2年間で350万円貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ

2年で350万円の貯蓄に成功したあきの「家計簿・節約・貯金・家計管理」の方法を公開しているブログです。ポイ活もしています。 家計簿歴10年以上なのに貯められなかった専業主婦が一転。 ケチケチ節約術を卒業し2年で350万円の貯蓄に成功しました!テレビ出演、書籍出版、掲載雑誌多数あります。

教育費・学費の貯め方のコツ!やりがちNG貯金法とは?

子どもが産まれると、子どもの成長が楽しみな反面、これからどれだけのお金がかかるのだろう?いくら貯めればいいの?と心配になる方も多いのではないでしょうか。

教育費・学費の貯め方のコツややりがちなNG貯金法を紹介していきます。

教育費・学費にいくらかかる?

教育費・学費にいったいいくらかかるんだろう…と心配な方は、まず教育費・学費にいくらかかるのかをざっくりと把握しておきましょう。

子どもを一人育てるのにいくらかかるのかというと、以下のように言われています。
公立 私立
幼稚園(3年間) 70.2万円 144.6万円
小学校(6年間) 193.2万円 916.8万円
中学校(3年間) 143.7万円 398.1万円
高校(3年間) 135.3万円 312万円

出典元:「子どもの学習費調査」文部科学省 平成28年度 より(子どもの学習費調査では学校の授業料のほか塾や習い事などの学校外教育費も含まれています。当方にて端数の切り上げなどの加工をしています)
4年間
国立大学 242.6万円
私立大学文系学部 389.9万円
私立大学理系学部 530.8万円

出典元:
「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」文部科学省
「私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額」文部科学省 平成28年度
※当方にて端数の切り上げなどの加工をしています

上記の調査をもとに考えると、

例えば、幼稚園は私立、小学校から高校まで公立、大学は私立大学文系学部を選択すると、トータルで約1007万円かかるという計算になります。

え?子ども1人につき1007万円?!

子どもが2人いたら2014万円?!

そんなにお金を貯めなくちゃいけないの?!

そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。

厳密にいえばそうなのですが、必ずしもこの金額を貯めなくてはいけないわけではありません。

教育費・学費の貯め方

上記の通り、幼稚園私立、小学校から高校まで公立、大学は私立大学文系学部を選択すると約1007万円が必要という計算にはなります。
ですが、教育費や学費の計画を立てる時には、1007万円を貯めなくてはと考える必要はありません。

正常に家計を管理していく上では、家計に大幅な赤字がでる時期をできるだけ短くし、かつその大幅な赤字に備えておくという考え方が大切です。

つまり、一番大きな教育費・学費が必要となる「大学の費用」に焦点を絞った貯め方を考えるのが現実的なプランです。

なおかつ幼稚園、小学校、中学校、高校までの費用はできるだけ「赤字」を出さないように計画しておきましょう。

例えば、幼稚園の費用が払えず借金。小学校、中学校、高校までの費用も払えず借金。大学の費用も払えず借金。

すべてを借金にしてしまうと、1人につき約1007万円もの借金を背負うことになってしまいますが、幼稚園から高校までは無借金で行かせることができれば実質赤字になるのは「大学の費用」だけで済ませることができるのです。

正常な家計管理を維持するためには、

1.幼稚園、小学校、中学校、高校までは「収入に合わせた選択をする」
2.「大学の費用」についてのみ事前に準備する

という選択をすることが大切です。

収入が多くないのに私立の小学校や中学校に入学させるような「無理」は大学進学まではさせないような選択を親子で日頃から話し合っておきましょう。

子どもの夢を叶えたいからどうしても無理をしてでも私立に行かせたいという時は、妻もパートではなく正社員で働く、仕事を掛け持ちするなど、収入を上げて赤字を出さないような計画を立てておくことも大切です。

幼稚園、小学校、中学校、高校の学費に借金をしてしまうと、肝心の大学の費用が出せずに進学をあきらめさせたり、奨学金で子どもに借金を背負わせるようなやりくりになりかねません。

このようなやりくりになってしまっては、子どもの夢を叶えたいと無理をしたところで本末転倒になってしまいます。

家計を破たんさせないためには、少なくとも高校までは収入に合わせた進路を選ぶようにすることが大切です。

貯めるなら大学の費用に絞って貯める!

教育費・学費を貯めるなら「大学の費用」に絞って準備を進めておきましょう。

私立大学文系学部に進学する予定なら、子ども1人につきおおよそ400万円程度を目安に貯めておくと安心です。

私立大学文系学部に進学する予定なら、子どもが18歳になるまでを目安に子ども1人につきおおよそ400万円を目標にするとよいでしょう。

理系大学を希望する場合は、530万円を18歳までに貯めるというのを目安にするとよいでしょう。

なかには高校生になるまでの15歳までに貯めた方がいいという方もいますが、年齢を引き下げるほど年間で貯めなくてはいけない金額が多くなります。収入に余裕がある方は15歳までと考えてもかまいませんが、収入に余裕がない場合は18歳までと考えても問題ありません。

貯める金額が多くなるほど、収入が多くない世帯の方の家計がより苦しめられることになりますので、当方では18歳までをオススメしています。

また、統計の資料によっては、大学にかかる費用の平均は私立では550万円とする資料や750万円とするような資料もありますが、理系大学や在学中に2000万円以上が必要とされる医歯科系学部も平均に入っている場合があり、平均金額が引き上げられている可能性もあります。

希望する進学先に応じて目標額を設定しましょう。

貯める教育費・学費の目標に幅を持たせよう!

ただし、私立大学文系学部に進学を希望する場合にたてた400万円という目標額も必ずしも必要とは限りません。

例えば

現在幼稚園の費用として年間20万円は支払っている
習い事に年間20万円は支払っている

などすでに学費や習い事に払っているお金がある場合があります。

この場合は、

大学進学と同時に親が習い事費を負担するのやめる

など工夫をすればそれと同等の金額は少なくとも現在の収入から大学の費用に回すことができることになります。

現在年間40万円は学費や習い事にお金を使っている場合、40万円×大学在籍時の4年分=160万円。

160万円は現在の収入から負担することができるということになりますから、

400万円ー160万円=240万円。

このように計算すると、現在負担している学費や習い事費が年間40万円ある場合は、少なくとも240万円を用意しておけば何とかなるということになります。

また、現在は子どもが幼稚園で思うように働けないという方でも、子どもが小学校の高学年以上になれば今より働けるようになる場合が多いものです。
大学進学時には年間40万円は収入を増やして何とかするというように心づもりをしておくというのもいいでしょう。

さらに、現在家計から毎年100万円は貯金できているという場合も、現在と収入が同じでも年間40万円くらいは貯金をお休みして大学の費用にあてるということもできます。
この場合も、必要額を少なめに見積もることが可能になります。

もちろん心配な方は、子ども1人につき400万円以上の準備があればさらに安心ですが、そこまで貯金をするのは大変です。

少なくともこれくらいという金額を最低限の目標にし、余裕があればもっと貯めると考えると家計の負担も大きすぎず無理な家計管理になるのを防いでくれます。

大学進学時の費用に絞って貯めておく金額の目安をまず考えることからスタートする。

なおかつ、家計が苦しく予定通りに貯金出来ない場合も考え、最低限はこれくらいという最低限の目標額も考えることで、貯める金額に幅を持たせて考えておくと臨機応変に対応することができます。

これが教育費・学費の準備をする最初のステップです。

教育費・学費の貯め方!

上記のようにして、私立大学文系学部に進学を希望し、最低限240万円、目標としては400万円の貯金を子どもが18歳までに貯めようと考えた場合。

240万円なら1年で13万円(月約1万1千円)。
400万円なら1年で33万円(月約2万8千円)。

240万円前後を目標とするなら、児童手当を0歳時から全額貯金しておくだけで、目標額のうち約200万円が賄えます。

※児童手当はご存知の方も多いですが、以下の要領で支給されます。
3歳の誕生日の月までは一律15,000円。
3歳から小学校修了前まで10,000円(3子以降15,000円)。
中学生は一律10,000円。
所得制限以上の場合は一律5,000円(所得制限以上の場合は全額を貯めても約200万円にはならないので注意してください)。

残り40万円を18年で貯めるとすると、1年に貯金しなくてはいけない金額は約2万円。児童手当の他に月約2000円を別途貯めればよいという計算になります。

400万円を目標にする場合は約200万円は児童手当とすると、残りは約200万円になります。

200万円÷18年=約11万円(月9300円)。

児童手当の他に毎月約1万円程度を貯金するように計画すると、18歳までに400万円を準備することができます。

教育費・学費のNG・OK貯め方!

教育費、学費の目標額が決まったら、次はどのようにして貯めるかを具体的に考えていきましょう。
1.保険で貯める
子どもが産まれたら、学資保険と考える方は多いのですが、現在は利率の良くない保険が多く見られます。

また、家計管理初心者がやりがちな失敗例としては、子どもに関する支出の少ない赤ちゃんの時は無理なく支払えた学資保険が、子どもが小学校後半から中学生、高校生と成長するにしたがって保険料の高さに家計が圧迫され、解約を余儀なくされるというケースが挙げられます。

学資保険は途中で解約してしまうと元割れし意味がありません。特にどんぶり勘定で家計を切り盛りされている方はこのようなNGな貯め方をしていないかよく注意してください。

学資保険で貯めるということについては慎重に考えてよく説明を受けてから検討することをオススメします。

また、学資保険の代わりに終身保険の解約返戻金で貯めるということも、以前は利率が良かったのですが、最近はあまり魅力的な利率のものがないケースが多いので、こちらもよく検討してください。
2.現金だけで貯める
こちらも家計に対し慎重な方ほど多いのですが、貯金をすべて現金で用意しようと考えてしまうというケースです。

たとえ現金だけでもしっかり貯められているだけ素晴らしいのですが、低金利の現在では現金はいくら貯めていても増えることがなく、もったいない運用の仕方をしているケースが目立ちます。
3.理想は現金+投資
もちろん教育費・学費は将来的に必要なお金です。投資と組み合わせるとどうしても運用の仕方によってはマイナスがでる可能性があります。しかし、一方ではプラスが出る可能性もあるので、投資も一部利用しながらゆっくり増やせるような仕組みにしておくと貯める速度が加速します。

なお、月々5000円ずつ18年間利率3%で運用した場合、合計108万円を運用に充てることで18年後には約142万円になるという計算になります。108万円のお金が18年後には142万円に増えている可能性があるということになります。(投資については、損をすることもあり元本が保証されない商品です。ご利用は自己責任でお願いいたします)

全額投資にしてしまうと、元本が回収できなかった場合に進学に支障をきたしますので、一部の運用にとどめておいた方がリスクを減らすことができます。

教育費・学費が足りない!

長年どんぶり勘定で、貯蓄はゼロ。

もうそろそろ大学進学の時期が近付いているのに、家計がピーンチ!

という時は、家計を根本から見直すことから始めましょう。

大学の費用を無借金で工面するにはどうしたらいいか具体的に考えておきましょう。

貯金目標額 ÷ 大学進学までの年数

で今から貯めなくてはいけない金額を計算することができます。

あと何年でいくらまでは貯めようと具体的な目標を立てることから始めましょう。

たとえ貯蓄が現在までゼロ円だったとしても、少しでもできることから始めましょう。

知人の話になりますが、彼女は母子家庭。

収入も多くなく、貯蓄はゼロ。とてもではないが大学に行かせる費用がないと悩んでいました。

しかし、子どものために大学になんとか進学させてあげたい。

その想いから、なんと大学進学と同時に子どもにアルバイトをさせるだけでなく、自分もダブルワークを決意したと言います。

昼間は社員として働き、夜はコンビニでアルバイト。子どものアルバイト代も多少いれてもらい親子で頑張ったようです。

若くはない年齢で、体力的にも大変だったと思いますが、無事子どもの就職が決まったところで夜の仕事は退職。

何とか無借金で大学進学の夢を叶えたと言います。

必ずしもお金がないならダブルワークを勧めるというわけではありませんが、覚悟を決めた母は強いと感じた瞬間でした。

なんとかしてみせるという強い思いがあれば、貯金ゼロから大学進学までやり遂げる方もいらっしゃいます。

まとめ

教育費・学費を貯めたいと思ったら、まずは目標額の設定から。

次にどのように貯めるのが効率的かという点で考えると、しっかりとした目標をもってお金の準備をすることができるようになります。

なお、子どもにかかる費用について考える場合は、教育費(学費)だけでなく全体で考える視点も大切です。

⇒子ども1人育てるのにいくらお金がかかる?子育て費用の総額を調査しました!

この記事を書いた人
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。1000件以上の家計相談に回答。マネーライフプランナー資格所有。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
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