家計のプロが伝授!自分に合った「家計簿の選び方」は?
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- 家計簿の基本のつけ方
家計簿をつけようかなと思っても、「どんな家計簿が良いのだろう」と「家計簿の選び方」に迷っている人はいませんか?
私は、家計簿・家計管理アドバイザーとして1000件以上の家計相談をお引き受けしてきましたが、手書き・エクセル・袋分け・アプリなど、様々な家計簿の種類があることで、「自分に合った家計簿が分からず、家計簿を始める前に挫折してしまう」という人をたくさんお見受けしてまいりました。
また、自分自身も家計簿歴18年以上となりますが、これまで家計簿の選び方には紆余曲折してまいりました。
ここでは、家計簿歴18年以上、家計簿・家計管理アドバイザーとして活動する私のこれまでの経験を踏まえた「家計簿の選び方」を紹介します。
私の過去の経験談も紹介しますので、よろしければ参考になさってみてくださいね。
家計簿には、手書き・エクセル・袋分け・アプリなどいろいろな種類がありますよね。
たくさんの種類があるので、何の家計簿を選んだらいいのか迷ってしまうことがあります。
また手書きの家計簿を選んでも、さらに様々な手書きの家計簿があり、手書き家計簿の中でもどの手書き家計簿が自分に合っているのか分からないという人もいると思います。
まず、これらの家計簿のそれぞれの特性について、私の過去の経験談を踏まえて考えてみましょう。
「デジタル化が進む現代で、いまどき手書き家計簿?」と思う人もいるかもしれませんが、手書きの家計簿は昔から根強い人気があります。
私が考える手書き家計簿のメリットは、なんといっても「アレンジがしやすいこと」です。
家計簿アプリなどを利用していると、ここが使いにくいなと思っても、ある程度のアレンジはできても、大きくアレンジすることはできません。
その点、手書きの家計簿は、どこに線を引くのも、何を集計するのも自由です。市販の家計簿を使っても、メモ欄や余白を使って様々なアレンジをすることができます。
自分に合わないと思えば、すぐに変更することができるため、自分だけの「オリジナル家計簿」を作るのに最も適しています。
手書き家計簿のデメリットは、「書くことが嫌いな人は挫折しやすい傾向があること」「手計算になりやすいので、計算間違いなどが起きやすいこと」です。
そもそも書くことが嫌いだと、初めは張り切っていた家計簿作りも、次第に面倒になり挫折してしまうということも良くあります。ある程度書くことが好きな人に向いているとも言えます。
家計簿に「エクセル」などのソフトを利用するという方法もあります。
こちらも市販されているものもありますし、無料でダウンロードできる場合も多くあります。
エクセルなどのソフトを利用して家計簿をつけるメリットとしては、「家計簿アプリよりもアレンジしやすく自由度が高いこと」「集計などを自動的に行ってくれるため、集計の作業が簡単になり、計算間違いなどが少なくなること」が挙げられます。
反対に、デメリットとしては「ソフトを使いこなすまでに時間がかかること」「パソコンなどを開いて家計簿をつけるのが途中で面倒になること」が挙げられます。
手書きの家計簿なら、空いた時間に立ち仕事をしながらでもさっとつけられますが、エクセルなどを利用すると、椅子に座ってソフトを起動して、入力し終わったらソフトを終了して、電子機器を片づけるという手間が発生します。
この手間を惜しまない方には向いているのですが、電子機器を使うことに抵抗がある人は次第に挫折してしまうことがあります。
袋分け家計簿と言って、封筒などの袋を利用して家計簿をつける方法があります。
食費、日用品費、衣服費など、複数の袋に現金を分け、袋の中からお金を使っていきます。
人によっては、1週目、2週目など、週ごとに袋分けをする人もいます。
袋分け家計簿のメリットは、なんといっても「集計をしなくていいこと」がまず第一に挙げられます。
袋に分けた現金を使って支払いを済ませ、おつりをまた袋に戻せば、袋に残っている残金が自動的に今月の残りの予算になり、あらためて集計をする必要がありません。
デメリットとしては「袋分け家計簿はおもに現金を利用している人」に向いていますが「キャッシュレスの支払いが多い人」には向いていないという点です。
キャッシュレスの支払いが多い人は、袋分け家計簿を家計簿アプリなどを利用して、バーチャルで袋分け家計簿行うなど、やり方を工夫すると良いでしょう。
スマホなどを利用して家計簿がつけられる家計簿アプリもたくさん登場しています。
家計簿アプリのメリットとしては、口座などを連携することで「自動的に家計簿が作れること」が挙げられます。
自動的に家計簿を作成してくれるので、集計なども簡単です。
デメリットとしては「連携の仕方を間違えると、誤った家計簿が自動で作成されてしまうこと」「現金の支払いについては入力が必要なこと」が挙げられます。
家計簿アプリの難しいところは、まず「どの口座を連携するか」など、スタートをしっかり決めてから始めないと永遠に計算が合わない家計簿が自動的に作成され続けます。
自分で間違いに気が付けばよいのですが、多くの家計簿初心者の人は、「間違った家計簿になっている」ということに気が付くこともありません。
また、家計簿アプリでは、キャッシュレスの支払いについては自動的に集計してくれますが、現金での支払いについては自動的に計算してくれませんので注意が必要です。
どの家計簿にも、上記のような「メリット」「デメリット」があると私は考えています。
それぞれの家計簿の「メリット」「デメリット」を踏まえて、「自分に合ったやり方を選ぶこと」が大切です。
実際にやってみて「自分に合わないな」と思えば、家計簿の種類を変えて違う家計簿も試してみるとよいでしょう。
私も、家計簿歴18年以上、家計簿・家計管理アドバイザーとして「手書き」「エクセル」「袋分け」「アプリ」など、様々な家計簿を実際に試して利用しています。
ただ、どのような家計簿を使うかは別にして、以下の点についてしっかり把握できる家計簿を選ぶことをオススメします。
1.収入
2.支出
3.残高(貯金・収支)
毎月どれだけの収入があり、どれだけの支出があり、現在どれだけの残高(貯金・収支)があるか、
お金の流れを把握するために、最低限上記の3つが「月単位」と「年単位」で把握できる家計簿を選んでください。
この3つが分からない家計簿を選んでしまうと、「家計簿をつけているのに自分でも何が何だか分からない家計簿」になってしまいます。
なお、わが家は現在「エクセル」を家計簿として採用していますが、やはり家計簿を始めてから最初の10年ほどは手書きからスタートしました。
次第に家計簿のつけ方をマスターし、家計簿をつけるのがしっかりと習慣になってからエクセルに移行しました。
家計簿は以下のような遍歴をたどっています。
・パソコンでつける家計簿ソフト
パソコンに内蔵されていた家計簿ソフトを利用。
レシートの内容をひたすら転記していくタイプのものでしたが、買い物の量が多くなると入力するのが面倒でレシートをためてしまう。
消費税も入力する欄があったものの、内税、外税など再計算しなくてはならず面倒になりあっさり挫折。
・分厚いタイプの家計簿(日記付き)
始めの数日で日記を書くことにあっさり挫折。
書くことが苦手な私にはまったく書いていないページばかりになってしまいせっかく購入したものすぐに挫折。
↓
・見開き1ページで1週間タイプの家計簿
見開き1ページに支出を記入していくタイプの家計簿を選び、記入量を減らしたもののそれでもレシートの内容すべてを転記するのが苦痛。
毎日集計をするのも面倒。
次第に集計をしなくなり挫折。
↓
・記入量の少ない家計簿
見開き1ページ×2程度で1ヵ月分が終わる薄くて記入量の少ない家計簿に移行。
はじめて1年間書き続けることができるようになる。
最低限今月赤字か黒字かはわかるようになるものの、収支が正確に把握できないことにモヤモヤ。
特にクレジットカードの支払いなどがあると家計簿のつけ方がごちゃごちゃになる点が不満。
また、記入量の少ない家計簿にもかかわらず記入しないページが多くなってしまう点にもモヤモヤ。
ただし、数年は続けることに成功。
↓
・B5の大学ノートを家計簿がわりに使用
市販の家計簿を10年ほど利用するものの、思ったような成果は出ず、書くことが苦手な私にとっては書いていないページも多数できてしまう点からB5の大学ノートで手作り家計簿を作成。
枠線を自分で引かなくてはならないという点は面倒ではあったものの、記入量をとにかく少なくすることでカバー。
費目の数を調節したりと自分なりのアレンジがしやすい点、安価である点から数年間続けることに成功。
↓
・エクセル家計簿
ノートの冊数が多くなり、保管場所に困るようになる。
家計簿をつけることが完全に習慣になり、つけなくては気持ちが悪いというくらいになったためエクセル家計簿に移行。
ノートを利用した家計簿のつけ方についても時々併用しながら家計簿を18年以上続けることに成功。
家計簿を選び方については、このように紆余曲折してきた私ですが、最終的にはどのような家計簿を選んでも「長く続ける事」が大切だと考えています。
是非、ご自分に合った家計簿を選んで続けてみてください。
様々な家計簿のつけ方を紹介しています。
■手書き家計簿のつけ方
■袋分け家計簿のつけ方
■エクセル家計簿のつけ方
■家計簿アプリの家計簿のつけ方
私は、家計簿・家計管理アドバイザーとして1000件以上の家計相談をお引き受けしてきましたが、手書き・エクセル・袋分け・アプリなど、様々な家計簿の種類があることで、「自分に合った家計簿が分からず、家計簿を始める前に挫折してしまう」という人をたくさんお見受けしてまいりました。
また、自分自身も家計簿歴18年以上となりますが、これまで家計簿の選び方には紆余曲折してまいりました。
ここでは、家計簿歴18年以上、家計簿・家計管理アドバイザーとして活動する私のこれまでの経験を踏まえた「家計簿の選び方」を紹介します。
私の過去の経験談も紹介しますので、よろしければ参考になさってみてくださいね。
家計簿の選び方
家計簿には、手書き・エクセル・袋分け・アプリなどいろいろな種類がありますよね。
たくさんの種類があるので、何の家計簿を選んだらいいのか迷ってしまうことがあります。
また手書きの家計簿を選んでも、さらに様々な手書きの家計簿があり、手書き家計簿の中でもどの手書き家計簿が自分に合っているのか分からないという人もいると思います。
まず、これらの家計簿のそれぞれの特性について、私の過去の経験談を踏まえて考えてみましょう。
手書き家計簿のメリット・デメリット
「デジタル化が進む現代で、いまどき手書き家計簿?」と思う人もいるかもしれませんが、手書きの家計簿は昔から根強い人気があります。
私が考える手書き家計簿のメリットは、なんといっても「アレンジがしやすいこと」です。
家計簿アプリなどを利用していると、ここが使いにくいなと思っても、ある程度のアレンジはできても、大きくアレンジすることはできません。
その点、手書きの家計簿は、どこに線を引くのも、何を集計するのも自由です。市販の家計簿を使っても、メモ欄や余白を使って様々なアレンジをすることができます。
自分に合わないと思えば、すぐに変更することができるため、自分だけの「オリジナル家計簿」を作るのに最も適しています。
手書き家計簿のデメリットは、「書くことが嫌いな人は挫折しやすい傾向があること」「手計算になりやすいので、計算間違いなどが起きやすいこと」です。
そもそも書くことが嫌いだと、初めは張り切っていた家計簿作りも、次第に面倒になり挫折してしまうということも良くあります。ある程度書くことが好きな人に向いているとも言えます。
エクセル家計簿のメリット・デメリット
家計簿に「エクセル」などのソフトを利用するという方法もあります。
こちらも市販されているものもありますし、無料でダウンロードできる場合も多くあります。
エクセルなどのソフトを利用して家計簿をつけるメリットとしては、「家計簿アプリよりもアレンジしやすく自由度が高いこと」「集計などを自動的に行ってくれるため、集計の作業が簡単になり、計算間違いなどが少なくなること」が挙げられます。
反対に、デメリットとしては「ソフトを使いこなすまでに時間がかかること」「パソコンなどを開いて家計簿をつけるのが途中で面倒になること」が挙げられます。
手書きの家計簿なら、空いた時間に立ち仕事をしながらでもさっとつけられますが、エクセルなどを利用すると、椅子に座ってソフトを起動して、入力し終わったらソフトを終了して、電子機器を片づけるという手間が発生します。
この手間を惜しまない方には向いているのですが、電子機器を使うことに抵抗がある人は次第に挫折してしまうことがあります。
袋分け家計簿のメリット・デメリット
袋分け家計簿と言って、封筒などの袋を利用して家計簿をつける方法があります。
食費、日用品費、衣服費など、複数の袋に現金を分け、袋の中からお金を使っていきます。
人によっては、1週目、2週目など、週ごとに袋分けをする人もいます。
袋分け家計簿のメリットは、なんといっても「集計をしなくていいこと」がまず第一に挙げられます。
袋に分けた現金を使って支払いを済ませ、おつりをまた袋に戻せば、袋に残っている残金が自動的に今月の残りの予算になり、あらためて集計をする必要がありません。
デメリットとしては「袋分け家計簿はおもに現金を利用している人」に向いていますが「キャッシュレスの支払いが多い人」には向いていないという点です。
キャッシュレスの支払いが多い人は、袋分け家計簿を家計簿アプリなどを利用して、バーチャルで袋分け家計簿行うなど、やり方を工夫すると良いでしょう。
家計簿アプリのメリット・デメリット
スマホなどを利用して家計簿がつけられる家計簿アプリもたくさん登場しています。
家計簿アプリのメリットとしては、口座などを連携することで「自動的に家計簿が作れること」が挙げられます。
自動的に家計簿を作成してくれるので、集計なども簡単です。
デメリットとしては「連携の仕方を間違えると、誤った家計簿が自動で作成されてしまうこと」「現金の支払いについては入力が必要なこと」が挙げられます。
家計簿アプリの難しいところは、まず「どの口座を連携するか」など、スタートをしっかり決めてから始めないと永遠に計算が合わない家計簿が自動的に作成され続けます。
自分で間違いに気が付けばよいのですが、多くの家計簿初心者の人は、「間違った家計簿になっている」ということに気が付くこともありません。
また、家計簿アプリでは、キャッシュレスの支払いについては自動的に集計してくれますが、現金での支払いについては自動的に計算してくれませんので注意が必要です。
家計簿の選び方の注意点
どの家計簿にも、上記のような「メリット」「デメリット」があると私は考えています。
それぞれの家計簿の「メリット」「デメリット」を踏まえて、「自分に合ったやり方を選ぶこと」が大切です。
実際にやってみて「自分に合わないな」と思えば、家計簿の種類を変えて違う家計簿も試してみるとよいでしょう。
私も、家計簿歴18年以上、家計簿・家計管理アドバイザーとして「手書き」「エクセル」「袋分け」「アプリ」など、様々な家計簿を実際に試して利用しています。
ただ、どのような家計簿を使うかは別にして、以下の点についてしっかり把握できる家計簿を選ぶことをオススメします。
1.収入
2.支出
3.残高(貯金・収支)
毎月どれだけの収入があり、どれだけの支出があり、現在どれだけの残高(貯金・収支)があるか、
お金の流れを把握するために、最低限上記の3つが「月単位」と「年単位」で把握できる家計簿を選んでください。
この3つが分からない家計簿を選んでしまうと、「家計簿をつけているのに自分でも何が何だか分からない家計簿」になってしまいます。
家計簿の選び方の体験談
なお、わが家は現在「エクセル」を家計簿として採用していますが、やはり家計簿を始めてから最初の10年ほどは手書きからスタートしました。
次第に家計簿のつけ方をマスターし、家計簿をつけるのがしっかりと習慣になってからエクセルに移行しました。
家計簿は以下のような遍歴をたどっています。
・パソコンでつける家計簿ソフト
パソコンに内蔵されていた家計簿ソフトを利用。
レシートの内容をひたすら転記していくタイプのものでしたが、買い物の量が多くなると入力するのが面倒でレシートをためてしまう。
消費税も入力する欄があったものの、内税、外税など再計算しなくてはならず面倒になりあっさり挫折。
・分厚いタイプの家計簿(日記付き)
始めの数日で日記を書くことにあっさり挫折。
書くことが苦手な私にはまったく書いていないページばかりになってしまいせっかく購入したものすぐに挫折。
↓
・見開き1ページで1週間タイプの家計簿
見開き1ページに支出を記入していくタイプの家計簿を選び、記入量を減らしたもののそれでもレシートの内容すべてを転記するのが苦痛。
毎日集計をするのも面倒。
次第に集計をしなくなり挫折。
↓
・記入量の少ない家計簿
見開き1ページ×2程度で1ヵ月分が終わる薄くて記入量の少ない家計簿に移行。
はじめて1年間書き続けることができるようになる。
最低限今月赤字か黒字かはわかるようになるものの、収支が正確に把握できないことにモヤモヤ。
特にクレジットカードの支払いなどがあると家計簿のつけ方がごちゃごちゃになる点が不満。
また、記入量の少ない家計簿にもかかわらず記入しないページが多くなってしまう点にもモヤモヤ。
ただし、数年は続けることに成功。
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・B5の大学ノートを家計簿がわりに使用
市販の家計簿を10年ほど利用するものの、思ったような成果は出ず、書くことが苦手な私にとっては書いていないページも多数できてしまう点からB5の大学ノートで手作り家計簿を作成。
枠線を自分で引かなくてはならないという点は面倒ではあったものの、記入量をとにかく少なくすることでカバー。
費目の数を調節したりと自分なりのアレンジがしやすい点、安価である点から数年間続けることに成功。
↓
・エクセル家計簿
ノートの冊数が多くなり、保管場所に困るようになる。
家計簿をつけることが完全に習慣になり、つけなくては気持ちが悪いというくらいになったためエクセル家計簿に移行。
ノートを利用した家計簿のつけ方についても時々併用しながら家計簿を18年以上続けることに成功。
家計簿を選び方については、このように紆余曲折してきた私ですが、最終的にはどのような家計簿を選んでも「長く続ける事」が大切だと考えています。
是非、ご自分に合った家計簿を選んで続けてみてください。
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