下になるように再計算してみましょう。
固定費や生活費を見直して、もう少しコンパクトに生活できないか、家計のスリム化を検討するのもいいですね。
・特別費は、人によっては年間100万円になる可能性もある高額支出です。
・特別費を、袋分けで管理する場合、オススメはボーナス手当の時に高額支出分を袋分けする方法です。
・すべての特別費を12ヶ月で割り、毎月袋分けで定額を積み立てる場合は、月収が高くないと無理が生じます。
・月収が高くない場合は、特別費をのぞいた金額までを月収の範囲内におさめると家計が上手く回ります。
・ボーナス手当がない家計の方は、特別費をいれて月収以下におさめる必要があるので、それなりの月収であることが前提条件となります。
↓メインで使う袋はたったの二つ。袋分け家計簿(家計管理)の常識を覆すあきの袋分け家計簿(家計管理)の始め方はこちらからご覧いただけます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7007204
「特別費とはそもそも何?」「特別費は袋分けではどのように管理したらいいの?」と疑問になることも多いもの。
ここでは家計簿&家計管理アドバイザーとして「袋分け家計簿の特別費の管理方法」について紹介します。
なお、こちらの記事は書籍(ズボラ家計管理)にも掲載されています。
特別費とは何?
袋分けで家計管理をする場合、特に管理が難しいのが「特別費」と呼ばれる支出です。
「特別費」とは、固定資産税、自動車税、車検などの決まった支出や、誕生日プレゼントや旅行など季節やイベントによって発生しやすい支出など、毎月ある支出ではないけれど季節やイベントに関連する比較的高額になりやすい支出のことを指します。
1回の支払いが高額になりやすいので、袋分けで家計管理をしている場合は、特別費としていくらを封筒や袋に入れて管理すればいいのかと迷いますよね。
以下、具体的にどのように袋分け家計簿(家計管理)で特別費を管理していけばよいのかについて紹介します。
■参考:特別費とは?については以下の記事で詳しく紹介しています。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7062239
袋分け家計簿の特別費の管理方法
袋分けでいちばん基本的な「特別費」の管理方法は、
毎月定額を袋に積み立てていく
という方法です。
例えば、固定資産税が毎年10万円かかるなら、
10万円÷12ヵ月=約8千3百円。
固定資産税という封筒を作り、8千3百円ずつ毎月封筒に積み立てていきます。
同様に、車検10万円がある場合は、
車検という封筒を作り、8千3百円ずつ毎月封筒にいれていきます。
このようにして、毎月定額を封筒に積み立て、支払い月に封筒からお金を支払うようにします。
これが、袋分け家計簿(家計管理)の基本の特別費の準備の仕方です。
袋分けの特別費が基本では対応できない時
袋分けの特別費の積み立ての基本は上記の通りなのですが、この基本のやり方ではうまくいかないケースが出てきます。
上記のように、毎月定額を袋に積み立て支払うという方法では対応できない場合が出てくるのです。
〇月収が高くなく、毎月すべての特別費は積み立てられない
〇特別費で積み立てたいものの種類が多い
〇特別費を毎月積み立ててしまうと、食費などの基本のやりくりが回らない
このようなケースに該当する場合は、
毎月定額を袋に積み立てるという方法は向いていません。
その場合は、
特別費は毎月定額を積み立てるのではなく、
ボーナス・手当を基本の財源にすることから始めるとスムーズです。
月収でやりくりするのは、特別費をのぞいた金額まで。
毎月のやりくりで黒字が出たら、貯金に回してもいいでしょう。
そのかわりに、ボーナスや手当で一気に特別費を補充します。
固定資産税10万円
車検10万円
自動車税4万円
が必要なら、12月のボーナス時に、24万円をとりわけて封筒に入れます。
おうちに大金を保管するのが心配なら、封筒ではなく、特別費専用口座を作り、その口座に入金してもいいでしょう。
特別費にボーナスや手当を使いたくない!
特別費にボーナスや手当を使い込みたくない・・・
と考える方は非常に多く見られます。
もちろん、ボーナスや手当を使い込まずに、特別費までやりくり出来ればお金は貯まりやすいと言えます。
しかし、
固定資産税10万円
車検10万円
自動車税4万円
これだけでも、月2万円の負担です。
住宅ローンのボーナス払い
旅行
家電
インテリア
などもいれると、特別費は年間で100万円近い支出になる場合もあります。
年間100万円の特別費を月収だけで賄う場合は、約月8万5千円ずつ積み立てることになります。
固定費や生活費を支払った上に、毎月8万円前後の黒字があるほど月収が高くないといけません。
毎月8万円も積み立てたら、食費など基本の生活費が回らなくなる・・・
と思う場合は、
現在の月収では特別費まで賄うのは難しい家計
と考えましょう。
月収が40万円以上など、月収が高い場合はムリなくできますが、平均的な月収ではムリなケースがほとんどです。
ボーナス・手当がない場合
ボーナスや手当は出ないけれど、特別費を支払わなくてはいけないケースもあります。
その場合は、
年間で考えられる特別費をすべて洗い出してみましょう。
〇固定資産税 10万円
〇自動車税 4万円
〇自動車保険 4万円
〇NHK受信料 2万5千円
〇車検 10万円
〇誕生日プレゼント 3万円
〇クリスマスプレゼント 2万円
〇お年玉 2万円
〇年賀状 5千円
〇実家帰省費 2万円
〇父の日、母の日 2万円
〇歯医者(定期健診) 5千円
〇インフルエンザ予防接種 1万円
〇ゴールデンウィーク 5万円
〇夏休み 5万円
〇冬休み 5万円
〇春休み 5万円
〇家電・インテリア 5万円
〇衣服 5万円
〇美容院 3万円
〇冠婚葬祭 5万円
合計 81万5千円
の場合は、毎月約6万8千円の予算が必要です。
毎月6万円8千円以上の特別費の積立ができるだけの月収があり、さらに貯金もしていくなら、毎月10万円前後の黒字が必要になってきます。
まず、これだけの黒字がある月収であることが前提になります。
とてもそんな黒字はない
という場合は、収入以上の支払いがあることになってしまいます。
その場合は、特別費を大きく削って、収入以下になるように再計算してみましょう。
固定費や生活費を見直して、もう少しコンパクトに生活できないか、家計のスリム化を検討するのもいいですね。
まとめ
・特別費は、人によっては年間100万円になる可能性もある高額支出です。
・特別費を、袋分けで管理する場合、オススメはボーナス手当の時に高額支出分を袋分けする方法です。
・すべての特別費を12ヶ月で割り、毎月袋分けで定額を積み立てる場合は、月収が高くないと無理が生じます。
・月収が高くない場合は、特別費をのぞいた金額までを月収の範囲内におさめると家計が上手く回ります。
・ボーナス手当がない家計の方は、特別費をいれて月収以下におさめる必要があるので、それなりの月収であることが前提条件となります。
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↓メインで使う袋はたったの二つ。袋分け家計簿(家計管理)の常識を覆すあきの袋分け家計簿(家計管理)の始め方はこちらからご覧いただけます。
https://kakeibo.kosodate-info.com/archives/7007204
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