退職金がないので生命保険で3000万円を用意する予定なのですが…?
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ブログに寄せられた日頃の「家計に関する」ちょっとした疑問や質問にお答えします!
※その他免責事項をお読みください。
毎日ブログを読ませて頂いていて、新たに疑問に思ったことがあったので書かせてください。
私たち夫婦は共働きですが、退職金がありません。そのため、生命保険を60歳払込みの貯蓄型にして老後必要な時に解約して使用することを考えています。(2人で3000万ほど)
この支払いが家計を圧迫しなければ良いと思っているのですが、もしあきさんが考えるもっと良い方法があれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます。
「退職金代わりのお金」についてですね。
退職金代わりに3000万円が準備できる保険に加入されているということですね。
その保険が将来的に負担にならないといいな・・・とご心配なのですね。
まず、退職金代わりに3000万円というお金が準備できるのは、とても素晴らしいですね!
また、保険でお金を貯めるというのは、強制的に毎月貯蓄ができるという点では素晴らしいです。
ただ、「保険」ということは、やはり将来的に払いきれなくなるというリスクがあるということは頭に入れておく必要があります。
特に、戻ってくるお金が多いということはそれだけ月々の負担も大きいということなります。子どもが小さいうちはいいけど、だんだん払うのが辛くなってくる・・・というのは家計相談でもよくあるパターンです。
そこで解約してしまえば元割れするので、それなら初めから自分で貯めていた方がよかった・・・となってしまいます。
そのようなことがないように、貯蓄性の保険はよく考えて加入する必要があります。
現時点で、保険の他にも100万円くらい現金で貯金出来ている・・・という方は比較的安心なのですが、今の時点で「保険しか貯蓄ができない。現金での貯金が難しい」という家計の方は年々ますます支払いが苦しくなる可能性があります。
質問者様の家計を見させていただいたこともありますが、質問者様は今のところはそれほど解約の危機はないかなと感じました。
ただ3人目のお子さんをご出産されたとするとどうなるか・・数年後というところまでは現時点では予測しにくいというところかなと感じます。
生命保険などを満期で解約し解約返戻金などを得た場合、受け取りの方法によって一時所得または雑所得として扱われ、解約返戻金の金額によっては税金がかかる可能性があります。
もちろん控除もありますが、質問者様の場合は受け取る金額が大きいので受け取り方によって課税対象にならないか確認しておくといいでしょう。
(詳しい税金については税理士さんの管轄となりますので、当方では「課税対象になる可能性がある」という一般的な事例での説明のみといたします)
私の個人的な考え方としては、貯蓄性の保険というのは、将来的に払えなくなるリスクがあるというのがとても厄介だと思っています。
個人的な考えとしては、それよりは、いつやめても大丈夫な投資でお金を準備したほうがいいかなと思っています。
保険の返戻率も100%以上になることもありますが、同じ金額なら投資の方がより大きく増やせる可能性があるかなとも感じます。
また、途中で投資に回せるお金が準備できなくなっても、今までかけてきた投資のお金は暴落していなければ減りません。困った時は自由にお金に変えることもできます。
月にいくらずつ支払っているのか分かりませんが、仮に月5万円ずつ40年で2400万円払い込みで試算をしてみましょう。
実際に支払う金額が2400万円で、満期時には110%の2640万円になるとします。
保険に加入し、40年で240万円増えた!と思いますよね。
でも、同じ金額を株にしていたら・・・毎年利回り3%複利とすると
2400万円 月5万円ずつ積み立て40年後
↓
4464万円
4464万円ですよ?!2640万円よりはるかに多くなります。
もちろん、利回り3%で計算したので、5%、10%になることも充分に考えられます。
ちなみに利回り10%で月5万円ずつ40年間合計2400万円積立。
複利で40年間投資に回すと・・・2億5千万円になります。
(上記の計算は、簡易的な試算のため、非課税で想定)
軽く億超えます・・・。20代から投資しておけば、利回り10%なら60代では億万長者になれます・・・。
ただ、やはり投資だと上記の計算通りにいくかどうかは保証できず、元本割れをするリスクもあるので、保険より投資がいい!と断言するものではありません。どちらを否定するものでも肯定するものでもなく、どちらかを強くお勧めするものでもありません。
また、実際に運用するとなったら、金額が大きいので全額株ではなくリスク分散をした方がいいとかいろいろ細かな点はもう少しきちんと考えなくてはいけません。上記の計算はあくまでざっくりとした概要です。
今後とんでもない不景気がくる(当然投資の世界も暴落する)のでは?という予測を出している評論家の方もいますので(これまた評論家の方も意見がさまざまなんですが)、今から始めて必ずもうかるとは言えないというのは強調しておきます。
(万が一損をしても当方では責任を一切とれませんので、あくまでご自分でしっかり勉強して自己責任でご判断ください)
保険には保険のいいところ、投資には投資のいいところがありますので、どちらに関してもよく調べてみるといいですね!
・保険でお金を準備するより投資の方がより大きなお金が準備できる可能性が高まります。ただし、投資は損をすることもあるので、当ブログでは強くオススメするものではありません。また保険を否定するものでもありません。
退職金代わりに3000万円!はとてもすばらしいことです!
なかなかやろうと思ってもできることではないので、それだけでもすごいことだと思います。
お若いうちからお金についてきちんとされている質問者様だからこそと思います。
これからの家計がさらによりよいものになっていかれるのが楽しみです(#^^#)
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
↓積み立て・口座・貯金に関するご質問のまとめはこちらから
・積み立て・口座・貯金のご質問(まとめ)
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。1000件以上の家計相談に回答。マネーライフプランナー資格所有。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
※その他免責事項をお読みください。
今回のご相談内容
毎日ブログを読ませて頂いていて、新たに疑問に思ったことがあったので書かせてください。
私たち夫婦は共働きですが、退職金がありません。そのため、生命保険を60歳払込みの貯蓄型にして老後必要な時に解約して使用することを考えています。(2人で3000万ほど)
この支払いが家計を圧迫しなければ良いと思っているのですが、もしあきさんが考えるもっと良い方法があれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。家計簿&家計管理アドバイザー、家計研究家のあきです。
ブログへのご訪問もありがとうございます。
「退職金代わりのお金」についてですね。
退職金がないので保険で3000万円
退職金代わりに3000万円が準備できる保険に加入されているということですね。
その保険が将来的に負担にならないといいな・・・とご心配なのですね。
まず、退職金代わりに3000万円というお金が準備できるのは、とても素晴らしいですね!
また、保険でお金を貯めるというのは、強制的に毎月貯蓄ができるという点では素晴らしいです。
ただ、「保険」ということは、やはり将来的に払いきれなくなるというリスクがあるということは頭に入れておく必要があります。
特に、戻ってくるお金が多いということはそれだけ月々の負担も大きいということなります。子どもが小さいうちはいいけど、だんだん払うのが辛くなってくる・・・というのは家計相談でもよくあるパターンです。
そこで解約してしまえば元割れするので、それなら初めから自分で貯めていた方がよかった・・・となってしまいます。
保険でお金を貯めるリスク
そのようなことがないように、貯蓄性の保険はよく考えて加入する必要があります。
現時点で、保険の他にも100万円くらい現金で貯金出来ている・・・という方は比較的安心なのですが、今の時点で「保険しか貯蓄ができない。現金での貯金が難しい」という家計の方は年々ますます支払いが苦しくなる可能性があります。
質問者様の家計を見させていただいたこともありますが、質問者様は今のところはそれほど解約の危機はないかなと感じました。
ただ3人目のお子さんをご出産されたとするとどうなるか・・数年後というところまでは現時点では予測しにくいというところかなと感じます。
満期で受け取る時には税金にも注意
生命保険などを満期で解約し解約返戻金などを得た場合、受け取りの方法によって一時所得または雑所得として扱われ、解約返戻金の金額によっては税金がかかる可能性があります。
もちろん控除もありますが、質問者様の場合は受け取る金額が大きいので受け取り方によって課税対象にならないか確認しておくといいでしょう。
(詳しい税金については税理士さんの管轄となりますので、当方では「課税対象になる可能性がある」という一般的な事例での説明のみといたします)
保険の代わりになるもの
私の個人的な考え方としては、貯蓄性の保険というのは、将来的に払えなくなるリスクがあるというのがとても厄介だと思っています。
個人的な考えとしては、それよりは、いつやめても大丈夫な投資でお金を準備したほうがいいかなと思っています。
保険の返戻率も100%以上になることもありますが、同じ金額なら投資の方がより大きく増やせる可能性があるかなとも感じます。
また、途中で投資に回せるお金が準備できなくなっても、今までかけてきた投資のお金は暴落していなければ減りません。困った時は自由にお金に変えることもできます。
月にいくらずつ支払っているのか分かりませんが、仮に月5万円ずつ40年で2400万円払い込みで試算をしてみましょう。
実際に支払う金額が2400万円で、満期時には110%の2640万円になるとします。
保険に加入し、40年で240万円増えた!と思いますよね。
でも、同じ金額を株にしていたら・・・毎年利回り3%複利とすると
2400万円 月5万円ずつ積み立て40年後
↓
4464万円
4464万円ですよ?!2640万円よりはるかに多くなります。
もちろん、利回り3%で計算したので、5%、10%になることも充分に考えられます。
ちなみに利回り10%で月5万円ずつ40年間合計2400万円積立。
複利で40年間投資に回すと・・・2億5千万円になります。
(上記の計算は、簡易的な試算のため、非課税で想定)
軽く億超えます・・・。20代から投資しておけば、利回り10%なら60代では億万長者になれます・・・。
ただ、やはり投資だと上記の計算通りにいくかどうかは保証できず、元本割れをするリスクもあるので、保険より投資がいい!と断言するものではありません。どちらを否定するものでも肯定するものでもなく、どちらかを強くお勧めするものでもありません。
また、実際に運用するとなったら、金額が大きいので全額株ではなくリスク分散をした方がいいとかいろいろ細かな点はもう少しきちんと考えなくてはいけません。上記の計算はあくまでざっくりとした概要です。
今後とんでもない不景気がくる(当然投資の世界も暴落する)のでは?という予測を出している評論家の方もいますので(これまた評論家の方も意見がさまざまなんですが)、今から始めて必ずもうかるとは言えないというのは強調しておきます。
(万が一損をしても当方では責任を一切とれませんので、あくまでご自分でしっかり勉強して自己責任でご判断ください)
保険には保険のいいところ、投資には投資のいいところがありますので、どちらに関してもよく調べてみるといいですね!
まとめ
・保険でお金を準備するより投資の方がより大きなお金が準備できる可能性が高まります。ただし、投資は損をすることもあるので、当ブログでは強くオススメするものではありません。また保険を否定するものでもありません。
退職金代わりに3000万円!はとてもすばらしいことです!
なかなかやろうと思ってもできることではないので、それだけでもすごいことだと思います。
お若いうちからお金についてきちんとされている質問者様だからこそと思います。
これからの家計がさらによりよいものになっていかれるのが楽しみです(#^^#)
関連記事
合わせてご覧いただくと、理解が深まります!
↓積み立て・口座・貯金に関するご質問のまとめはこちらから
・積み立て・口座・貯金のご質問(まとめ)
この記事を書いた人
あき:家計簿&家計管理アドバイザー。家計研究家。1000件以上の家計相談に回答。マネーライフプランナー資格所有。
家計簿、家計管理、節約術、貯金術などお金に関する執筆多数。NHK,フジテレビなどのテレビにも出演。掲載雑誌なども多数。
東京都在住。子ども3人5人家族の主婦。

おもな著書は以下の3冊。
「1日1行! 2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」
「年1回見直すだけ! ラクして貯まる! あきのズボラ家計管理」
「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」
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